フラグタイム

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フラグタイム
ジャンル 百合学園SF
漫画
作者 さと
出版社 秋田書店
掲載誌 もっと!
Champion タップ!
レーベル 少年チャンピオンコミックス・タップ!
発表号 2013年Vol.2 - 3
2013年7月18日更新分 - 2014年9月25日更新分
巻数 全2巻
話数 全17話
OVA
原作 さと
監督 佐藤卓哉
脚本 佐藤卓哉
キャラクターデザイン 須藤智子
音楽 rionos
アニメーション制作 ティアスタジオ
発表期間 2019年11月22日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

フラグタイム』は、さとによる漫画作品。『もっと!』(秋田書店)にて、2013年Vol.2より連載開始[1]。同誌のVol.3に掲載されたのち、ウェブコミックサイト『Champion タップ!』(同社)に移籍して同年7月18日更新分から2014年9月25日更新分まで連載された。

あらすじ[編集]

森谷美鈴は時間を止める能力を持ち、その間に変態行為を楽しむ少女であった。ある日、美鈴は時間が停止する3分の間に、クラスメイトの村上遥のスカートの中を覗いていたが、彼女には時間停止の能力が効かず、美鈴の行動がバレてしまう。変態行為を人にばらされたくなかった美鈴は遥に謝罪し、お詫びとして、遥の願いなら何でも聞いてあげると約束をする。そして、その事件を機に美鈴と遥の少し風変わりな学園生活が幕を開けるのであった。

登場人物[編集]

声の項はアニメ版の声優

森谷 美鈴(もりたに みすず)
声 - 伊藤美来[2]
主人公。時間を3分間停止させる能力を持ち、同性の可愛い子の顔を眺めたり、スカートをめくってパンツを覗いたりといった行為を繰り返していた。
ある日、クラスメイトの村上遥によって全てがバレてしまう。
村上 遥(むらかみ はるか)
声 - 宮本侑芽[2]
クラスの中心的人物で顔立ちが整った少女。
森谷とはクラスメイトであり、ある日彼女の秘密を知ってしまう。
小林 由香利(こばやし ゆかり)
声 - 安済知佳[3]
森谷のクラスメイト。眼鏡をかけている少女。

書誌情報[編集]

OVA[編集]

2019年11月22日より新宿バルト9ほかにて期間限定公開[2]。監督・脚本の佐藤卓哉や音楽のrionosを中心に、OVA『あさがおと加瀬さん。』に携わったスタッフで構成されている。キャッチコピーは「3分間だけ、あなたのこと好きにさせて。」「あの時間が本当にあったって、忘れないように」。興行収入は5000万円[6]

制作に至る経緯[編集]

原作コミックスは2013年から連載が開始された作品だが、明確な起承転結やキャッチーな要素がある点などから今の時代に求められるモノ作りにハマるのではないかと連載終了から5年という時間を経て、映像化された。[7]

製作[編集]

美術・映像[編集]

あさがおと加瀬さん。』では作画監督を担当した須藤智子が自身初のキャラクターデザインを担当している。監督の佐藤によると、『あさがお』の作業をしているときに感じた須藤の人柄や真面目な姿勢から滲み出る絵の雰囲気が、絶対に『フラグタイム』に合うと思っていたという。[8]

劇伴[編集]

劇伴を担当したrionosは日本的な情緒をうまく残しつつ、ポップスになりすぎないように絶妙なバランスを探りながら本作の楽曲制作に臨んだ。メインの楽器はピアノだが、感情的な映像の部分ではもっと楽器の広がりがあってもいいのではないかという佐藤の助言からエレキギターフルートが取り入れられている。[8]

キャスティング・演技[編集]

OVAの出演者のうち、森谷美鈴役と村上遥役についてはオーディションが実施された。森谷役の伊藤美来は、当初村上だけでオファーを受けていたが、スタジオオーディションの際にその場で森谷を演じ決定した。声質自体にアニメっぽい雰囲気があるが、圧倒的にモノローグが多い作品の中で、ずっと聴いていられる声質という部分が評価されている。[8]

一方、村上役の宮本侑芽は森谷と村上の両方を受けたが、原作を読んだ時から村上のほうが感情移入できたとのこと。オーディションでは、リアルな〝冷めた女子高生〟の芝居をし、ちょっと冷めつつ、優しさもあるナチュラルさが高い評価を受けた。[8]最終的に、オーディションに残った数人の中で相性が一番良い組み合わせだったことから、それぞれ役に選ばれている。[7]

また、小林役の安済知佳は、原作担当編集が「小林はとにかくいいやつ」とオーダーし、音響スタッフから、安済さんなら〝いいやつ〟ができるのではないか推薦があり、小林役に起用された。なお、安済はもともと森谷役と村上役の両方のオーディションを受けており、最後の候補まで残っていたという。[7]

主題歌[編集]

主題歌はEvery Little Thingの楽曲「fragile」のカバーで、伊藤と宮本が歌唱している。

伊藤は『フラグタイム』と『fragile』は「脆い」や「壊れる」といった同じ意味があったことから森谷として感情移入がしやすかったと語っており、宮本は村上と森谷の会話のようにできればと思い、収録当日も森谷と伊藤のことを思いながら歌ったという。[8]

fragile」という選曲については、本作のプロデューサーが「カバーに合いそうな恋愛J-POP」を探していたところ(本作に直接の関わりはない)ある女性スタッフから提案されしっくりきたために選ばれたという。[8]

BD/DVD[編集]

2020年5月13日にBDとDVDが一般発売された。初回限定生産の「フラグタイム」Blu-ray Timeless Editionには、キャラクターデザイン・須藤智子描き下ろしボックス、原作・さと描き下ろしデジパック仕様に加え、原作・さとによる描き下ろし漫画小冊子「あの頃のふたり」が封入されている。音声特典には、伊藤美来・宮本侑芽・安済知佳のキャスト3名による本編オーディオコメンタリーが収録されている。さらに、エピローグドラマ「瞬間」と、外伝「少女卓球大戦」がドラマCDとして収録されている。[9]

制作スタジオ運営会社の経営破綻[編集]

本作のアニメーション制作を担当したティアスタジオを運営する株式会社ネクストバッターズサークルは2019年12月27日に東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けた。[10]これを受けて本作の制作委員会は、ネクストバッターズサークルの破産手続開始決定当日に、制作費をネクストバッターズサークルから受領していない関係者を対象に、イーストフィッシュスタジオを窓口とした相談窓口を設置した。[11]

2020年3月31日には設定資料集シリーズを3冊同時に発売。全利益をネクストバッターズサークルの破産手続によって不利益を被ったスタッフに還元するという。[12]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

fragile[3]
作詞 - 持田香織 / 作曲 - 菊池一仁 / 編曲 - 谷口尚久 / 歌 - 森谷美鈴(伊藤美来)、村上遥(宮本侑芽)

出典[編集]

  1. ^ “もっと!2号で花沢健吾・阿部共実新連載、伊藤潤二も登場”. コミックナタリー. (2013年3月1日). https://natalie.mu/comic/news/85827 2019年9月9日閲覧。 
  2. ^ a b c “アニメ「フラグタイム」に伊藤美来&宮本侑芽、公開日は11月22日に決定”. コミックナタリー. (2019年8月2日). https://natalie.mu/comic/news/342166 2019年8月2日閲覧。 
  3. ^ a b “「フラグタイム」安済知佳ら追加キャスト・本予告解禁、主題歌はELT「fragile」カバー”. コミックナタリー. (2019年9月9日). https://natalie.mu/comic/news/346855 2019年9月9日閲覧。 
  4. ^ フラグタイム 第1巻”. 秋田書店. 2019年9月9日閲覧。
  5. ^ フラグタイム 第2巻”. 秋田書店. 2019年9月9日閲覧。
  6. ^ 『キネマ旬報 2020年3月下旬特別号』p.68
  7. ^ a b c プロデューサー・寺田悠輔×原作コミックス担当編集・菅原明子対談インタビュー!”. WebNewtype. 2020年9月22日閲覧。
  8. ^ a b c d e f 公式パンフレット. (2019年) 
  9. ^ Caracol. “Product | 「フラグタイム」アニメ公式サイト” (日本語). Product | 「フラグタイム」アニメ公式サイト. 2020年5月19日閲覧。
  10. ^ “ティアタジオが給与未払いでトンズラ? 劇場アニメ『フラグタイム』を制作したばかりだが……”. おたぽる (サイゾー). (2019年12月9日). https://otapol.com/2019/12/post-87444.html 22019-12-12閲覧。 
  11. ^ ティアスタジオ(株式会社ネクストバッターズサークル)の経営破綻に伴う制作費に関する問合せ窓口の設置について”. アニメ公式サイト. 2020年1月13日閲覧。
  12. ^ 設定資料集シリーズ(全3巻)が2020年3月31日に発売決定”. 『フラグタイム』公式サイト. 2020年3月6日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h i j k l “さと「フラグタイム」アニメは11月劇場公開!監督は佐藤卓哉、特報PVも”. コミックナタリー. (2019年6月10日). https://natalie.mu/comic/news/334945 2019年6月10日閲覧。 

外部リンク[編集]