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硫化ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
硫化ナトリウム
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.013.829 ウィキデータを編集
EC番号
  • 215-211-5
RTECS number
  • WE1905000
UNII
国連/北米番号 1385 (無水物)
1849 (水和物)
性質
Na2S
モル質量 78.0452 g/mol (無水物)
240.18 g/mol (九水和物)
外観 無色の吸湿性固体
匂い 腐卵臭(湿気による加水分解で硫化水素が生じる)
密度 1.856 g/cm3 (無水物)
1.58 g/cm3 (五水和物)
1.43 g/cm3 (九水和物)
融点 1,176 °C (2,149 °F; 1,449 K) (無水物)
100 °C (五水和物)
50 °C (九水和物)
12.4 g/100 mL (0 °C)
18.6 g/100 mL (20 °C)
39 g/100 mL (50 °C)
(hydrolyses)
溶解度 ジエチルエーテルに溶けない。
エタノールにわずかに溶ける。[1]
磁化率 −39.0·10−6 cm3/mol
構造
逆蛍石型構造 (立方晶), cF12
Fm3m, No. 225
四面体 (Na+); 立方 (S2−)
危険性
GHS表示:
腐食性物質 急性毒性(高毒性) 急性毒性(低毒性) 水生環境への有害性
Danger
H302, H311, H314, H400
P260, P264, P270, P273, P280, P301+P312, P301+P330+P331, P302+P352, P303+P361+P353, P304+P340, P305+P351+P338, P310, P312, P321, P322, P330, P361, P363, P391, P405, P501
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 1: Must be pre-heated before ignition can occur. Flash point over 93 °C (200 °F). E.g. canola oilInstability 1: Normally stable, but can become unstable at elevated temperatures and pressures. E.g. calciumSpecial hazards (white): no code
3
1
1
> 480 °C (896 °F; 753 K)
安全データシート (SDS) ICSC 1047
関連する物質
その他の
陰イオン
酸化ナトリウム
セレン化ナトリウム
テルル化ナトリウム
その他の
陽イオン
硫化リチウム
硫化カリウム
関連物質 硫化水素ナトリウム
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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硫化ナトリウム(りゅうかナトリウム、sodium sulfide)は化学式 Na2S で表されるナトリウム硫化物である。普通は9水和物の形で存在し、これは無色の結晶である。硫化ソーダともいう。

無水物は立方晶系逆蛍石型構造、格子定数は a = 652.6 pm である。

硫化染料の製造・染色用・ニトロ化合物の還元・脱毛剤に用いられるアルカリ性物質で、非常に強い腐卵臭と腐食性、吸湿性を有する。

製法

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水酸化ナトリウム溶液を硫化水素で飽和した硫化水素ナトリウムの溶液に、同量の水酸化ナトリウムを加え、濃縮することによって9水和物が析出する。

9水和物を硫酸デシケーター中で乾燥した後、水素気流中で加熱すると無水物が得られる。また計算量のナトリウムと硫黄の直接反応でも無水物が得られる。

工業的には無水硫酸ナトリウムで空気を遮断して、反射炉で約 1000 ℃ でコークス還元させることにより製造される。

特徴

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  • 水溶液は加水分解により強アルカリ性であり、酸と反応すると硫化水素を、燃焼させると二酸化硫黄を発生させる。
  • 廃液中の硫化ナトリウムと酸、酸性塩などが反応して硫化水素を発生した事例があるため、取扱いには留意が必要である。

脚注

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  1. Kurzin, Alexander V.; Evdokimov, Andrey N.; Golikova, Valerija S.; Pavlova, Olesja S. (June 9, 2010). “Solubility of Sodium Sulfide in Alcohols”. J. Chem. Eng. Data 55 (9): 4080–4081. doi:10.1021/je100276c.