ダイジェット工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダイジット工業株式会社
DIJET INDUSTRIAL CO., LTD.
ダイジェット工業 本社
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社[1]
市場情報
東証スタンダード 6138
1985年12月24日上場
略称 ダイジェット
本社所在地 日本の旗 日本
547-0002 
大阪府大阪市平野区加美東2-1-18
設立 1950年12月23日(百年工業株式会社として)
業種 機械
法人番号 6120001020814 ウィキデータを編集
事業内容 超硬工具製造・販売
代表者 代表取締役社長:生悦住 歩(いけずみ あゆむ)
資本金 30億9919万円(2020年3月現在)
売上高 連結 90億4637万円
(2020年3月期)
営業利益 連結 2億1359万円
(2020年3月期)
純利益 連結 1億5844万円
(2020年3月期)
純資産 連結 72億1574万円
(2020年3月期)
総資産 連結 170億7205万円
(2020年3月期)
従業員数 400名
(2020年3月末現在)
決算期 3月31日
主要株主 ダイジェット取引先持株会 6.28%
ダイジェット持株会 5.73%
株式会社みずほ銀行 4.97%
生悦住望 4.48%
(2020年3月末現在)
主要子会社 ダイジェット・インコーポレーテッド
関係する人物 生悦住貞太郎(社長、会長)
外部リンク https://www.dijet.co.jp/
特記事項:創業は1938年10月1954年6月現社名に変更。
テンプレートを表示

ダイジェット工業株式会社: DIJET INDUSTRIAL CO.,LTD. 定款上の商号: ダイジット工業株式会社[2][3] 登記社名: ダイジヱツト工業株式会社)は、金型加工用工具・超硬エンドミル・ドリル・チップを製造販売する企業。本社を大阪市平野区に置く。

概要[編集]

タングステン原料の取り扱いからスタートし、戦後、超硬工具の製造に着手。

沿革[編集]

  • 1938年昭和13年)10月 - 小林鉱業の内地事業所として創業。
  • 1950年(昭和25年)12月 - 百年工業株式会社として資本金200万円にて発足。
  • 1954年(昭和29年)6月 - 現社名であるダイジェット工業に商号変更。
  • 1955年(昭和30年)1月 - 資本金を1,000万円に増資。
  • 1962年(昭和37年)6月 - 大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1963年(昭和38年)11月 - 本社新社屋、および技術研究所を新築。
  • 1970年(昭和45年)4月 - 名古屋証券取引所市場第二部上場。
  • 1971年(昭和46年)
    • 1月 - 新合金工場完成、短納期体制を確立。
    • 3月 - 世界初のチタンカーバイド系サーメットSUZを開発。
    • 5月 - 米国カイザーインダストリアル・コーポレーションと技術、並びに販売提携。フューチャーミル(FUTURMILL)社のスローアウェイカッタを国産化し、市販開始。
  • 1972年(昭和47年)7月 - 世界初のナイトライド系強靭サーメットNITを開発。
  • 1973年(昭和48年)11月 - 工業標準化実施優良工場として、通商産業大臣賞を受賞。
  • 1974年(昭和49年)9月 - 日本の超硬工具メーカとして初めてアメリカに製造技術を輸出、世界進出を果たす。
  • 1976年(昭和51年)
    • 5月 - 渦巻刃形による切削工具の開発に関する技術提携を締結。
    • 9月 - 渦巻刃形理論採用の超硬ボールエンドミル『ダイジェット-ホソイミル』を発売。
  • 1977年(昭和52年)10月 - 『ダイジェット-ホソイミル』が第12回機械振興協会賞を受賞。
  • 1978年(昭和53年)8月 - 『ダイジェット-ホソイドリル』を発売する。
  • 1979年(昭和54年)
    • 3月 - cBN焼結体の開発に成功。
    • 7月 - ゼネラル・エレクトリック(GE)とフューチャーミルカッタについて、技術及び販売提携を締結。カイザーとの提携を解消しその契約を全面継承する。
  • 1980年(昭和55年)
    • 9月 - 技術研究所完成。
    • 10月 - 世界の超硬工具のトップメーカー、米国ケナメタル社と提携を締結。
    • 12月 - 新鋭のコーティングプラントを完成。
  • 1981年(昭和56年)4月 - ダイヤモンド焼結体を開発、"JDA"として商品化。 TiN-TaC系複合サーメット"NAT(ナット)"を開発。
  • 1983年(昭和58年)10月 - 米国子会社DIJET INC.を設立、米国市場への拡販を開始。
  • 1985年(昭和60年)
    • 3月 - 富田林工場を建設、原料工程の合理化および超硬チップ増産の基盤を強化。
    • 11月 - 名古屋工場を建設、名古屋営業所内の工場を移設増強。
    • 12月 - 東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1986年(昭和61年)10月 - 高強度ジルコニアセラミックス"CZ100"を開発、圧延ロールとして商品化、発売開始。
  • 1989年平成元年)9月 - 東京、大阪、名古屋、各証券取引所市場第一部に上場。
  • 1991年(平成3年)
    • 4月 - 英国駐在員事務所を、ヨーロッパ支店に昇格。
    • 7月 - 東京工場を閉鎖、つくば工場に移転。
  • 1992年(平成4年)
    • 5月 - 三重工場を開設。
    • 10月 - 深穴加工用『シグマドリル』、超ハイレーキカッタ『フェザーミル』を発売。
    • 12月 - 米国フォード社の品質認定証「FordQ1」を取得。
  • 1993年(平成5年)10月 - 米国子会社DIJET INC.が、フォード社の品質認定証「FordQ101」を取得
  • 1994年(平成6年)10月 - 鋼加工用強力ドリル『S-Cutドリル』を発売。
  • 1995年(平成7年)1月 - 1994年度超硬工具協会技術功績賞受賞。
  • 1996年(平成8年)
    • 2月 - タイ・バンコクに駐在員事務所を開設。
    • 3月 - 三重合金工場が操業開始。
  • 1997年(平成9年)12月 - ISO9001の認証取得。
  • 1998年(平成10年)
    • 2月 - 強度サーメット"CX75"を開発。
    • 5月 - 熊本営業支所を開設。
  • 1999年(平成11年)
    • 5月 - 日本、中部、西日本の地区別特約店会を発足。
    • 9月 - 精度ボールエンドミル『ミラーボール』を発売。
  • 2000年(平成12年)9月 - ダイヤ一体焼結型の『ビームドリル』を発売。
  • 2001年(平成13年)5月 - ISO14001の認証を取得。
  • 2002年(平成14年)
    • 1月 - 『ミラーボール』が平成13年度超硬工具協会技術功績賞を受賞。
    • 10月 - 中国、上海市に上海駐在員事務所を開設。 ダイヤ一体焼結型の『ビームエンドミル』を発売。
    • 11月- イタリア、ベニス近郊のパドバにイタリアオフィスを開設。
  • 2003年(平成15年)1月 - 『ビームドリル』が平成14年度超硬工具協会技術功績賞を受賞。
  • 2004年(平成16年)1月 - 『TA-S cutドリル』が平成15年度超硬工具協会技術功績賞を受賞。
  • 2005年(平成17年)
    • 1月 - 『ファイナルドリル』が平成16年度超硬工具協会技術功績賞を受賞。
    • 12月 - 三重原料工場が竣工・稼動。
  • 2006年(平成18年)1月 - 『ビームエンドミル』が平成17年度超硬工具協会技術功績賞を受賞。
  • 2016年(平成28年)10月 - DIJET GmbHを設立。

事業所[編集]

  • 本社:大阪市平野区
  • 支店:東京・名古屋・大阪
  • 営業所・オフィス:仙台・南関東・北関東・名古屋・富山・大阪・広島
  • 海外拠点:上海・バンコク・広東・ムンバイ・DIJET Incorporated・DIJET GmbH
  • 工場・事業所:本社・富田林・三重

脚注[編集]

  1. ^ コーポレートガバナンス - ダイジェット工業株式会社
  2. ^ 小書きの「ヱ」が含まれるのが正式な商号である。一部の環境では正しく表示できないため、当記事の本文中、定義文以外では「ェ」で代替する。
  3. ^ ダイジット工業株式会社 定款 第1章第1条

外部リンク[編集]