ムカゴトラノオ

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ムカゴトラノオ
Bistorta vivipara, Japan 1.JPG
福島県飯豊山 2014年7月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: タデ科 Polygonaceae
: イブキトラノオ属 Bistorta
: ムカゴトラノオ B. vivipara
学名
Bistorta vivipara (L.) Delarbre[1]
シノニム
  • Persicaria vivipara (L.) Ronse Decr.[2]
  • Polygonum viviparum L.[3]
和名
ムカゴトラノオ(零余子虎の尾)[4]

ムカゴトラノオ(零余子虎の尾、学名:Bistorta vivipara )はタデ科イブキトラノオ属多年草[4][5][6][7]

特徴[編集]

多年草で全体に無毛。地下の根茎は太く塊状になる。根出葉は数個つき、長い筒状の鞘をもつ葉柄があり、葉身は長さ1-12cm、幅0.5-3cmになる広楕円形から披針形で、基部は心形からくさび形になる。葉質は厚く、表面は深緑色で光沢があり、裏面は粉白色を帯び、網目状の葉脈がある。は根出葉の間から直立し、を分けないで、高さ5-30cmになり、茎につく葉は互生し、小さくて細く、葉柄はない[4][5][6][7]

花期は6-9月。茎先に穂状花序を1個つけ、花穂は細長く、長さ2-10cmになり、白色または淡紅色のを密につけ、下部の花はとっくり形のむかごになる。花に花弁はなく、が花冠状に深く5裂し、萼片は長さ2-3mmになる。雄蕊は8個あり、花糸は萼片より少し長い。子房の先に花柱が3個つく。果実は3稜をもつ長さ約3mmの痩果になるが、ふつう花が終わっても結実することはない。花穂の下部につくむかごが穂軸から落ち、新苗となり繁殖する性質をもつ[4][5][6][7]

分布と生育環境[編集]

日本では、北海道、本州中部地方以北に分布し、亜高山帯から高山帯の日当たりのよい草地や岩礫地に生育する。国外では北半球の寒帯に広く分布する[4][5][6][7]

名前の由来[編集]

ムカゴトラノオムカゴは花穂につくむかごから、種小名vivipara は、「胎生の」「母体上で発芽する」「むかごのつく」の意味[7]

下位分類[編集]

  • ウラゲムカゴトラノオ Bistorta vivipara (L.) Delarbre f. roessleri (G.Beck) Kitag.[8]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ ムカゴトラノオ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ ムカゴトラノオ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ ムカゴトラノオ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  4. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑8 高山に咲く花』p.365
  5. ^ a b c d 『日本の野生植物 草本II 離弁花類』p.18
  6. ^ a b c d 『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』p.508
  7. ^ a b c d e 『新牧野日本植物圖鑑』p.78,p.1353
  8. ^ ウラゲムカゴトラノオ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)

参考文献[編集]

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本II 離弁花類』、1982年、平凡社
  • 豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』、1988年、山と溪谷社
  • 清水建美、木原浩『山溪ハンディ図鑑8 高山に咲く花』、2002年、山と溪谷社
  • 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)