根出葉
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根出葉(こんしゅつよう、英: radical leaf[1])とは、植物の葉の形態の一種。根生葉(こんせいよう)、根葉(こんよう)とも言う。地上茎の基部についた葉のことで、地中の根から葉が生じているように見える[2]。
植物の中には非常に短い茎を持つ種があり、その葉はまるで根から出ているように見える。植物の根が葉を付けることはないが、外観からこのように呼ばれる。また、地下茎が付けた葉も同様。
ダイコンやスミレは茎が短く、太い葉柄に葉を付けるため、代表的な根出葉をもつ植物である。カブは丸い「根」から直接葉柄を伸ばし茎がないように見えるが、丸い部分は根ではなく胚軸と呼ばれる茎の一種である。
根出葉の中でも特に、タンポポなどは地面に貼り付く様に広がり立ち上がらず、放射状に重なり合って地面に密着する。冬になっても壊死することがなく、多年草や越年草が冬越しのために取るこの形態は特に、ロゼット葉(座葉)と呼ばれる[4]。
脚注[編集]
- ^ 文部省、日本植物学会編 『学術用語集 植物学編』(増訂版)丸善、1990年。ISBN 4-621-03376-X 。
- ^ 植物用語事典・140頁
- ^ 植物用語事典・140頁
- ^ 植物用語事典・140頁
参考文献[編集]
- 清水建美「図説 植物用語事典」(八坂書房) ISBN 4-89694-479-8
関連項目[編集]