フランス時間

フランスでは海外領土を含めて12の標準時が使用されている。本土の夏時間は3月の最終日曜日(午前2:00 CET)から10月の最終日曜日(午前3:00 CEST)の期間で実施される。
地域別の時間帯
[編集]フランス本土
[編集]- 中央ヨーロッパ時間 CET UTC+1
- 中央ヨーロッパ夏時間 CEST UTC+2
マヨット
[編集]レユニオン
[編集]- レユニオン時間 RET UTC+4 夏時間なし
フランス領南方・南極地域
[編集]ニューカレドニア
[編集]- ニューカレドニア時間 NCT UTC+11 夏時間なし
ウォリス·フツナ
[編集]- ウォリス·フツナ時間 WFT UTC+12 夏時間なし
フランス領ギアナ
[編集]- フランス領ギアナ時間 GFT UTC-3 夏時間なし
サンピエール島・ミクロン島
[編集]- サンピエール・ミクロン島標準時 PMST UTC-3
- サンピエール・ミクロン島夏時間 PMDT UTC-2
フランス領アンティル
[編集]クリッパートン
[編集]- クリッパートン時間 UTC-8 夏時間なし
フランス領ポリネシア
[編集]歴史
[編集]1891年以前、フランスの各都市は平均太陽時を使った地方時をそれぞれ使っていた。しかしこれは鉄道や電信の普及とともに混乱のもととなったため、1891年にフランス本土とアルジェリア全域でパリ天文台(東経2度20分)の太陽時に基づくパリ標準時(UTC+0:09:21、グリニッジ標準時から9分21秒早い)に統一された。
1911年にはフランス政府はグリニッジ標準時(UTC+0)を採用した。ただしこの改正時の法律ではイギリスの「グリニッジ」という地名は一切言及されず、パリ時間を9分21秒遅らせると言うにとどまった[1]。第一次世界大戦中の1916年には夏時間が始まった(UTC+1)。
1940年夏、第二次世界大戦でフランスがドイツ軍に占領されると、占領当局はベルリン時間(UTC+1、この時は夏時間中だったのでUTC+2)に標準時を切り替えた。フランス南部のヴィシー政府統治地域では夏時間のUTC+1を冬になってもそのまま使い、北部のドイツ軍占領地域との時間を統一した。こうして1944年まで標準時はUTC+1、夏時間はUTC+2という時期が続いた[2]。
1944年にパリの解放でドイツ軍が駆逐されるとフランスは連合国軍と同じ時間を用いることとなったが、当時の連合国軍は英国二重夏時間(UTC+2)を使っていたため、そのまま同じUTC+2を使い続けた。1945年9月、フランス本土は戦前の夏時間(UTC+1)に戻した。1945年11月に夏時間が終了する際に元のパリ標準時(UTC+0)に戻すことを予定していたがこの決定は直前になって中止され、フランス時間はそのままUTC+1となった[2]。夏時間はオイルショック後の1976年まで再開されなかった。
IANA time zone database
[編集]tz databaseにおいて、フランスの標準時はzone.tabにEurope/Parisとして含まれている。これは、ISO 3166-1 alpha-2の国コード "FR"を持つ領域を指す。また、世界中のフランスの海外領土についてのもいくつかのエントリーがある。
| 国コード | 座標 | TZ | 注釈 | 協定世界時との差 | 夏時間 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FR | +4852+00220 | Europe/Paris | +01:00 | +02:00 | ||
| GF | +0456−05220 | America/Cayenne | −03:00 | −03:00 | ||
| GP | +1614−06132 | America/Guadeloupe | −04:00 | −04:00 | America/Port_of_Spain(トリニダード・トバゴ時間)へのリンク | |
| MF | +1804−06305 | America/Marigot | −04:00 | −04:00 | America/Port_of_Spain(トリニダード・トバゴ時間)へのリンク | |
| MQ | +1436−06105 | America/Martinique | −04:00 | −04:00 | ||
| PM | +4703−05620 | America/Miquelon | −03:00 | −02:00 | ||
| BL | +1753−06251 | America/St_Barthelemy | −04:00 | −04:00 | America/Port_of_Spain(トリニダード・トバゴ時間)へのリンク | |
| AQ | −6640+14001 | Antarctica/DumontDUrville | デュモン・デュルヴィル基地 | +10:00 | +10:00 | |
| TF | −492110+0701303 | Indian/Kerguelen | ケルゲレン、サンポール島、アムステルダム島 | +05:00 | +05:00 | |
| YT | −1247+04514 | Indian/Mayotte | +03:00 | +03:00 | Africa/Nairobi(ケニア時間)へのリンク | |
| RE | −2052+05528 | Indian/Reunion | レユニオン、クローゼー、無人島群 | +04:00 | +04:00 | |
| PF | −2308−13457 | Pacific/Gambier | ガンビエ諸島 | −09:00 | −09:00 | |
| PF | −0900−13930 | Pacific/Marquesas | マルキーズ諸島 | −09:30 | −09:30 | |
| NC | −2216+16627 | Pacific/Noumea | +11:00 | +11:00 | ||
| PF | −1732−14934 | Pacific/Tahiti | ソシエテ諸島 | −10:00 | −10:00 | |
| WF | −1318−17610 | Pacific/Wallis | +12:00 | +12:00 |
脚注
[編集]- ^ 1911 : « On a changé l’heure de Paris ! » Michèle Pedinielli, 2018-1-29
- ^ a b Poulle, Yvonne (1999). “La France à l'heure allemande”. Bibliothèque de l'école des chartes 157 (2): 493–502. doi:10.3406/bec.1999.450989 2016年3月29日閲覧。.