スリングショット (水着)

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スリングショットとは、女性用水着の一種である。マイクロビキニと同様に、肌の露出が比較的大き目の水着として知られている。英語では "Sling Bikini"、 "Two way" (二枚布)あるいは "Suspender bikini"(サスペンダービキニ)と呼ばれる。

デザイン[編集]

上と下がつながっている点はワンピースと同じだが、布が縦長で首・胸・臍の横を通って股間まで左右に二分割され、横につながる部分が首と腰(加えるなら後述する脇の下)しか無い点が特徴である。この型が投石器スリングショットに使われる布を連想させるため、その名がついた。

布が上下に渡っている関係上、ブラはホルターネックに比較的近いデザインとなり、ストラップレス(チューブトップ)ビキニと正反対である。このため、ブラの防備は前後の移動には万全だが、左右の移動には弱いのが欠点である。その反面、胸の部分を横から見た時の無防備さと刺激度は満点で、そのインパクトはビキニに匹敵する。ツートンカラーを採用する場合、左右に分かれている点を活かし、左右2色に分けられたカラーリングも多い。

ボトムも必然的にハイレグTバックが適用されやすいデザインである。

バリエーションとしては「胸の横から脇の下からにも紐がある」「ブラの間に多数の紐がある」などが挙げられる。ただし、紐があまり多いと単に面積の少ないワンピースであり、左右の布の間は紐が少ないのが正統派とされている。

また、長大なV字布が肩から股間まで一貫するだけという過激なデザインの水着があるが、スリングショットでなく「Vストリング」(V字ひも)と呼ばれ、別ものとされることもある。

バックスタイルとしてはV字のもの、非常に過激なI字のもの、それとY字のものがある。

着用[編集]

元々の発祥地は1980年代末から1990年代前半にかけてのアメリカのフロリダであり、ビキニコンテストでの着用がスリングショットのブレークのきっかけである。この頃のフロリダのビキニコンテストはスリングショットを着た女性で溢れ、中にはプロのスリングショットモデルもおり、彼女たちはさまざまなコンテストで毎回異なるスリングショットを着用しては、ファンを楽しませた。スリングショットモデルたちは、スリングショットを着てダンスを披露するためにビキニバイトと呼ばれる接着剤を使い、水着の胸の部分と胸を接着してズレを防いでいた。その内容はさらにエスカレートし、ビキニコンテストの様子がVHSになり、シリーズ化されるほどでもあった。フロリダのビキニコンテストやスリングショットは日本国内でも『世界まる見え!テレビ特捜部』で1990年代半ばに紹介されたが、本場のモデルがスリングショットを着てスタジオに登場し、その内容はあまりにもゴールデンタイム枠とは思えない過激な内容であった。

日本ではまだ過激なデザインとして捉えられ、グラビアアイドルの一部に見られる程度となっており、一般に使用される水着としてはあまり見られていない。逆に、露出プレイの一環として公共プールなどでこの水着をあえて着用する女性も少なくない。また、一応男性用のものもある。

男性用
男性がビキニを着用した場合は、マンキニ(英語:mankinimanと、bikiniかばん語)と呼ばれる。これは2006年5月に行われたカンヌ国際映画祭映画ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』のプロモーションで、主演俳優のサシャ・バロン・コーエンが蛍光緑のマンキニ姿を披露したことから有名になった[1]イギリスニューキーなど、一部の海水浴場では着用を禁止されている[2]
2009年にはコリンズ英語辞典に収録され[3]、2011年8月にはオックスフォード英語辞典にも記載されることが決定し、話題になった[4]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Josh Friedman & Lorenza Munoz, "Fox scales back `Borat' movie's opening; The comedy will first be shown in 800 theaters, down from 2,000, amid a lack of awareness", The Los Angeles Times, page C1, 2006-10-25
  2. ^ Mankini ban helps improve Newquay's image(BBC)
  3. ^ Lexicographers prefer a mankiniBBC
  4. ^ These Are the New Words In the Concise Oxford English Dictionaryギズモード 著:Jesus Diaz)