セレン化ナトリウム
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セレン化ナトリウム | |
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セレン化ナトリウム | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1313-85-5 |
PubChem | 73973 |
EC番号 | 215-212-0 |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | Na2Se |
モル質量 | 124.94 g mol−1 |
外観 | 白色から赤色の固体 |
匂い | 不快 |
密度 | 2.625 g cm−3[1] |
融点 |
875 °C, 1148 K, 1607 °F |
水への溶解度 | 水と反応 (0%) |
構造 | |
結晶構造 | 立方晶 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−343 kJ/mol |
標準モルエントロピー S |
105 J/mol K |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 硫化ナトリウム テルル化ナトリウム 酸化ナトリウム |
その他の陽イオン | セレン化水素 セレン化アンチモン セレン化アルミニウム |
関連物質 | 亜セレン酸ナトリウム セレン酸ナトリウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
セレン化ナトリウム (Sodium selenide) は、化学式 Na2Se のセレンとナトリウムからなる無機化合物である。
合成
[編集]この無色の固体は、液体アンモニア中、−40℃でナトリウムの溶液とセレンを反応させることにより得られる[2]。その他、気体状のセレン化水素を100℃で金属ナトリウムと反応させることによっても得られる。
反応
[編集]他のアルカリ金属カルコゲン化物と同様に、この物質も水と反応して容易に加水分解し、セレン化水素ナトリウムと水酸化物の混合物を生じる。この加水分解は、Se2−イオンの過剰な塩基性のために生じる。
同様に、セレン化ナトリウムは酸化され、オフホワイト色のポリセレニドを形成する。また、セレン化は酸と反応して、毒性を持つセレン化水素を形成する。
この化合物は求電子剤と反応し、セレン化合物を形成する。またハロゲン化アルキルと反応させることで、様々な有機セレン化合物が得られる。
有機スズや有機ケイ素化合物のハロゲン化物は同様に反応し、以下のような誘導体を生成する。
- (X ∈ Si, Ge, Sn)
安全性
[編集]セレン化ナトリウムは、湿気や空気から離して保存し、取り扱う必要がある。
出典
[編集]- ^ David R. Lide, ed. CRC Handbook of Chemistry and Physics (90th ed.). ISBN 978-1-4200-9084-0
- ^ Handbook of Preparative Inorganic Chemistry, 2nd Ed. Edited by G. Brauer, Academic Press, 1963, NY. Vol. 1. p. 421.