フローレス島 (インドネシア)
フローレス島 | |
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所在地 | インドネシア |
所在海域 | フローレス海 |
所属諸島 | ソロール諸島<小スンダ列島 |
座標 | 南緯8度40分29秒 東経121度23分04秒 / 南緯8.67472度 東経121.38444度座標: 南緯8度40分29秒 東経121度23分04秒 / 南緯8.67472度 東経121.38444度 |
面積 | 13,540 km² |
海岸線長 | - km |
最高標高 | - m |
最高峰 | マンダサウ山[1](2370m) |
最大都市 | マウメレ |
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フローレス島(フローレスとう、インドネシア語: Pulau Flores)は、小スンダ列島を構成する島の一つである[2]。インドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州に属する。
呼称[編集]
地理[編集]
東西350km、南北15km-65km[2]。西にはコモド島、スンバワ島が、東にはアドナラ島、ロンブレン島などがある。南にはスンバ海峡を隔てスンバ島がある。北にフローレス海が広がる。アジア大陸とつながったことがない。
クリムトゥ山(ケリムトゥ山とも書かれる)、エゴン山、エブロボ山、レウォトビ山、レロボレン山、イリムダ山などの火山がある。
島の西部にはコモドオオトカゲが生息している。また、固有種として、フローレス大ネズミも生息している。
歴史[編集]
1992年12月12日に、マグニチュード7.8[3]を記録する地震が起こり、マウメレで2,000人が死亡している。
2003年、ヒト属の新種ではないかとされる身長1mほどのホモ・フローレシエンシスの骨が発見され、翌年の公表以降話題を呼んだ。
エゴン山は有史以来噴火のない火山であったが、2008年4月15日に噴火した。
2013年8月10日、北岸から約20㎞沖合のパルエ島のロカテンダ火山(Rokatenda)が噴火。
住民[編集]
民族[編集]
ンガタ人、リオ人、シッカ人、ソア人、ナゲ人など8つの民族が住み、東部の住民はパプア系である。その他、近くの島から移住した人々がいる。
言語[編集]
島にはオーストロネシア語族に属する多くの言語が存在する。村々によっても少しずつの違いがあるが、6つの言語に分けることができる。ンガタ語、ナゲ語、ケオ語、エンデ語、リオ語、パルエ語(島の北にあるパルエ島で話されている)。地元の住民なら、ほかに2つの言語があるというが、学者の間ではンガタ語方言の一種との解釈である。16世紀にポルトガルの宣教師と商人が島のララントゥカ、シッカに来たので、シッカの言葉にその影響をみることができる。
宗教[編集]
宗教は人口の8割がカトリックであるが、アニミズムも色濃く残っている。
行政区分[編集]
ソロール諸島(フローレス島、パルエ島、アドナラ島、ロンブレン島、パンタール島、アロール島)は、東西に細長く10県(kabupaten)に区分されている。
- 西マンガライ県
- マンガライ県
- 東マンガライ県(2007年マンガライ県より分離)
- ンガダ県
- ナゲケオ県(2007年ンガタ県より分離)
- エンデ県
- シッカ県(パルエ島を含む)
- 東フローレス県(アドナラ島を含む)
- レンバタ県(ロンブレン島)
- アロール県(パンタール島、アロール島)
交通[編集]
産業[編集]
焼畑農業で陸稲やトウモロコシなどを生産する[1]。特産物に、コプラ・コーヒー豆・ビャクダン・真珠母貝・ナマコ・燕の巣がある[1][2]。
観光[編集]
- クリムトゥ山(1,639m)は、3つの大きな火山湖を持ち、湖はその色を変えることで有名な観光地である。
- ダイビング、シュノーケリングは、マウメレ、リウンの北の海岸に沿ったいくつかのポイントが有名だが、地元漁民(観光客に貝を売るものもいる)の爆弾をしかける破壊的な漁法や1992年の地震の津波により、破壊されてきている。
- 西部の町ラブハンバジョは、コモド島やリンチャ島に行く中継点となっている。付近の海にはジンベイザメが住み、ダイビングのポイントとなっている。
- 伝統的な家屋の観光-リュベ、ベナ村。
- 東部のララントゥカは、復活祭で知られている。
脚注[編集]
- ^ a b c “フロレス島 フロレスとう Pulau Flores”. ブリタニカ国際大百科事典小項目事典. 2018年9月16日閲覧。
- ^ a b c 上野福男. “フロレス島 ふろれすとう Pulau Flores”. 日本大百科全書. 小学館. 2018年9月16日閲覧。
- ^ インドネシアでの地震のリスト
外部リンク[編集]
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