ソフトマター物理学

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ソフトマター物理学(ソフトマターぶつりがく)とは物性物理学の一分野で、高分子液晶コロイド両親媒性分子などの、ソフトマターと呼ばれる物質系を対象とする。伝統的な物性物理学化学生物学との境界領域にある。

1992年に出たピエール=ジル・ド・ジャンヌ(Pierre-Gilles de Gennes)のノーベル物理学賞受賞講演の論文タイトルが "Soft Matter" だった。

構成分子が大きいこと、あるいは秩序に異方性を持つことから、自己組織化によりナノスケール(メソスケール)の構造を持つことが多い。固体結晶にみられる三次元格子のような原子スケールの長距離秩序がないため、剛性率固体よりも小さく、外力に対しての応答が大きく粘弾性を示すことも多い。それが「ソフト」な物性を示す一因である。

参考文献[編集]

『ソフトマター 分子設計・キャラクタリゼーションから機能性材料まで』 高原淳、栗原和枝、前田瑞夫、丸善株式会社2009年11月20日ISBN 978-4-621-08169-3