マグネシウムの同位体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マグネシウムの同位体は、24Mg、25Mg、26Mgの3種類が天然に安定に存在する。また、19Mgから40Mgの19種類の放射性同位体が発見されている。最も寿命の長い放射性同位体は28Mgで、半減期は20.915時間である。軽い同位体のほとんどは、ナトリウムに崩壊するが、重い同位体はアルミニウムに崩壊する。最も寿命の短いものは、半減期が180ナノ秒以下の39Mgか、半減期が170ナノ秒以上の40Mgである(19Mgの半減期は未知である)。

標準原子量は、24.3050(6) uである。

一覧[編集]

同位体
核種
Z(p) N(n)  
同位体質量 (u)
 
半減期 核スピン数 天然存在比 天然存在比
(範囲)
励起エネルギー
19Mg 12 7 19.03547(27) 1/2-#
20Mg 12 8 20.018863(29) 90.8(24) ms 0+
21Mg 12 9 21.011713(18) 122(2) ms (5/2,3/2)+
22Mg 12 10 21.9995738(14) 3.8755(12) s 0+
23Mg 12 11 22.9941237(14) 11.317(11) s 3/2+
24Mg 12 12 23.985041700(14) STABLE 0+ 0.7899(4) 0.78958-0.79017
25Mg 12 13 24.98583692(3) STABLE 5/2+ 0.1000(1) 0.09996-0.10012
26Mg 12 14 25.982592929(30) STABLE 0+ 0.1101(3) 0.10987-0.11030
27Mg 12 15 26.98434059(5) 9.458(12) min 1/2+
28Mg 12 16 27.9838768(22) 20.915(9) h 0+
29Mg 12 17 28.988600(15) 1.30(12) s 3/2+
30Mg 12 18 29.990434(9) 335(17) ms 0+
31Mg 12 19 30.996546(13) 230(20) ms 3/2+
32Mg 12 20 31.998975(19) 86(5) ms 0+
33Mg 12 21 33.005254(21) 90.5(16) ms 7/2-#
34Mg 12 22 34.00946(25) 20(10) ms 0+
35Mg 12 23 35.01734(43)# 70(40) ms (7/2-)#
36Mg 12 24 36.02300(54)# 3.9(13) ms 0+
37Mg 12 25 37.03140(97)# 40# ms [>260 ns] 7/2-#
38Mg 12 26 38.03757(54)# 1# ms [>260 ns] 0+
39Mg 12 27 39.04677(55)# <260 ns 7/2-#
40Mg 12 28 40.05393(97)# 1# ms 0+
  • #でマークされた値は、全てが純粋に実験値から算出されたものではなく、一部体系的な傾向から導き出された推定値を含んでいる。明確なデータが得られていない核スピンに関しては、かっこ書きで表記している。
  • 数値の最後にかっこ書きで表記しているのは、その値の誤差を示している。誤差の値は、同位体の構成と標準の原子質量に関しては、IUPACが公表する誤差で表記しており、それ以外の値は、標準偏差を表記している。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]