エレボン

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エレボン

エレボン(elevon)は飛行機の操縦に用いる動翼の一つである。

無尾翼機(水平尾翼を有しない航空機)において用いられる。補助翼: aileron)と昇降舵: elevator)の役割を兼ね備えたものであり、語自体も二つの語を組み合わせた造語である。

主翼後縁に取り付けられており、左右の動翼を同一の方向に動かすことでエレベーター(昇降舵)として、それぞれ逆の方向に動かすことでエルロン(補助翼)として機能する。同時に両方(補助翼と昇降舵)の機能を使用する際は両方の方向を合成した位置に動かす。

この本来は2つある舵の方向をエレボンに合成して位置を決める計算は非常に複雑で、現代の全翼機ではフライ・バイ・ワイヤ方式で操縦補助されることを前提に装備されている。パイロットは従来と変わらない2軸方式の操縦系統で操舵すればよく(B-2 (航空機)など)、コンピューターが2つの軸の操舵量を計算して電子制御による油圧動作にてエレボンの位置を決める。

エレボンの仕組み自体は第二次世界大戦期に既に実用化されており、ナチス・ドイツの全翼機ホルテン Ho229の動翼に採用されていた。ただし当時は電子制御などはなく完全な手動コントロールで操舵する必要があり、安定性は低かった。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 「ラジコン技術」No.635(電波実験社)2005年8月号 P.152〜P.159