シーボーギウムの同位体

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シーボーギウム(Sg)は安定同位体を持たない。そのため標準原子量を与えることはできない。

このうち、265Sgは半減期が約8秒と比較的長く、化合物を作ることが可能なため研究が進められている[1]

一覧[編集]

同位体核種 Z(p) N(n) 同位体質量 (u) 半減期 核スピン数 天然存在比 天然存在比
(範囲)
励起エネルギー
258Sg 106 152 258.11317(45)# 3.3(10) ms [2.9(+13-7) ms] 0+
259Sg 106 153 259.11450(19)# 580(210) ms [0.48(+28-13) s] 1/2+#
260Sg 106 154 260.11442(4) 3.8(8) ms 0+
261Sg 106 155 261.11612(14)# 230(60) ms 7/2+#
262Sg 106 156 262.1164(3)# 8(3) ms [6.9(+38-18) ms] 0+
263Sg 106 157 263.11832(13)# 1.0(2) s 9/2+#
263mSg 100(70)# keV 120 ms 3/2+#
264Sg 106 158 264.11893(30)# 0.4# s 0+
265Sg 106 159 265.12111(6) 8(3) s 3/2+#
266Sg 106 160 266.12207(31)# 21(6) s 0+
267Sg 106 161 267.12443(29)# 19 ms
268Sg 106 162 268.12561(58)# 30# s 0+
269Sg 106 163 269.12876(70)# 35(23) s
270Sg 106 164 270.13033(66)# 10# min 0+
271Sg 106 165 271.13347(70)# 2.4(+43-10) min
272Sg 106 166 272.13516(82)# 1# h 0+
273Sg 106 167 273.13822(71)# 1# min
  • #でマークされた値は、全てが純粋に実験値から算出されたものではなく、一部体系的な傾向から導き出された推定値を含んでいる。明確なデータが得られていない核スピンに関しては、かっこ書きで表記している。
  • 数値の最後にかっこ書きで表記しているのは、その値の誤差を示している。誤差の値は、同位体の構成と標準の原子質量に関しては、IUPACが公表する誤差で表記しており、それ以外の値は、標準偏差を表記している。

脚注、参考文献[編集]

  1. ^ 106番元素シーボーギウム(Sg)のカルボニル錯体の合成に成功理化学研究所、2014年9月19日、2019年1月22日閲覧