クレイドル・オブ・フィルス

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クレイドル・オブ・フィルス
Cradle Of Filth
Cradle of Filth Rockharz 2015 06.jpg
ドイツ・バレンシュテット公演 (2015年7月)
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランドサフォーク州
ジャンル エクストリーム・メタル[1]
ブラックメタル[1][2][3]
ゴシックメタル[2]
ヘヴィメタル[2]
スピードメタル[2]
スラッシュメタル[2]
シンフォニックブラックメタル[2]
活動期間 1991年 - 現在
レーベル Cacophonous
ミュージック・フォー・ネイションズ
Mayhem
Koch
ソニー・ミュージック
エピック・レコード
ロードランナー・レコード
ピースヴィル・レコード
ニュークリア・ブラスト
メンバー ダニ・フィルス (Vo)
アショク (G)
リチャード・ショウ (G)
ダニエル・ファース (B)
リンドセイ・スクールクラフト (Key)
マーティン・スカロウプカ (Ds)
旧メンバー ポール・アレンダー (G)
サラ・イザベル・デーヴァ (BVo)
エイドリアン・アーランドソン (Ds)
ほか別記参照

クレイドル・オブ・フィルス(Cradle Of Filth)は、イングランド出身のエクストリーム・メタルバンド[1]

ヨーロッパ志向の悪魔的思想や吸血鬼伝説などに重点を置き、情感的なギターや荘厳なキーボードの使用、そしてダニ・フィルスによる並はずれた高音のデスボイスを駆使するなどの個性的なヴォーカルによって、邪悪かつ演劇的な美的境地が築き上げられている[4]

ブラックメタルゴシックメタルメロディックデスメタルなど、このバンドのジャンルをどう定義するかについては様々な議論がなされてきたが、自他ともに思想を伴うブラックメタルではないことは認めている。

来歴[編集]

創始者ダニ・フィルス (2008年)
バンド ロゴ
ポーランド・スポデク公演 (2005年3月)
フランス・クリソン公演 (2009年6月)

1991年に結成。当初のオリジナルメンバーは、ダニ・フィルス (Dani Filth) ことダニエル・デイヴィー(Vo)、ジョン・プリチャード(B)、ダレン・ホワイト(Dr)、ポール・ライアン(G)の4人であった。4作目のデモ『トータル・ファッキング・ダークネス』から、アンダーグラウンドシーンにおいて実力を発揮し始め、1994年の1stアルバム『ザ・プリンシプル・オブ・エビル・メイド・フレッシュ』は3万枚を超えるセールスを記録、ブラックメタルバンドとして大きな評価を得るようになった。

1995年にはニコラス・バーカーがドラマーとして新たに加入。翌1996年にはバックボーカルのアンドレ・メイヤーが脱退し、それに伴う形でサラ・イザベル・デーヴァが新たに加入。続けて発売したEP『ブイ・エンパイア』は、このバンド史上初の女性ボーカルとしてのデーヴァを前面に押し出していた。このEPを最後にバンドは金銭的ないざこざからカコフォノウス・レコーズとの契約を解消し、ミュージック・フォー・ネイションズに加入。この間にバーカーが路上飲酒および警官への暴行・公共の秩序を乱した罪で逮捕されるというトラブルも起きた。2ndアルバム『ダスク・アンド・ハー・エンブレイス』発表に続くツアーで初来日。

1998年、3rdアルバム『鬼女と野獣』をリリース。同作は「血の伯爵夫人」として悪名高いエリザベート・バートリー(英語名エリザベス・バソリー)をコンセプトとしている。1999年、ニコラスが脱退。何名かのドラマーの後にエイドリアン・アーランドソンが加入した。

2003年、5thアルバム『ダムネイション・アンド・ア・デイ』を発表。聖書中の堕天使ルシファーを題材に、ブダペストの40人編成オーケストラ、32人のコーラス隊の協力を得て完成した、77分を超える大作である。

2005年のグラミー賞では、「ベスト・メタル・パフォーマンス」部門において6thアルバム『ニンフェタミン』のタイトル曲「ニンフェタミン」がノミネートされるに至った。翌2006年10月に7thアルバム『ソーノグラフィー』をリリース。ゲストヴォーカルとしてH.I.M.ヴィレ・ヴァロが参加する。その後アーランドソンとデーヴァが脱退し、その後任としてマーティン・スカロウプカが加入した。

フランスの貴族で猟奇的殺人鬼のジル・ド・レをコンセプトとした8thアルバム『ゴッドスピード・オン・ザ・デヴィルズ・サンダー』を2008年10月にリリース。

2010年11月に9thアルバム『蔭黒の女神アヴェルサ(Darkly, Darkly, Venus Aversa)』をリリース。このアルバムはバンド史上初のインストゥルメンタルが入ってないアルバムとなった。

2012年、節目の10thアルバム『マンティコア・アンド・アザー・ホラーズ』をリリース[5]。ベーシストのデイヴ・ピュービスとキーボーディストのキャロライン・キャンベルが脱退。ダニエル・ファース (B)が加入した。リンドセイ・スクールクラフト (Key)がセッションキーボーディストとなり、2013年に正式加入した。

2014年には、ギタリストのポール・アレンダーとジェイムズ・マッキルローイが2名とも脱退。アショクとリチャード・ショーが加入した。

2015年、11thアルバム『ハンマー・オブ・ザ・ウィッチズ』をリリース[6]

2017年HR/HMフェス『LOUD PARK 17』の参加と[7]、12thアルバム『腐蝕への誘惑』を発表[8]

メンバー[編集]

現ラインナップ[編集]

  • ダニ・フィルス (Dani Filth) - ボーカル (1991- )
  • アショク (Marek "Ashok" Šmerda) - ギター (2014- ) チェコ出身。
  • リチャード・ショウ (Richard "Rich" Shaw) - ギター (2014- )
  • ダニエル・ファース (Daniel Firth) - ベース (2012- )
  • リンドセイ・スクールクラフト (Lindsay Schoolcraft) - キーボード (サポート2012, 正規2013- ) カナダ出身。
  • マーティン・スカロウプカ (Martin "Marthus" Škaroupka) - ドラムス (2006- ) チェコ出身。

旧メンバー[編集]

躍進時代の象徴だったサラ・イザベル・デーヴァ (2008年)
  • サラ・イザベル・デーヴァ (Sarah Jezebel Deva) - バッキングボーカル (1996-2006)
    脱退後にも『ニンフェタミン』を始めとして散発的に参加を行っている。
    セリオンザ・コヴナント(コヴナント)、ソロ名義でも活動。
  • ポール・ライアン (Paul Ryan) - ギター (1991-1994)
  • ポール・アレンダー (Paul Allender) - ギター (1992-1995, 2000-2014)
    脱退後、ホワイト・エンプレスをメインに活動。
  • リシ・メータ (Rishi Mehta) - ギター (1994)
  • ブライアン・ヒップ (Bryan Hipp) - ギター (1994-1995)
  • スチュアート・アンスティス (Stuart Anstis) - ギター (1995-1999)
  • ジャン・パイアズ (Gian Pyres) - ギター (1996-2002)
  • ジェイムズ・マッキルローイ (James McIlroy) - ギター (2004-2005, 2009-2014)
  • チャールズ・ヘッジャー (Charles Hedger) - ギター (2005-2009)
    マイ・ダイイング・ブライドを経てクレイドル・オブ・フィルスに加入。
  • ジョン・プリチャード (Jon Pritchard) - ベース (1991-1992)
  • ロビン・グレイヴス (Robin Graves) - ベース (1992-1994, 1995-2002)
  • ジョン・ケネディ (Jon Kennedy) - ベース (1994-1995)
  • デイヴ・ピュービス (Dave Pybus) - ベース (2001-2005, 2005-2012)
  • ベンジャミン・ライアン (Benjamin Ryan) - キーボード (1991-1995)
  • ダミエン・グレゴリ (Damien Gregori) - キーボード (1995-1997)
  • レクター (Lecter) - キーボード (1997-1999)
  • マーティン・ファウル (Martin Foul) - キーボード/ギター (2000-2005)
  • ロジー・スミス (Rosie Smith) - キーボード (2005-2009)
  • アシュリー・エリオン・ユルゲマイヤー (Ashley "Ellyllon" Jurgemeyer) - キーボード (2009-2011)
  • キャロライン・キャンベル (Caroline Campbell) - キーボード (2011-2012)

ディスコグラフィー[編集]

アルバム[編集]

オリジナル・アルバム
ライブ・アルバム
EP/ミニアルバム
コンピレーション

映像作品[編集]

  • PanDaemonAeon (1999年)
  • Heavy, Left-Handed & Candid (2001年)
  • Peace Through Superior Firepower (2005年)

脚注[編集]

外部リンク[編集]