ヒサカキ
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ヒサカキ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Eurya japonica Thunb. |
ヒサカキ(柃 U+67C3、Eurya japonica)は、ヒサカキ属の常緑小高木である。
特徴[編集]
普通は樹高が4-7m程度になる。葉はやや倒卵状楕円形で、丸い鋸歯がある。葉は厚みがある革質で、表面はつやが強い。葉の先端は、ほんの少しくぼみがあることが多い。枝は横向きに出て、葉が左右交互にでて、平面を作る傾向がある。
花期は3月から4月、枝の下側に短くぶら下がるように多数咲く。花は白っぽいクリーム色で壺状で、強い芳香を放つ。果期は10-12月。
本州、四国、九州、沖縄に分布する。目立たないが非常に数が多く照葉樹林ではどこの森にも生えている。低木層にでるが、直射光にも強く、伐採時などにもよく残る。また、栽培されていることも多い。
この植物の性的なシステムについては実はよくわかっていない。雌雄異株と図鑑に記されていることがあるが、実際には雄花と雌花の他に両性花があり、個々の株ではこのどれかだけをつけるものは多くないらしい。現時点ではその現象そのものが把握できておらず、仕組みなどは未だに不明。
文化[編集]
ビシャコ、ビシャ、ヘンダラ、ササキなど別名がある。
墓・仏壇へのお供え(仏さん柴)や玉串(「榊」が手に入らない関東地方以北)などとして、宗教的な利用が多い。これは、一説には本来はサカキを使っていたものの代替であるといわれる。名前も榊でないから非榊であるとか、一回り小さいので姫榊がなまったとかの説がある。
「サカキ」も参照
近縁種[編集]
ヒサカキ属にはこのほかに日本に8種(変種を含む)が知られる。多くは南方離島産のものであるが、ハマヒサカキ(Eurya emarginata (Thunb.) Makino )は海岸林に普通な小高木で、潮風や乾燥に強いことから街路樹として用いられることがある。
参考文献[編集]
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- 北村四郎・村田源、『原色日本植物図鑑・木本編II』、(1979)、保育社、ISBN 4-586-30050-7