サーブ・9-5

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9-5

9-5(ナイン・ファイブ)はスウェーデン自動車会社サーブ製造販売していた乗用車である。サーブのフラグシップ(旗艦モデル)である。

第1世代(1997年-2010年)[編集]

サーブ・9-5
前期型
Saab9-5.JPG
後期型
06-08 Saab 9-5 sedan.jpg
製造国  スウェーデン
設計統括 サーブ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドア・セダン/5ドア・ワゴン
エンジン 2.0L 直列4気筒 DOHC ターボ/ 2.3L 直列4気筒 DOHC ターボ/3.0L V型6気筒 DOHC
駆動方式 FF
最高出力 (2.3t)170PS/(3.0t) 200PS/(エアロ2.3ts)230PS/(リニア2.0) 150PS(ベクター2.3)185PS/(アーク2.3)220PS/(エアロ2.3)250PS・260PS
変速機 4速 AT /5速 MT/2002年~ステアシフト付き5速AT
サスペンション 前後:マクファーソン・ストラット
先代 サーブ・9000
後継 新型9-5
-自動車のスペック表-

概要[編集]

1987年にデビューしたサーブの最高級車種の9000の後継として、ゼネラルモーターズ傘下に入った後の1997年の秋に発表された。日本アメリカ市場には1998年から導入された。

2002年2006年にフロントグリルやリアランプ周りのデザインを中心にマイナーチェンジが行われ、デビュー後13年を経た2010年まで生産され新型に後を継いだ。

なお2009年12月に、中華人民共和国北京汽車との間で第1世代「9-5」の知的財産権とパワートレイン技術、生産設備一式を売却することで基本合意している。

ボディタイプ[編集]

ゼネラルモーターズ傘下のオペルとの共通プラットフォームが使用され、エンジンもオペルと共通のものが一部グレードで使用されていた。ボディタイプは4ドアセダン型、ステーションワゴン型の「エステート」の2種類がある。

エンジンタイプ[編集]

エンジンは2.0Lの直列4気筒ターボ、2.3Lの直列4気筒ターボ、3.0LのV型6気筒ガソリンエンジン、さらにはいすゞ自動車製のV型6気筒ディーゼルエンジンなどがある。年式・グレードにより出力などが変更されている。

装備[編集]

厳寒の北欧の車らしく、前席シートヒーターが全グレードに標準装備されるほか、ドアハンドルや各操作系が、手袋をつけたままでも操作しやすいデザインとなっている。またフロントスクリーン用のウォッシャータンクが大容量のものとされている。ヘッドランプのワイパーもオプション(上級モデルには標準装備)で用意された。

また、サイドエアバッグABSESCなどの安全装備が用意される他、トランクスルーや数ヶ国語での表示が可能なインフォメーションシステム、トリップコンピュータも標準装備された。イグニッションキーの位置は、サーブの伝統を踏襲してセンターコンソールに置かれている。

第二世代(2010年-2012年)[編集]

サーブ・9-5
製造国  スウェーデン
設計統括 サーブ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドア・セダン
エンジン 2.0L 直列4気筒 DOHC ターボ/ 3.0L V型6気筒 DOHC ターボ
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
最高出力 2.0L 220PS/5,300rpm
3.0L 300PS/5,500rpm
最大トルク 2.0L 350Nm/2,500rpm
3.0L 400Nm/2,000rpm
変速機 6速AT
サスペンション 前:マクファーソン・ストラット
後:トーションビーム式サスペンション
全長 5,010mm
全幅 1,870mm
全高 1,465mm
ホイールベース 2,835mm
車両重量 1,750kg(2.0L Vector)-1,970kg(3.0L Aero XWD)
-自動車のスペック表-

2009年フランクフルト・モーターショーで試作モデルが発表された。第1世代と同様にゼネラルモーターズのプラットフォームが使用されるものの、ボディサイズは全長が5mを超えるなど大型化された。

エンジンは、直列4気筒の1.6Lターボ、1.8Lターボ、2.0Lターボのほか、V型6気筒の2.8Lも用意されている。また、トランスミッションは6速ATと6速MTが用意されている。

2010年より販売されることが発表されたものの、ゼネラルモーターズの経営危機による傘下離脱と経営権のスパイカー・カーズへの譲渡の決定を受けた後に生産が開始された。

ボディは4ドアセダンのみ。ワゴンボディはパイロットモデルが試作されたものの、2011年末にサーブが経営破綻したことで量産はされなかった。

日本での販売[編集]

9-5エステート(現行型)

輸入はヤナセにより1998年より開始された。後にGMアジア・パシフィック・ジャパンに移行している。エンジンは2.3Lの直列4気筒ターボと、3.0LのV型6気筒ガソリンエンジンを搭載したモデルが販売されている。前席シートヒーターのほか、サイドエアバッグABSESCなどの安全装備が標準装備された。

2002年2006年にフロントグリルやリアランプ周りのデザインを中心にマイナーチェンジが行われ、グレードも「リニア」、「アーク」、「ヴェクター」、「エアロ」と分けられた。

2009年にはセダンの輸入が終了し、日本に輸入されるモデルは第一世代のエステート(グレードは「リニア」に相当する2.3Lターボ)の、1車種1グレードのみとなった。なお、第二世代モデルの導入については、2011年3月18日に発売された。エンジンは2.0Lの直列4気筒ターボと2.8LのV型6気筒ターボを搭載している。グレードは「ヴェクター」(FF及びXWD)、「エアロ」(XWDのみ)の2グレード3モデルで、9-5としては初めてXWDモデルが投入された。2011年末、サーブの経営破綻に伴い販売終了。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]