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スリー・ドッグ・ナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スリー・ドッグ・ナイト
Three Dog Night
左からチャック・ネグロン、コリー・ウェルズ、ダニー・ハットン(1969年)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンル ポップ・ロックソフトロックルーツ・ロック、ファンク・ロック、ブルー・アイド・ソウル
活動期間 1967年 - 1976年1981年 -
レーベル ダンヒルMGMMCAエピックコロムビア
公式サイト www.threedognight.com
メンバー ダニー・ハットン(V.)
マイケル・オールサップ(G.)
ポール・キンゲリー(B.)
パット・バウツ(D.)
デイヴィッド・モーガン(G.)
ハワード・ララヴェア(K.)
旧メンバー ジョー・シェルミー(B.)
チャック・ネグロン(V.)
アル・シナー(G.)
フロイド・スニード(D.)
ジャック・ライランド(B.)
スキップ・コンテ(K.)
ジェイムス・スミス(G.)
ジミー・グリーンスプーン(K.)
コリー・ウェルズ(V.)

スリー・ドッグ・ナイトThree Dog Night)は、アメリカロック・バンド。

ダニー・ハットン、チャック・ネグロン、コリー・ウェルズという3人のボーカリストを擁した独特のサウンドを持つバンド。ビルボードのトップ40に21曲がチャート・インし、その内3曲が1位を獲得した。

公式サイトによると、バンド名は「アボリジニが寒さの厳しい夜に3匹の犬と寝る」という風習にちなんでいる[注釈 1]

略歴

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1967年、ハットンが中心となってグループ結成を企図、まずウェルズとネグロンと3人組のボーカル・グループを組み、そこにジミー・グリーンスプーン(キーボード)を初め4人のバック・ミュージシャンをスカウトして7人編成のバンドを組み、1968年11月、ダンヒル・レコードからシングル「Nobody」でデビュー。

翌1969年4月にリリースした3作目のシングル「ワン」がBillboard Hot 100で5位まで上昇[1]、さらに1970年には「ママ・トールド・ミー」、1971年には「喜びの世界(ジョイ・トゥ・ザ・ワールド)」が1位になり[1]、スターダムにのし上がった。その後も「ブラック・アンド・ホワイト」「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」、「シャンバラ」、「ショウ・マスト・ゴー・オン」など1974年まで数々のヒット曲を送り出した。しかし1975年7月、ネグロンがコカイン不法所持の容疑で逮捕されており、告訴は後に取り下げられるが、これを機にバンド内の人間関係が悪化する[2]。そして1976年にハットンが脱退し、バンドは一旦解散した。

1981年、ジョー・シェルミー(ベース)を除くデビュー時の6人を含む編成で再結成されるが、その後はメンバー・チェンジが相次ぐ。ネグロンは1985年にバンドを解雇され[3]、それ以後はハットンとウェルズの2人がリード・ボーカルを担当する編成で活動を続けていく。

2002年には、過去のヒット曲をロンドン交響楽団と共に再録音したアルバム『Three Dog Night with the London Symphony Orchestra』を発表している[4]

2002年3月26日、シェルミーが死去。56歳没[5][6]

2015年3月11日、グリーンスプーンが死去。67歳没[7][8]。同年10月20日、ウェルズが死去。74歳没[9][10]

2023年1月27日、フロイド・スニード(ドラム)が死去。80歳没[11][12]

2026年2月2日、ネグロンが死去。83歳没[13][14]

楽曲

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彼らの楽曲は基本的には外部の作曲家の手によるもので、そのほとんどが無名だったミュージシャンの曲をボーカルの3人がそれぞれ発掘したものである[注釈 2]。以下の代表例が示すように、彼らのカバーがきっかけで後にソロ・アーティストとして成功を収めた者が多い。

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • ワン』 - Three Dog Night (1968年) ※旧邦題『トライ・ア・リトル・テンダーネス スリー・ドッグ・ナイト登場』
  • 『融合』 - Suitable for Framing (1969年) ※旧邦題『話題の新星 スリー・ドッグ・ナイト・セカンド』
  • 『イット・エイント・イージー』 - It Ain't Easy (1970年)
  • ナチュラリー』 - Naturally (1970年)
  • 『ハーモニー』 - Harmony (1971年)
  • 『セブン・セパレート・フールズ』 - Seven Separate Fools (1972年)
  • 『サイアン』 - Cyan (1973年)
  • 『ハード・レイバー』 - Hard Labor (1974年)
  • 『カミング・ダウン・ユア・ウェイ』 - Coming Down Your Way (1975年)
  • 『アメリカ回顧録』 - American Pastime (1976年)
  • It's a Jungle (1983年)
  • Three Dog Night with the London Symphony Orchestra (2002年)

ライブ・アルバム

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  • 白熱のライヴ』 - Captured Live at the Forum (1969年)
  • 『アラウンド・ザ・ワールド』 - Around the World with Three Dog Night (1973年)
  • Three Dog Night: Live (1988年)
  • Super Hits Live (2007年)
  • Three Dog Night: Greatest Hits Live (2008年)

コンピレーション・アルバム

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  • 『ゴールデン・ビスケッツ〜スリー・ドッグ・ナイト・アーリー・ヒッツ』 - Golden Biscuits (1971年)
  • Joy to the World: Their Greatest Hits (1974年)
  • The Best of 3 Dog Night (1982年)
  • 『セレブレイト〜スリー・ドッグ・ナイト・ストーリー1965-1975』 - Celebrate: The Three Dog Night Story, 1965-1975 (1993年)
  • 20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Three Dog Night (2000年)
  • 『ジョイ・トゥ・ザ・ワールド〜ベスト・オブ・スリー・ドッグ・ナイト』 - Joy to the World - The Best of Three Dog Night (2002年) ※日本企画
  • The Complete Hit Singles (2004年)

日本公演

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12月18日 大阪 府立体育館、19日 愛知 県体育館、20日 京都 会館、21,22日 東京 日本武道館

11月28日 福岡 九電記念体育館、29日 兵庫 神戸国際会館、30日 大阪 厚生年金会館、12月1日 静岡 駿府会館、3日,4日 東京 日本武道館

5月1日,2日 北海道 厚生年金会館、6日 秋田 県民会館、7日 新潟 県民会館、8日 富山 市公会堂、10日 愛知 名古屋市公会堂、11日 広島 市公会堂、12日 福岡 九電記念体育館、13,14日 大阪 厚生年金会館、15日 東京 中野サンプラザ、16日 東京 日本武道館

9月22日 大阪 厚生年金会館、2X日 東京 中野サンプラザ

※初来日公演は1971年に行われる予定であったが急遽中止となり、前座を務めるはずであったUFO[注釈 3]が穴を埋める公演を日比谷野音などで行った。
※1993年はチャック・ネグロンが不在だったため「ツー・ドッグ・ナイト」と揶揄する声も上がった。

脚注

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注釈

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  1. ^ オーストラリア英語慣用句としてはFive dogs nightが正しく、入植した白人があまりの寒さに毛布代わりに犬を抱いて寝たことに由来する語である。
  2. ^ 1人の選曲に他の2人が同意すれば選曲者をリードボーカル兼プロデューサーとしてレコーディングする、というスタイルだった。
  3. ^ のちにマイケル・シェンカーが加わるイギリスのハードロック・バンド。

出典

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  1. ^ a b Three Dog Night | Awards | AllMusic
  2. ^ Today in Oldies Music History - July 3 - This Day in Oldies History - July 3 in Music - oldies.about.com
  3. ^ Chuck Negron of Three Dog Night Interview: Happy Together Tour 2013 - St. Petersburg Classic Rock Music | Examiner.com
  4. ^ Three Dog Night with the London Symphony Orchestra - Three God Night | AllMusic - Review by Brian O'Neill
  5. ^ Joe Schermie” (英語). The Independent (2002年5月15日). 2026年2月17日閲覧。
  6. ^ Macamba0 (2016年5月7日). “Joe Schermie,the hard driving bass line player for Three Dog Night” (英語). 2026年2月17日閲覧。
  7. ^ スリー・ドッグ・ナイトのキーボード奏者ジミー・グリーンスプーンが死去”. amass. 2026年2月17日閲覧。
  8. ^ Sexton, Paul (2015年3月13日). “Death Of Three Dog Night’s Jimmy Greenspoon” (英語). uDiscover Music. 2026年2月17日閲覧。
  9. ^ 「スリー・ドッグ・ナイト」コリー・ウェルズ氏死去”. 日刊スポーツ (2015年10月22日). 2015年10月22日閲覧。
  10. ^ スリー・ドッグ・ナイトのコリー・ウェルズが死去”. amass. 2026年2月17日閲覧。
  11. ^ スリー・ドッグ・ナイトのドラマー フロイド・スニード死去”. amass. 2026年2月17日閲覧。
  12. ^ Rodriguez, Ricardo (2023年2月3日). “Three Dog Night Drummer Floyd Sneed Dies At 80” (英語). Modern Drummer Magazine. 2026年2月17日閲覧。
  13. ^ スリー・ドッグ・ナイトの創設メンバー、ヴォーカリストのチャック・ネグロン死去”. amass. 2026年2月17日閲覧。
  14. ^ Press, The Associated (2026年2月3日). “Chuck Negron, lead singer on ‘Joy to the World’ and other Three Dog Night hits, dies at 83” (英語). https://www.uppermichiganssource.com. 2026年2月17日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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