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セレン化ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セレン化ナトリウム
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ECHA InfoCard 100.013.830 ウィキデータを編集
EC番号
  • 215-212-0
性質
Na2Se
モル質量 124.951 g·mol−1
外観 白色から赤色の固体
匂い 不快
密度 2.625 g cm−3[1]
融点 875 °C (1,607 °F; 1,148 K)
水と反応 (0%)
構造
立方晶
熱化学
標準モルエントロピー S 105 J/mol K
標準生成熱 fH298)
−343 kJ/mol
関連する物質
その他の
陰イオン
硫化ナトリウム
テルル化ナトリウム
酸化ナトリウム
その他の
陽イオン
セレン化水素
セレン化アンチモン
セレン化アルミニウム
関連物質 亜セレン酸ナトリウム
セレン酸ナトリウム
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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セレン化ナトリウム (Sodium selenide) は、化学式 Na2Se のセレンナトリウムからなる無機化合物である。

合成

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この無色の固体は、液体アンモニア中、−40℃でナトリウムの溶液とセレンを反応させることにより得られる[2]。その他、気体状のセレン化水素を100℃で金属ナトリウムと反応させることによっても得られる。

反応

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他のアルカリ金属カルコゲン化物と同様に、この物質も水と反応して容易に加水分解し、セレン化水素ナトリウム水酸化物混合物を生じる。この加水分解は、Se2−イオンの過剰な塩基性のために生じる。

同様に、セレン化ナトリウムは酸化され、オフホワイト色のポリセレニドを形成する。また、セレン化は酸と反応して、毒性を持つセレン化水素を形成する。

この化合物は求電子剤と反応し、セレン化合物を形成する。またハロゲン化アルキルと反応させることで、様々な有機セレン化合物が得られる。

有機スズ有機ケイ素化合物ハロゲン化物は同様に反応し、以下のような誘導体を生成する。

(X ∈ Si, Ge, Sn)

安全性

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セレン化ナトリウムは、湿気や空気から離して保存し、取り扱う必要がある。

出典

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  1. ^ David R. Lide, ed. CRC Handbook of Chemistry and Physics (90th ed.). ISBN 978-1-4200-9084-0 
  2. ^ Handbook of Preparative Inorganic Chemistry, 2nd Ed. Edited by G. Brauer, Academic Press, 1963, NY. Vol. 1. p. 421.