フィル・プリュー

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フィル・プリュー(Phil Prew)[1]は、イギリスF1エンジニアである。現在はレッドブル・パワートレインズに在籍している[2]

経歴[編集]

1993年にサウサンプトン大学を卒業後、リカルド社に入社。その後1997年にマクラーレンでのキャリアをスタートし、2001年からレースエンジニアに就任。2004年まではデビッド・クルサード、2005年から2006年まではファン・パブロ・モントーヤペドロ・デ・ラ・ロサ、2007年から2009年まではルイス・ハミルトンのレースエンジニアを務める[3]

2010年、プリンシパルレースエンジニアに就任[4]。2013年1月、チーフエンジニアに就任した。

2016年1月1日、メルセデスのエンジン部門のメルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズ(HPP)のチーフエンジニアとしてメルセデスと契約した[5]

2022年8月、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)は、2026年以降の新世代F1パワーユニット(PU)の設計・製造を行う準備をするなかで、優れた人材の確保に努め、フィル・プリューの獲得に成功したことが明らかになった[6]

1990 - 1993 工学学士 (BEng), 機械工学 : 1st Class サウサンプトン大学
1993.09 - 1997.05 プロジェクトエンジニア リカルド
1997.05 - 1997.12 ビークルダイナミクスエンジニア マクラーレン
1998.01 - 2000.12 データ分析エンジニア
2001.01 - 2004 レースエンジニア デビッド・クルサード
2005 - 2006 ファン・パブロ・モントーヤ
ペドロ・デ・ラ・ロサ
2007 - 2009.12 ルイス・ハミルトン
2010.01 - 2012.12 プリンシパルレースエンジニア
2013.01 - 2015 チーフエンジニア
2016.01 - 2021 HPP チーフエンジニア メルセデス
2022. - レッドブル・パワートレインズ レッドブル

脚注[編集]

  1. ^ Philip Prew”. linkedin.com. 2022年8月15日閲覧。
  2. ^ レッドブル、メルセデスF1エンジン部門のチーフエンジニアを引き抜き”. F1-Gate.com. 2022年8月3日閲覧。
  3. ^ Phil Prew | McLaren | ZoomInfo.com”. web.archive.org (2017年2月24日). 2022年8月27日閲覧。
  4. ^ https://www.sportti.com, Sportti com Estonia-. “McLaren uudisti insinööripakkaansa | Sportti.com” (フィンランド語). sportti.com. 2022年8月27日閲覧。
  5. ^ McLaren chief engineer Phil Crew jumps ship to Mercedes F1 team”. motorsport.com. 2022年8月27日閲覧。
  6. ^ レッドブルF1、メルセデスPU部門のチーフエンジニアを引き抜き「新世代PU開発に向けて主要メンバーはすべて決定」”. carview. 2022年8月6日閲覧。