ダロウェイ夫人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ダロウェイ夫人』(ダロウェイふじん、Mrs. Dalloway)は、1925年に発表されたヴァージニア・ウルフ長編小説第一次世界大戦の爪痕の残るロンドンでの、クラリッサ・ダロウェイの1日を「意識の流れ」の手法で、生、死、時を描いたモダニズム文学の代表作。

1997年に映画化され、ヴァネッサ・レッドグレイヴがダロウェイ夫人を演じている。

ストーリー[編集]

映画[編集]

ダロウェイ夫人
Mrs Dalloway
監督 マルレーン・ゴリス
脚本 アイリーン・アトキンス
製作 リサ・カトセラス・パレ
スティーヴン・ベイリー
製作総指揮 クリス・J・ボール
ウィリアム・タイラー
サイモン・カーティス
ビル・シェパード
音楽 イロナ・セカッツ
撮影 スー・ギブソン
編集 ミシェル・ライフヴァイン
配給 日本ヘラルド
公開 イギリスの旗 1998年3月6日
日本の旗 1998年8月8日
オランダの旗 1998年9月24日
上映時間 97分
製作国 イギリスの旗 イギリス
オランダの旗 オランダ
言語 英語
テンプレートを表示

あらすじ[編集]

第一次世界大戦終了5年後、1923年6月のある水曜日の朝。重病から回復したばかりの下院議員夫人クラリッサ・ダロウェイはホームパーティのための花を買いに行く。青春時代、頭脳明晰でロマンティックなピーター・ウォルシュではなく、堅実なリチャード・ダロウェイとの人生を選んだことが正しかったのか自問する。元義勇兵の青年セプティマス・ウォーレン・スミスが友人の爆死のための神経症で幻影に苦しむ姿を目撃する。帰宅して、再び30年前の夏を思い出す。親友サリー・シートンやピーターを競い合っていたところへ現れたのがリチャードだった…。

突然、ピーターが5年ぶりにインドから帰国して訪ねてくる。インド人の人妻との結婚訴訟で悩み、人生に絶望していた。涙ぐむクラリッサ。

夜、パーティーとなり、5人の子持ちとなったサリーやピーターなど大勢の客人を迎える。最初乗り気でなかったクラリッサも徐々にパーティーを楽しみ始める。セプティマスは「もう恐れるな!」[1]という声とともに飛び降り自殺をしていた。これを客人の一人で彼の精神科医が生々しく語るのであった。クラリッサは会場を離れ、青年の死について思いを巡らす。自分の死への衝動を彼が遂げたと思って心の動揺を抑える。時計台の鐘が鳴り、「もう恐れるな!」というセリフが浮かび、自分と生きる気力を取り戻し、パーティに戻るのであった。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
クラリッサ・ダロウェイ ヴァネッサ・レッドグレイヴ 浅井淑子
クラリッサ・ダロウェイ(若い頃) ナターシャ・マケルホーン 日野由利加
セプティマス・ウォーレン・スミス ルパート・グレイブス 川島得愛
ピーター・ウォルシュ マイケル・キッチン 納谷六朗
ピーター・ウォルシュ(若い頃) アラン・コックス 大滝寛
サリー・シートン サラ・バデル
サリー・シートン(若い頃) レナ・ヘディ
ラクレジア・ウォーレン・スミス アメリア・バルモア
ヒュー・ホイットブレッド オリヴァー・フォード・デイヴィス
ヒュー・ホイットブレッド(若い頃) ハル・クラッテンデン
エリザベス・ダロウェイ ケイティ・カー
ミス・キルマン セリナ・カデル
リチャード・ダロウェイ ジョン・スタンディング
リチャード・ダロウェイ(若い頃) ロバート・ポータル
ウィリアム・ブラッドショウ ロバート・ハーディ
ブルトン夫人 マーガレット・タイザック

スタッフ[編集]

関連項目[編集]

日本語訳[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ウィリアム・シェイクスピアシンベリン 』(第4幕第2場)。

外部リンク[編集]