ビーム橋
ビーム橋(ビームきょう、英: Beam bridge)は、両端の橋台または橋脚で支持される橋の支間(スパン)で、最も単純な構造形式である。 日本では梁橋(はりばし)に当たるが、橋梁工学では一般的ではなく、桁橋が使用されている[1]。
ビーム橋は、支持を通じてモーメントが伝達されないため、その構造タイプは「単純支持」として知られている。
最も単純なビーム橋は、小川を跨ぐ丸太(丸木橋参照)、木の厚板または石のスラブ(クラッパー橋参照)であろう。近代的なインフラストラクチャー用に設計された橋では、通常、鋼または鉄筋コンクリート、または両方の組み合わせから建造されている。コンクリートの基本構成として、補強化、PC鋼材入り、またはポスト張力化がされている。
建設の種類には、それらの間にデッキを支持している主ビームのどちらかの側で、それらの上部にデッキと並んで多くのビームが渡っているものがある。主ビームには、I-ビーム(H-ビームとしても知られる)、トラスまたはボックスガーダーが使用されることがある。これらは、ハーフスルー橋またはスルー橋を建造するために、上部に渡された補強材となっている。
アーチ橋より、モーメントの推力が伝達されないために、例えば上部構造内で水平力をこらえるレンティキュラートラスおよびボウストリングアーチのような、主に革新的な設計には適応させることができない。
ビーム橋は、単一の支間とは限らない。中華人民共和国の飛雲江大橋 (Feiyunjiang Bridge) のような一部の高架橋では、橋脚で支持された複数の単純支持支間を有している。これは、橋脚上に連続支間を使用している高架橋とはまったく反対である。
トラス橋とは異なり、ビーム橋では支持が組み込まれていないため、比較的短い距離用に大抵ビーム橋が使用されていただけである。唯一の支持としては、橋脚が利用されている。遠く離れた支持では、ビーム橋は強度不足となる。その結果、ビーム橋では250フィート以上の支間はめったにない。これは、ビーム橋が長距離を横断するのに使用されないことを意味するものではなく、連続支間として知られるものを造るときに、連続するビーム橋として一緒に連結されることを意味しているだけである。
脚注[編集]
- ^ “桁橋のお話し|島田技術顧問のサイト|技術情報” (PDF). 中日本建設コンサルタント (2010年4月22日). 2016年4月13日閲覧。