トリート

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トリート
出身地 スウェーデン
ジャンル ハードロック
北欧メタル
活動期間 1983年 - 1993年
2006年 -
メンバー ロバート・アーンルンド
アンダース・ヴィクストロム
ジェイミー・ボーガー
パトリック・アッペルグレン
ナリー・ポールソン

トリート(Treat1983年に結成されたスウェーデンのハードロックバンドである。

来歴[編集]

結成から解散まで(1983年 - 1993年)[編集]

1983年スウェーデンの首都・ストックホルムで結成された。それ以前からThe Boysというバンドで活動していたロバート・アーンルンド、アンダース・ヴィクストロム、レイフ・リリグレンの3人にマッツ・ダールベリとトーマス・リンドが加わる形でスタートを切った。その翌年リンドに代わり、ケン・シヴァートソンが加入した後、「Too Wild」のシングルでレコード・デビューをする。

1985年デビュー・アルバム『スクラッチ・アンド・バイト』を発表。この作品に伴うツアーを終えた後、ダールベリが脱退。後任としてレイフ・スンディンを迎える。この体制で86年に2枚目のアルバム『プレジャー・プリンシプル』を発表した。

1987年には新ドラマーに元シックス・フィート・アンダーのジェイミー・ボーガーが加入、3枚目のアルバム『ドリームハンター』を発表。この作品から「World of Promises」がシングル・カットされ、好調なセールスを記録。アルバムに伴うツアーも成功の内に幕を閉じたが、その後リリグレンとシヴァートソンが脱退してしまう。

2人の脱退後、バンドはヨアキム・ラーションとパトリック・アッペルグレンを迎え、4枚目のアルバム『オーガナイズド・クライム』を発表。

1990年初の来日公演を行う。

1990年代に入ると当時主流になっていたグランジオルタナティヴ・ロックの方向性に沿うような形で新作を作っていたが、その方向性に反発を示したアーンルンドが脱退。その後任はマッツ・レヴィンであり、彼を迎えたバンドは1992年に5枚目のアルバム『トリート』を発表。しかし従来と違う作風に好評は得られず、同作に伴うツアー終了後、バンドは解散は発表した。解散後の2001年に、メンバーの一切関与していない海賊版同然の未発表曲集『マッスル・イン・モーション』が発売された。

再結成から現在まで(2006年 - )[編集]

2006年、バンドは再結成を発表。編成は『オーガナイズド・クライム』発表時のメンバーからラーションに代わり、ナリー・ポールソンを加えたものであった。バンドはこの編成で新曲2曲をレコーディング、この2曲はベスト・アルバム『ウェポンズ・オブ・チョイス 1984-2006』に収録された。これを機にバンドはニュー・アルバムの作成に動き出す。

2010年、18年振りとなるスタジオ・アルバム『クーデ・グラー~最後の一撃』を発表する。

2012年ポールソンが脱退、代わりにフレドリック・トマンダーが加入しライヴ活動を頻繁に行っていたが、2013年バンドは2度目の解散を発表した。

解散発表後、ライヴのオファーが次々と舞い込みタイミングを逸していた中、2015年には「Kawasaki Rock City」及び「Namba Rock City」出演のため2度目の来日。ヨーロッパクラッシュダイエットと共演した。 バンドは来日公演の後解散発表を撤回し、2016年に7枚目のアルバム『ゴースト・オブ・グレイスランド』を発表した。

2017年、5月に3回目の来日。

2018年9月5日、8枚目のアルバム『TUNGUSKA(ツングースカ)』リリース。

10月4日-10月6日、ニューアルバム『TUNGUSKA』リリースに伴う来日公演を東名阪で行った[1]

2022年 4月8日にニュー・アルバム『THE ENDGAME』を『Frontiers Records』よりリリース。

母国のスウェーデン チャートで10位以内の大ヒットなった。

メンバー[編集]

現在のメンバー[編集]

  • ロバート・アーンルンド Robert Ernlund - ボーカル(1983年 - 1992年2006年 - )
  • アンダース・ヴィクストロム Anders "Gary" Wikström - ギター(1983年 - 1993年、2006年 - )
  • ジェイミー・ボーガー Jamie Borger - ドラムス(1987年 - 1993年、2006年 - )
  • パトリック・アッペルグレン Patrick Appelgren - キーボード(1989年 - 1993年、2006年 - )
  • ナリー・ポールソン Nalle Påhlsson - ベース(2006年 - 2012年、2019年 - )

作品[編集]

オリジナル・アルバム

発売年 タイトル 備考
1st 1985年 スクラッチ・アンド・バイト
Scratch and Bite
2008年にデビュー25周年記念盤としてリマスター版が発売された。
2nd 1986年 プレジャー・プリンシブル
The Pleasure Principle
3rd 1987年 ドリームハンター
Dreamhunter
4th 1989年 オーガナイズド・クライム
Organized Crime
5th 1992年 トリート
Treat
6th 2010年 クーデ・グラー ~最後の一撃
Coup de Grace
7th 2016年 ゴースト・オブ・グレイスランド
Ghost of Graceland
8th 2018年 ツングースカ
TUNGUSKA
通常盤とSHM-CD+DVDデラックス盤の2エディションで日本先行リリース。両形態共にボーナストラック1曲収録[2]
9th 2022年 ザ・エンドゲーム
The Endgame
日本盤にボーナストラック1曲収録

出典[編集]

外部リンク[編集]