ウォークラフト (映画)
ウォークラフト | |
---|---|
Warcraft | |
監督 | ダンカン・ジョーンズ |
脚本 |
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原作 |
ブリザード・エンターテイメント 『ウォークラフト』 |
製作 |
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製作総指揮 |
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出演者 | |
音楽 | ラミン・ジャヴァディ |
撮影 | サイモン・ダガン |
編集 | ポール・ハーシュ |
製作会社 | |
配給 |
ユニバーサル・ピクチャーズ 東宝東和 |
公開 |
2016年6月6日 (TCLチャイニーズ・シアター) 2016年6月10日 2016年7月1日 |
上映時間 | 123分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $160,000,000[2] |
興行収入 |
$439,048,914[3] $47,365,290[3] 6900万円[4] |
『ウォークラフト』(Warcraft, またはWarcraft: The Beginning[5])は、ダンカン・ジョーンズ監督・脚本、チャールズ・リーヴィット脚本による2016年のアメリカ合衆国のファンタジー映画である。出演はトラヴィス・フィメル、ポーラ・パットン、ベン・フォスター、ドミニク・クーパー、トビー・ケベル、ベン・シュネッツァー、ロブ・カジンスキー、ダニエル・ウーであり、同名のコンピュータゲームを原作としたこの映画は人間とオークの出会いが描かれる[6]。映画企画はレジェンダリー・ピクチャーズとゲーム開発元のブリザード・エンターテイメントのプロジェクト・パートナーシップとして2006年に初めて発表された[7]。
アメリカ合衆国では2016年6月6日にロサンゼルスでプレミア上映された後、6月10日よりユニバーサル・ピクチャーズ配給で封切られた[8]。批評家の反応は芳しくなかったものの、世界興行収入は4億1300万ドルを超え、『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』を抜いて歴代で最も売れたゲーム原作映画となった[3][9]。
プロット
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キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替
- アンドゥイン・ローサー - トラヴィス・フィメル(土田大)
- 人間。ストームウィンドの騎士。
- 戦争に巻き込まれる半オーク。
- 恐るべき魔力を振るう神秘的で陰的なアゼロスの守護者。
- アゼロスの王。
- フロストウルフ氏族の高貴なオークの族長。彼は、グルダン率いる軍団の世界の破壊から一族と残りの反逆者のオークを救うために戦う。
- カドガー - ベン・シュネッツァー(遠藤純平)
- 才能のある若い魔術師。
- デュロタンの親友で、フロストウルフ氏族の副司令官。
- ブラックハンド - クランシー・ブラウン(木村雅史)
- ブラックロック氏族の部族長で、グルダンの部下。
- グルダン - ダニエル・ウー
- 強力なフェル魔法を使い、権力への貪欲な欲求に駆り立てられているホードの創設者兼リーダーである邪悪なオークのウォーロック。
- レイン王の妻。なお、タリアは原作には登場していない。
- ドラカ - アンナ・ギャルヴィン
- モローズ - カラム・キース・レニー
- カラン - バークリー・ダフィールド
- カロス - ライアン・ロビンズ
- ヴァリス / ケージド・フロストウルフ - ディーン・レッドマン
- ペオン - テリー・ノタリー
- マグニ・ブロンズビアード王 - マイケル・アダムスウェイト(後藤光祐)
- アイアンフォージのドワーフの王。
この他にもブリザード・エンターテイメント副社長のクリス・メッツェンがカメオ出演している[12]。
製作
[編集]企画
[編集]プロジェクトは2006年5月に公式告知され[7]、当初は『Warcraft: Orcs and Humans』の時代が舞台になると予定されていた。しかしながらこの設定はブリザード側が『ロード・オブ・ザ・リング』と非常に類似していると感じたために却下された[13]。また当初は2009年公開を予定していたが後に2011年に延期され[14]、さらに2011年のコミコンにて依然として「トリートメント段階」と発表された[15]。
監督にはウーヴェ・ボルが興味を示したが、ブリザード側が「我々は特に、あなたにだけは絶対に権利を売らないだろう。それはこれだけ大成功したオンラインゲームなので、悪い映画になったら我が社の継続的な収益を損なうだろう」と主張し、拒否した[16]。その後サム・ライミが監督に決定した[17][18]が降板し、2013年1月に新たにダンカン・ジョーンズが抜擢された[19]。就任してすぐにジョーンズは脚本への不満をあらわにし、「人間が善玉でオークが悪玉という古いファンタジー」であると述べた。ブリザードの了承(ストーリーの変更を期待していた)を得たジョーンズは「フィフティ・フィフティ」にストーリーを変えた[20]。ジョーンズはまた製作中に個人的な問題に直面しており、彼が引き継いだ直後に妻が乳癌と診断され、製作後半頃に父のデヴィッド・ボウイが癌で亡くなった。ジョーンズが『ニューヨーク・タイムズ』で「私の映画は癌で始まって終わった」と総括している[20]。2013年7月にコミコン・インターナショナルでコンセプトトレイラーが上映され、人間とオークの戦闘が描かれた[21]。
キャスティング
[編集]2013年9月23日、ポール・ダノ、トラヴィス・フィメル、アンソン・マウント、アントン・イェルチンが主役の最終候補に挙がっていることが報じられ、2013年10月にフィメルに決定したことが発表された[22][23]。2013年12月4日、フィメルの他、ベン・フォスター、ポーラ・パットン、ドミニク・クーパー、トビー・ケベル、ロバート・カジンスキーらメインキャストが発表された。同年12月14日、ユニバーサルはさらにダニエル・ウーとクランシー・ブラウンの参加を発表した[24]。2014年3月上旬、新人のバークリー・ダフィールドがキャストに加わった[25]。
撮影
[編集]主要撮影は2014年1月13日に始まり、2014年5月23日に完了した[26][27]。撮影は主にバンクーバーで行われた[28]。ポストプロダクションは20ヶ月に及んだ[29]。
音楽
[編集]2014年10月、ジョーンズとレジェンダリーはラミン・ジャヴァディの起用を発表した[30]。
公開
[編集]『ウォークラフト』は当初は2015年12月18日公開を予定していたが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と同日公開となることが判明すると2016年に延期された[8]。プレミア上映は2016年6月6日にロサンゼルスのTCL・チャイニーズ・シアターで行われた。2016年5月30日にイギリス[31]、6月10日に北アメリカ[8]、6月16日にオーストラリアで封切られた[32]。
評価
[編集]興行収入
[編集]『ウォークラフト』は2016年7月1日までに北アメリカで4390万ドル、それ以外の国々で3億6830万ドル、全世界で合計4億1358万ドルを売り上げている[3]。『ハリウッド・リポーター』によると4億5000万ドルが損益分岐点である[33]。世界興行収入は『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂』(3億3515万ドル)を超えてテレビゲーム原作の映画史上最高の売り上げとなっており[34]、テレビゲーム原作映画で4億ドル以上を売り上げた唯一の作品である[35]。また6月8日水曜に880箇所のIMAXスクリーンで封切られ、1380万ドルを売り上げている[36][37]。
北アメリカ
[編集]アメリカ合衆国及びカナダでは『死霊館 エンフィールド事件』や『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』と同じ2016年6月10日に封切られ、事前予想では週末3日間で2500万ドルと書かれていた[38][39][40]。また『バラエティ』は公開前のレビューが芳しく、さらに前週公開の『ミュータント・ニンジャ・タートルズ: 影』と競合することから、興行での苦戦を予想した[41]。『ウォークラフト』は木曜深夜上映で2632館で約310万ドル、初日で約1070万ドルを売り上げた[42][43]。週末3日間では約2420万ドルを売り上げ、『死霊館 エンフィールド事件』(約4010万ドル)に次いで初登場2位となった[44]。翌週末には約70%下落して約720万ドルの売り上げとなった[45]。
北アメリカ以外
[編集]『ウォークラフト』は2016年6月から8月にかけて計65カ国での封切りが予定されており、北アメリカ以上の成績が期待されていた[41][46][47][48][49]。フランス、ドイツ、ロシアを含む20カ国では北アメリカより2週間早い2016年5月29日週末に封切られ、初週末に2000万ドル以上売り上げると予想された。国際市場では『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』、『X-MEN:アポカリプス』[50]、『ミュータント・ニンジャ・タートルズ: 影』[47]、『死霊館 エンフィールド事件』、『ファインディング・ドリー』と競合し[51]、またヨーロッパ諸国ではUEFA EURO 2016の開催時期と被った[49]。5月26日木曜に11市場で封切られ、930万ドルを売り上げた[38]。5月27日金曜には累計で1630万ドルに達した[46]。初週末では20市場で3170万ドルを売り上げ、そのうち210万ドルは73箇所のIMAXスクリーンでの上映分であった[52][53]。翌週末には28市場で2950万ドルを売り上げ、そのうち180万ドルはIMAXスクリーンでの上映分であった[36]。第3週末には中国で封切られ、1億8580万ドルを売り上げた[49]。
批評家の反応
[編集]レビューアグリゲーターのRotten Tomatoesでは171件の批評家レビューで支持率は28%、平均点は4.4/10とされた[54]。またMetacriticでの加重平均値は40件のレビューで32/100となった[9]。
参考文献
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