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ヘルペスウイルス科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘルペスウイルス科
ヘルペスウイルスの電子顕微鏡写真
分類
: 第1群(2本鎖DNA)
: ヘルペスウイルス目
Herpesvirales
: ヘルペスウイルス科
学名
Herpesviridae
亜科

ヘルペスウイルス科(ヘルペスウイルスか、Herpesviridae)は2本鎖DNAをゲノムとするDNAウイルスの一科。

性状

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ヘルペスウイルス科に属するウイルスは線状の2本鎖DNAをゲノムとして持つDNAウイルスであり、そのビリオンは正20面体のカプシドエンベロープに包まれた直径120~200nmの球状粒子である。ウイルスの増殖は宿主細胞の核内で行われる。

分類

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ウイルス学上は以下の3種類に分類される。詳細は各項目の記事参照。

臨床像

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現在まで、哺乳類鳥類両生類爬虫類魚類等の多くの動物を固有宿主として150種類以上のウイルスが分離されている。

ヒト

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ヒトが感染するヒトヘルペスウイルス(HHV:human herpes virus)には、以下の種類がある。ウイルス学上は、それぞれ上記の3つの中に亜分類される。詳細は各項目の記事参照。

ウシ

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トリ

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抗ウイルス薬

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ヘルペスウイルスに関しては以下の治療薬がある。

一般ヘルペスウイルス

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帯状疱疹

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単純ヘルペス性角膜炎

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サイトメガロウイルス

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脚注

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  1. ^ 川口寧「単純ヘルペスウイルス(HSV)」『ウイルス』第60巻第2号、2010年、187-196頁、doi:10.2222/jsv.60.187 
  2. ^ 金井亨輔、山田壮一、井上直樹「水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)」『ウイルス』第60巻第2号、2010年、197-208頁、doi:10.2222/jsv.60.197 
  3. ^ 片野晴隆「Epstein-Barrウイルス(EBV)とカポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV, HHV-8)」『ウイルス』第60巻第2号、2010年、237-246頁、doi:10.2222/jsv.60.237 
  4. ^ 小杉伊三夫「ヘルペスウイルス(HHV1‐8)のウイルス学 3.サイトメガロウイルス(CMV)」『ウイルス』第60巻第2号、日本ウイルス学会、2010年、209-220頁、doi:10.2222/jsv.60.209ISSN 0042-6857PMID 21488334 
  5. ^ 藤山幹子、橋本公二「薬剤性過敏症症候群とHHV-6の再活性化について」『ウイルス』第1号、2009年、23-30頁、doi:10.2222/jsv.59.23 
  6. ^ 湯華民、定岡知彦、森康子「ヒトヘルペスウイルス6とヒトヘルペスウイルス7(HHV-6HHV-7)」『ウイルス』第60巻第2号、2010年、221-236頁、doi:10.2222/jsv.60.221 

関連文献

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関連項目

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