ジュリアード音楽院

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ジュリアード音楽院
Juilliard School - Alice Tully Hall.jpg
大学設置/創立 1905年
学校種別 音楽
設置者 フランク・ダムロッシュ
ジェームズ・ローブ
本部所在地 アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
学部 音楽
舞踊
演劇
ウェブサイト ジュリアード音楽院公式サイト
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ジュリアード音楽院英語: The Juilliard School)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に本部を置くアメリカ合衆国音楽大学である。1905年に設置された。

ジュリアード音楽院正面玄関

プレカレッジ制度が充実しており、小学生から高校生までの才能を持つ若者にも門戸を開いている(土曜日のみ)。音楽部門、舞踊部門、演劇部門から成り立ち、学部生・大学院生を含めて約850名の生徒が学ぶ。

後述のように1969年に「The Juilliard School of Music」から「The Juilliard School」に名称が変更されているが、日本での名称は継続してジュリアード音楽院[1][2]、あるいは、単にジュリアードというのが一般的である。

カリキュラムが優れており、世界で最も優秀な音楽大学の中の1つとされている。2016年3月、「QS世界大学ランキング」(イギリスの大学評価機関 “Quacquarelli Symonds” による)が発表され、「舞台芸術(Performing Arts)」分野で第1位となった。[3]

沿革[編集]

  • 1905年、フランク・ダムロッシュと友人のジェームズ・ローブがヨーロッパから著名な音楽家を集め音楽芸術研究所(The Institute of Musical Art)を創立する。
  • 1924年、オーガスタス・ジュリアードの遺産によって音楽家が無料で学ぶことができる大学院(The Graduate School)が創立される。
  • 1926年、上記の2校が合併しジュリアード音楽院(The Juilliard School of Music)となる。
  • 1951年、舞踊部門開設
  • 1968年、演劇部門開設
  • 1969年、リンカーンセンターへの移転とともに名称をジュリアード学校(The Juilliard School)とした。これは、舞踊部門、演劇部門の開設により、音楽院という名称がふさわしくなくなったためである。
  • 2001年、ジャズ科が開設
  • 2006年、iTunes Storeの楽曲ダウンロード10億達成記念として。10億曲目をダウンロードしたAlex Ostrovskyの名前を冠した奨学金制度が創設された。
  • 2008年、世界芸術文化振興協会との間に、2009年から指導者として優れた芸術家を招聘するための「声楽客員芸術家のための寄付講座」の資金支援、在校生と卒業生により年3回上映される「ジュリアード・オペラ」のメーン・スポンサー支援、日本人を対象とするジュリアード音楽院声楽オーディションを2009年から世界芸術文化振興協会と共催し開催、スタインウェイ・アンド・サンズ社製のフルコンサートピアノ寄贈などの協定が結ばれた[4]

ジュリアード学校構内にはベートーヴェンモーツァルトバッハといった名だたる作曲家たちの直筆楽譜が寄贈されており、なかにはベートーヴェンの第九(直筆ではなく筆写スコア)も含まれる。

学部・学科[編集]

舞踊、演劇、音楽の3つの部門からなる。

舞踊部門はウィリアム・シューマンにより、1951年に設立された。学士(Bachelor of Fine Arts)またはディプロマの学位を取得できる。

演劇部門は俳優のジョン・ヒュースマンとミッチェル・サン・デニスによって1968年に設立された。学士(Bachelor of Fine Arts)、ディプロマ、修士(Master of Fine Arts)の学位を取得できる。ジェームズ・ホートンが学部長となる2006年までは、2年目に(カリキュラムは4年間)最大で3分の1の生徒を成績下位から順に退学させるという「カット・システム」があった[5]

音楽部門はジュリアードの中で最大の学部である。取得できる学位は学士(Bachelor of Music)、修士(Master of Music)、準修士(Graduate Diploma)、アーティストディプロマ(Artist Diploma)、そして博士(Doctor of Musical Arts)である。学科は金管楽器、木管楽器、弦楽器、声楽・オペラ、ピアノ伴奏、作曲、ギター、ハープ、古楽、ジャズ、指揮、オルガン、パーカッション、ピアノに分かれている。ピアノ伴奏科・古楽科・指揮科は大学院プログラムのみである。

学部生は教養科目の授業が必須となっており、学長のジョセフ・ポリシも教授として教鞭を取っている[6]

入学試験[編集]

ジュリアード音楽院の入試倍率は非常に高く、2007年の入試では2138人の応募の中から162人が合格し、合格率は7.6%であった[7]。また2011年の合格率は5.5%、2012年の合格率は7.2%であった[8]。入試選考は応募書類の提出と、実際に教授の前で演奏するオーディションによって行われている。

他校などとの提携[編集]

交換制度(exchange program)がある大学。

1次試験(声楽科オーディション)の提携。

関連人物[編集]

卒業生
Category:ジュリアード音楽院出身の人物を参照
教員
Category:ジュリアード音楽院の教員を参照
在学

フィクション[編集]

ジュリアード音楽院は、名門音楽学校の代表として、映画やテレビドラマなどにたびたび登場する。

脚注[編集]

  1. ^ バイオリニスト五嶋みどり・龍のママ
  2. ^ 中村紘子プロフィール
  3. ^ http://www.topuniversities.com/university-rankings/university-subject-rankings/2016/performing-arts#sorting=rank+region=+country=+faculty=+stars=false+search=
  4. ^ 「世界芸術文化振興協会とアメリカ・ジュリアード音楽院が協定 音楽家の養成プログラムを支援」、『MOSTLY CLASSIC』第141巻、扶桑社2008年12月、 99頁。
  5. ^ https://www.juilliard.edu/journal/1609_obit_houghton_news
  6. ^ http://www.juilliard.edu/faculty/joseph-w-polisi
  7. ^ http://www.citytowninfo.com/school-profiles/the-juilliard-school
  8. ^ http://colleges.usnews.rankingsandreviews.com/best-colleges/juilliard-school-2742
  9. ^ 半田晴久(深見東州)が会長を務める団体。日本で年に1度公式オーディションを共催している。また、オーディションと同時に、ジュリアード音楽院在校生や卒業生が出演する東京国際コンサートを開催している。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]