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ファンク・オブ・エイジズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ファンク・オブ・エイジズ』
バーニー・ウォーレルスタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク グラマヴィジョン・スタジオ、グリーンポイント・スタジオ[1]
ジャンル ファンク
時間
レーベル グラマヴィジョン・レコード
プロデュース バーニー・ウォーレル、ジョー・ブラニー
ビル・ラズウェル("Volunteered Slavery/Bern's Blues/Outer Spaceways", "At Mos' Spheres")
専門評論家によるレビュー
バーニー・ウォーレル アルバム 年表
オール・ザ・ウー・イン・ザ・ワールド
(1978年)
ファンク・オブ・エイジズ
(1990年)
ブラックトロニック・サイエンス
(1993年)
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ファンク・オブ・エイジズ』(Funk of Ages)は、アメリカ合衆国ファンク・ミュージシャン、バーニー・ウォーレル1990年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム

背景

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ブーツィー・コリンズメイシオ・パーカー、ゲイリー・クーパー等のPファンク人脈に加えて、キース・リチャーズスティーヴ・ジョーダンハービー・ハンコックスライ&ロビーヴァーノン・リードを含む多数のゲストを迎えて録音された。なお、ウォーレルはリチャーズのソロ・アルバム『トーク・イズ・チープ』(1988年)の11曲中4曲で、リチャーズ及びジョーダンと共演している[2]。また、かつてウォーレルが準メンバーを務めていたトーキング・ヘッズからも、デヴィッド・バーンとジェリー・ハリスンが参加した[3]

「ヴォランティアード・スレイヴリー〜バーンズ・ブルース〜アウター・スペースウェイズ」と「アット・モス・スフィアーズ」の2曲は、ビル・ラズウェルのプロデュースによりグリーンポイント・スタジオで録音された[1]

評価

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マーク・デミングオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「圧巻のゲスト・スター勢と共に、テカテカしたファンクに加えて、ジャズからの影響という一面も見せながら踊り回っている」と評している[4]。Greg Kotは『シカゴ・トリビューン』紙のレビューで4点満点中3点を付け、「シング」及び「リアル・ライフ・ドリームス」に関して「ウォーレルの驚くほどしなやかなボーカルが光る、メロディックなレゲエ・ナンバー」、「ビウエアー・オブ・ドッグ」に関して「サックス奏者のメイシオ・パーカー(1960年代にジェームス・ブラウンと共に活躍したことで有名)、ギタリストのヴァーノン・リード、それにウォーレルという三世代の偉大なミュージシャンがエンジン全開となっているファンク作品」と評している[5]。また、1990年12月3日付の『ピープル』誌のレビューでは「"Y-Spy"や"B.W. Jam"よりも優れたダンス・ミュージックを今年に体験したとすれば、それはここよりも遥かにファンキーな異星でのことだろう」と評されている[6]

収録曲

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  1. シング - "Sing" (Bernie Worrell, Michael Hampton, David Byrne) - 4:34
  2. B.W.ジャム - "B.W. Jam" (B. Worrell, Gary Cooper, Joe Polanco) - 3:31
  3. ファンク・ア・ホール・リックス - "Funk-A-Hall-Licks" (B. Worrell, Bootsy Collins, G. Cooper, Doug Duffey) - 5:21
  4. エイント・シー・スウィート - "Ain't She Sweet" (Jack Yellen, Milton Ager) - 5:03
  5. Yスパイ - "Y-Spy" (B. Worrell, Steve Jordan, Charley Drayton) - 4:28
  6. リアル・ライフ・ドリームス - "Real Life Dreams" (B. Worrell, David Nyce) - 4:43
  7. ビウエアー・オブ・ドッグ - "Beware of Dog" (B. Worrell, Dougie Bowne) - 2:38
  8. ストレート・アヘッド - "Straight Ahead" (B. Worrell, Sheila Washington, John Denicola, Patty Maloney, Gil Small) - 4:00
  9. ドント・ピス・ミー・オフ - "Don't Piss Me Off" (B. Worrell, Jerry Harrison, Charlie Midnight) - 4:28
  10. ヴォランティアード・スレイヴリー〜バーンズ・ブルース〜アウター・スペースウェイズ - "Volunteered Slavery/Bern's Blues/Outer Spaceways" (Rahsaan Roland Kirk/B. Worrell/Sun Ra) - 4:46
  11. アット・モス・スフィアーズ - "At Mos' Spheres" (B. Worrell) - 3:56
  12. リアル・ライフ・ドリームス・オン - "Real Life Dreams On" (B. Worrell, D. Nyce) - 1:40

2015年日本盤再発CD (WPCR-28239)を含む一部のエディションでは、下記の曲順に変更されている。

  1. Yスパイ - "Y-Spy"
  2. B.W.ジャム - "B.W. Jam"
  3. ファンク・ア・ホール・リックス - "Funk-A-Hall-Licks"
  4. エイント・シー・スウィート - "Ain't She Sweet"
  5. ストレート・アヘッド - "Straight Ahead"
  6. リアル・ライフ・ドリームス - "Real Life Dreams"
  7. シング - "Sing"
  8. ドント・ピス・ミー・オフ - "Don't Piss Me Off"
  9. ビウエアー・オブ・ドッグ - "Beware of Dog"
  10. ヴォランティアード・スレイヴリー〜バーンズ・ブルース〜アウター・スペースウェイズ - "Volunteered Slavery/Bern's Blues/Outer Spaceways"
  11. アット・モス・スフィアーズ - "At Mos' Spheres"
  12. リアル・ライフ・ドリームス・オン - "Real Life Dreams On"

参加ミュージシャン

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  • バーニー・ウォーレル - ボーカルクラビネットオルガンピアノエレクトリックピアノシンセサイザーシンセベースパーカッション
  • ハービー・ハンコック - キーボード (on "Funk-A-Hall-Licks")、シンセサイザー (on "Ain't She Sweet")
  • ジェリー・ハリスン - オルガン (on "Don't Piss Me Off")
  • ジミー・リップ - ギター (on "Sing", "Funk-A-Hall-Licks", "Real Life Dreams", "Straight Ahead", "Don't Piss Me Off", "Real Life Dreams On")、エレクトリック・シタール (on "Sing")、バンジョー (on "Ain't She Sweet")
  • マイケル・ハンプトン - ギター (on "Sing")
  • キース・リチャーズ - ギター (on "Funk-A-Hall-Licks", "Y-Spy", "Don't Piss Me Off")
  • ヴァーノン・リード - ギター (on "Beware of Dog")
  • クリス・スペディング - スライドギター (on "Don't Piss Me Off")
  • ブーツィー・コリンズ - ベース (on "Funk-A-Hall-Licks", "Ain't She Sweet")、ギター (on "Funk-A-Hall-Licks")、プログラミング (on "Ain't She Sweet")、ボーカル (on "Ain't She Sweet")
  • チャーリー・ドレイトン - ベース、スティール・ギター (on "Y-Spy")
  • ロビー・シェイクスピア - ベース (on "Real Life Dreams", "Real Life Dreams On")
  • ジミー・ホークス - ベース (on "Beware of Dog")
  • ウォーレン・マクレエ - ベース (on "Straight Ahead")
  • スティーヴ・フェローン - ドラムス (on "Sing", "Straight Ahead")
  • スティーヴ・ジョーダン - ドラムス (on "Funk-A-Hall-Licks", "Y-Spy")、ギター (on "Y-Spy", "Real Life Dreams", "Real Life Dreams On")、パーカッション (on "Y-Spy")
  • スライ・ダンバー - ドラムス (on "Real Life Dreams", "Real Life Dreams On")
  • ドゥギー・バウン - ドラムス (on "Beware of Dog")
  • デニス・チェンバース - ドラムス (on "Don't Piss Me Off")
  • ラリー・フラタンジェロ - パーカッション (on "Sing", "Ain't She Sweet", "Real Life Dreams", "Real Life Dreams On")
  • ジェローム・ブレイリー - パーカッション (on "Don't Piss Me Off")
  • アイーブ・ディエン - パーカッション (on "Volunteered Slavery/Bern's Blues/Outer Spaceways")
  • ゲイリー・クーパー - プログラミング (on "B.W. Jam")、ボーカル (on "Ain't She Sweet", "Y-Spy", "Don't Piss Me Off", "Volunteered Slavery/Bern's Blues/Outer Spaceways")、パーカッション (on "Real Life Dreams", "Real Life Dreams On")、バッキング・ボーカル (on "B.W. Jam", "Straight Ahead")
  • ジョー・ポランコ - プログラミング (on "B.W. Jam")
  • デイヴィー・D - ターンテーブル (on "Don't Piss Me Off")
  • アップタウン・ホーンズ - ホーン・セクション (on "B.W. Jam")
  • メイシオ・パーカー - サクソフォーン (on "Funk-A-Hall-Licks", "Beware of Dog")
  • ローレン・コールズ - ボーカル (on "Y-Spy")
  • フィービ・スノウ - ボーカル (on "Don't Piss Me Off")
  • デヴィッド・バーン - バッキング・ボーカル (on "Sing")
  • シェイラ・ワシントン - バッキング・ボーカル (on "Sing", "B.W. Jam", "Funk-A-Hall-Licks", "Real Life Dreams", "Straight Ahead")
  • スティーヴ・ワシントン - バッキング・ボーカル (on "B.W. Jam")
  • ジェリー・ダグラス=マクレエ - バッキング・ボーカル (on "B.W. Jam")
  • ジョディ・ベル - バッキング・ボーカル (on "Funk-A-Hall-Licks", "Real Life Dreams", "Don't Piss Me Off")
  • パティ・マロニー - バッキング・ボーカル (on "Straight Ahead")
  • ジョン・ディニコラ - バッキング・ボーカル (on "Straight Ahead")
  • マイケル・カマチョ - バッキング・ボーカル (on "Straight Ahead")
  • ダグ・ダフィー - バッキング・ボーカル (on "Straight Ahead")
  • ブッチ・アレキサンダー - バッキング・ボーカル (on "Don't Piss Me Off")
  • ローズマリー・カメラ - バッキング・ボーカル (on "Don't Piss Me Off")

脚注

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  1. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
  2. ^ Keith Richards - Talk Is Cheap (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  3. ^ Kreps, Daniel (2016年6月24日). “Bernie Worrell, Parliament-Funkadelic Keyboardist, Dead at 72”. Rolling Stone. 2018年9月16日閲覧。
  4. ^ Deming, Mark. “Funk of Ages - Bernie Worrell”. AllMusic. 2018年9月16日閲覧。
  5. ^ Kot, Greg (1991年1月3日). “Bernie Worrell Funk of Ages (Gramavision…”. Chicago Tribune. 2018年9月16日閲覧。
  6. ^ Picks and Pans Review: Funk of Ages”. People. Meredith Corporation (1990年12月3日). 2018年9月16日閲覧。