ブライアン・ヴィクトリア

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ブライアン・アンドレー・ヴィクトリア（Brian Andre Victoria、1939年9月1日- ）は、アメリカ合衆国の教育者、哲学博士、曹洞宗の僧侶。アンティオーク大学（英語版）教授、オックスフォード大学付属仏教研究所研究員を歴任。専門は、仏教学、禅学、日本学研究。

第二次世界大戦前後の仏教と日本の軍国主義の関係を中心に、宗教と暴力の関係についての著書『禅と戦争』などがある。

来歴[編集]

ネブラスカ州オマハ出身。1961年、ネブラスカ・ウェズリアン大学外国語専攻卒業。永平寺の曹洞宗禅僧院で修行。1971年、駒澤大学大学院（仏教学研究）修士課程修了（M.A.）取得。1996年、テンプル大学（宗教学）にて博士号（Ph.D）取得。

米国のネブラスカ大学オマハ校、クレイトン大学、バックネル大学で日本語と日本文化を教え、オークランド大学アジア言語文学科助教授。南オーストラリア州アデレード大学アジアセンター准教授[1][2]を経て、アメリカに帰国。ホノルルのハワイ大学マノア校の仏教学の沼田恵範特別客員教授。

2005年から2013年まで、オハイオ州イエロースプリングスにあるアンティオーク大学（Antioch University）[3]で日本研究の教授、アンティオーク留学教育プログラム「日本とその仏教の伝統プログラム」のディレクターを務めた。2013年より国際日本文化研究センター外来研究員[4][5]、オックスフォード大学オックスフォード仏教研究センターフェローを歴任[6][7]。2014年7月、日文研フォーラム主催の講師など日本でも講演を行う[8] [9][10][11]。

著書[編集]

  • 「外人であり、禅坊主であり… 」三一書房　1971[12]
  • 「Zen Master Dōgen : an introduction with selected writings」by Yūhō Yokoi（横井雄峯）, with the assistance of Daizen Victoria ; and with a foreword by Minoru Kiyota（清田実） 1st ed　Weatherhill　1976
  • 「Zen at war」Brian (Daizen) A. Victoria 1st ed　Weatherhill　1997
  • 「禅と戦争 : 禅仏教は戦争に協力したか」エィミー・ルィーズ・ツジモト訳　光人社　2001.5[13][14]
  • 「Zen war stories」Brian Daizen Victoria. (The RoutledgeCurzon critical studies in Buddhism series）RoutledgeCurzon　2003[15]
  • 「Zen at war」 Brian Daizen Victoria. 2nd ed.　Rowman & Littlefield Publishers　2006
  • 「禅戦争の物語」ラウトレッジ　2012年
  • 「禅と戦争 : 禅仏教の戦争協力 新装版」エイミー・ルイーズ・ツジモト訳　えにし書房　2015.12[16][17][18][19][20]
  • 「Zen terror in prewar Japan : portrait of an assassin (Asian voices)」Rowman & Littlefield Publishers, Inc. 2019年
「国会図書館サーチ」を参照

論文[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ “『禅と戦争』アデレード大学アジアセンター教授”. honto. 2024年3月23日閲覧。
  2. ^ “Dr Brian Victoria,Senior Lecturer”. arts.adelaide.edu.au. Archived. 2024年3月23日閲覧。
  3. ^ “アンティオーク大学”. kotobank.jp. 2024年3月23日閲覧。
  4. ^ “Brian A. Victoria　ブライアン　アンドレー　ビクトリア”. 日本研究情報網. 2024年3月23日閲覧。
  5. ^ “『禅と戦争』ヴィクトリア氏が語る9条･原発･日本の政治（上）”. 日本共産党大阪府委員会 (2013年7月18日). 2024年3月23日閲覧。
  6. ^ “禅と戦争―禅仏教の戦争協力（新装版）”. 紀伊国屋書店. 2024年3月23日閲覧。
  7. ^ “Brian Victoria”. Oxford Centre for Buddhist Studies. Archived. 2024年3月23日閲覧。
  8. ^ “日文研フォーラム講師「ナチスと日本宗教」”. 人間文化研究機構 (2014年7月8日). 2024年3月23日閲覧。
  9. ^ “特別講演会「満州開拓における宗教の役割とは」”. 満蒙開拓平和記念館 (2019年12月15日). 2024年3月23日閲覧。
  10. ^ “清水耕介 国際学部長がスイスのQ1ジャーナル Religions の特集号にゲストエディター「暗黒史とは、ブライアン・ヴィクトリアが『禅と戦争』で典型的に記述した大乗仏教組織の戦争協力史のこと」”. 龍谷大学 (2022年8月10日). 2024年3月23日閲覧。
  11. ^ “ブライアン・ヴィクトリア先生による特別授業”. 天理大学宗教学科 (2023年12月19日). 2024年3月23日閲覧。
  12. ^ “ヴィクトリア・良潤『外人であり、禅坊主であり…』”. ci.nii. 2024年3月23日閲覧。
  13. ^ “仏教に関心を持つ欧米人「ブライアン・ヴィクトリア著『禅と戦争--禅仏教は戦争に協力したか』石井公成」”. 駒澤大学 (2001年10月1日). 2024年3月23日閲覧。
  14. ^ “禅と戦争”. 東京大学. 2024年3月23日閲覧。
  15. ^ “Victoria, Brian Daizen (2010). "The "Negative Side" of D. T. Suzuki's Relationship to War" (PDF)”. The Eastern Buddhist. Archived. 2024年3月23日閲覧。
  16. ^ “ブライアン・アンドレー・ヴィクトリア『新装版　禅と戦争』”. 法藏館. 2024年3月23日閲覧。
  17. ^ “新野和暢 著「皇道仏教という思想」注 3)ブライアン・ヴィクトリア著『禅と戦争』2001年5月，135 頁”. 京都大学. 2024年3月23日閲覧。
  18. ^ “末木文美士 著「近代仏教とアジア」2003, 注4”. 日本思想史学会. 2024年3月23日閲覧。
  19. ^ “宗教と平和　第10回「聖戦論」参考文献”. 同志社大学. 2024年3月23日閲覧。
  20. ^ “松岡幹夫著「牧口常三郎の戦争観とその実践的展開」註2”. 東洋哲学研究所. 2024年3月23日閲覧。

外部リンク[編集]

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