ニュージーランドの総督

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ニュージーランド総督
Governor-General of New Zealand
Te Kāwana Tianara o Aotearoa
Flag of the Governor-General of New Zealand.svg
Coat of arms of New Zealand.svg
Viceroy
呼称 His Excellency the Right Honourable
官邸 政府総督公邸、ウェリントン
任命者 ニュージーランド女王
任期 陛下の仰せのままに
初代 ウィリアム・ホブソン
as Governor of New Zealand
創設 1841年5月3日
ウェブサイト gg.govt.nz

ニュージーランド総督(ニュージーランドそうとく、: Governor-General of New Zealandマオリ語: Te Kawana Tianara o Aotearoa)は、ニュージーランド王国総督。ニュージーランドの1986年憲法法(Constitution Act 1986)では、第二条において、総督はニュージーランドの国家元首であるニュージーランド国王イギリス国王)によって任命され、その代理を務めるとある。このため、事実上の国家元首としても扱われる[1][2]1841年にウィリアム・ホブソンが副王として任命されたことが始まりであり、1917年以降は現在の職名を採用している。

総督の任命[編集]

ニュージーランドの首相に指名され、ニュージーランド国王に任命された人物が総督に就任する。

総督任期は明文化されておらず、慣例法で最低5年とされている[3]。過去には5年を超える任期を務めた総督も存在するが、通例5年で任期満了を迎える。

総督としての職務[編集]

ニュージーランド総督には立憲君主(ニュージーランド国王の代理)としての職務、祭礼・儀礼の職務、地域社会への職務がある。

また、ニウエの総督も兼任している[4]

ニュージーランド国王の代理人として議会や首相に対しての権限を有し、祭礼・儀礼上の職務として公式行事、式典出席、海外からの来賓との接見、海外訪問などを行う。

地域社会への職務として、学校訪問、ニュージーランド国内で催される年間約400のスポーツ、芸術、文化行事へ出席がある。

総督として有する権限[編集]

総督専用公用車(ジャガー・XJ特別仕様車)。公務での使用時には総督紋章ナンバープレートとして使用する。
  • 議会の解散権
  • 内閣の任命権
  • 内閣の解散権
  • 首相の任命権
  • 首相の解任権
  • 首相による選挙公示の謝絶権
  • 法制定同意への謝絶権
  • 国防軍の最高指揮権

立憲君主制のニュージーランドでは議会が立法権を持ち、首相と内閣府が実質的な行政権を持つため、ニュージーランド国王またはニュージーランド総督が政治に直接関与することはできない。

総督の解任権[編集]

ニュージーランドの首相はニュージーランド総督を解任できる解任請求権を持つ。

ニュージーランド国王はニュージーランド首相の解任請求権により、ニュージーランド総督の解任手続きを取ることができるが、ニュージーランド総督が解任された実例は存在しない。

総督公邸[編集]

総督の住まいであるウェリントンの政府総督公邸

総督の住まいはウェリントンニュータウン地区に所在する政府総督公邸。旧首都にしてニュージーランド最大都市のオークランドにも公邸を持ち、ニュージーランド国王イギリス国王と同一人物)訪問時には宿舎として使用される。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ McLean 2006, p. 17.
  2. ^ “Republic 'inevitable' - Clark”. The Evening Post. (2002年3月4日) 
  3. ^ 矢部明宏 (2003年12月). “諸外国の憲法 ニュージーランド”. 国立国会図書館. 2016年8月13日閲覧。
  4. ^ Section 1 Executive authority vested in the Crown, The Constitution of Niue
参考文献
  • McLean, Gavin (2006). The Governors: New Zealand's Governors and Governors-General. Dunedin: Otago University Press. ISBN 978-1-877372-25-4. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]