ノッカー

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ノッカー (Knocker) は、コーンウォール地方の鉱山に棲むとされる妖精の一種。

鉱夫達が穴を掘っている時、「コンコン」と岩肌を叩く音をたて、鉱夫達に良質の鉱脈を知らせるという。 そのため「ノッカー(叩く者)」と呼ばれている[1]。 時々、その姿を見せる時もあるが、ノッカーは私生活を覗かれるのを嫌っているので、見られると鉱山から出て行ってしまう。 そうなると途端に鉱山が枯れてしまうので、その姿を覗いてはならないとされる[2]

善意のあるゴブリンまたは鉱山の精霊。その姿は人間の鉱夫の服装をした小さなスプライト(精霊)であったという。 自分たちのためになどを掘っていたが親切に人間の鉱夫にも伝えたという。 また落石の危険を察知すると四方八方に向けてコツコツと激しく音を立てて人間に警告を与えてくれたという。 この精霊たちとよい関係を築くために坑道のなかでののしり声を上げたり口笛を吹く、十字を切る等は控えたという。 ノッカーはこれらのもので気分を害するとされたからである。

脚注[編集]

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  1. ^ 『幻想動物事典』1997年、232頁
  2. ^ 『幻想動物事典』1997年、232頁

参考文献[編集]

  • 草野巧『幻想動物事典』新紀元社〈ファンタジー事典シリーズ〉、1997年5月。ISBN 978-4-88317-283-2
  • ローズ, キャロル『世界の妖精・妖怪事典』松村一男監訳、原書房〈シリーズ・ファンタジー百科〉、2003年12月、279頁。ISBN 978-4-562-03712-4