コジオスコ
コジオスコ | |
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標高 | 2228 m |
所在地 | オーストラリアニューサウスウェールズ州 |
位置 | 南緯36度27分00秒 東経148度16分00秒 / 南緯36.45000度 東経148.26667度座標: 南緯36度27分00秒 東経148度16分00秒 / 南緯36.45000度 東経148.26667度 |
山系 | 大分水嶺山脈 |
初登頂 | Paweł Edmund Strzelecki(1840年) |
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コジオスコ(コジオスコ山、Mount Kosciuszko)は、オーストラリアの山で、オーストラリア大陸の最高峰である。コジオスコ国立公園の中心地である。また、この山を中心とする地域は、スノーウィー・マウンテンズと通称され、冬季にはオーストラリアの主要なスキーリゾートとして知られている。
日本語では、「コジオスコ」・「コジアスコ」・「コジウスコ」など、発音によって複数の表記がある。ポーランドの探検家のパヴェウ・ストシェレツキ「伯爵」が、ポーランドとリトアニアの英雄タデウシュ・コシチュシュコにちなんで(クラクフにはコシチュシュコを記念して造られた「コシチュシュコの丘」という人工の小山があり、形がよく似ているとみなされた)、1840年に名付けた。
登頂[編集]
主たる登頂のルートは二つあり、共に、登山は容易である。一つ目はシャーロット峠を経由する方法で9 km歩くと山頂に到着する。1976年まではローソン峠まで自動車にも道が開放されていて、山頂付近まで車で行くことができた。
二つ目はスキーリゾートとしても知られるスレブドからも行く方法である。スレブドからは1930 m地点まで、リフト(有料)が動いており、頂上までの距離も僅か6.5 kmに過ぎない。リフトの終点からは、植生を保護するための木道、或いは鉄網で作られた道が整備されており、夏には美しい花畑を見ることができる。
地形と生態系[編集]
コジオスコとその付近には氷河地形のモレーン、カール、氷河湖が多く見られる。山の東西両側の気候は大きく異なり、西側には高山植物のお花畑が多いが、東側には乾燥した森林地帯と霜穴が多い。一帯は生物多様性に富み、アルパインスノーガムなど植生があり、標高1,850 m以上の高山地域には有袋類のブーラミス[1]、フエガラス、クロハネジネズミなど、亜高山帯にはオオカンガルーとコトドリ、標高1,400 m以下の山地にはハイイロリングテイルとオグロワラビーが生息している。コシススコ国立公園は1977年にユネスコの生物圏保護区に登録されたが[2]、2020年にはオーストラリアの申請により同国の他の4ヶ所の生物圏保護区と共に登録が撤回された[3]。
オーストラリア国内にある4つのカール湖の1つであるブルーレイクは山の北東部にあり、オーストラリアで最も標高の高い湖の1つである。1996年にラムサール条約登録地となった[4]。
オーストラリアでコジオスコより高い山[編集]
オーストラリアが領有、あるいは主張している領土には、コジオスコ山よりも高い山が存在する。
- モーソン・ピーク:2745 m(ハード島)
- マクリントック山:3490 m(オーストラリア南極領土)
- メンジース山:3355 m(オーストラリア南極領土)
ギャラリー[編集]
脚注[編集]
- ^ “絶滅寸前の有袋類、化石の地への移住で保護へ、豪”. ナショナル・ジオグラフィック. ナショナル ジオグラフィック協会 (2019年11月8日). 2023年1月26日閲覧。
- ^ “Kosciuszko Biosphere Reserve, Australia” (英語). UNESCO (2019年8月). 2023年1月26日閲覧。
- ^ “Twenty-five sites join UNESCO’s World Network of Biosphere Reserves”. UNESCO (2020年10月28日). 2023年1月26日閲覧。
- ^ “Blue Lake | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org. 2023年1月26日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- Mt. Kosciuszko on Peakware(写真)
- Mt. Kosciuszko Inc.(写真)(a very comprehensive website)
- Blue Lake | Ramsar Sites Information Service