アオダモ

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アオダモ
Fraxinus lanuginosa f. serrata 1.JPG
福島県会津地方 2010年5月
両性花
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ゴマノハグサ目 Scrophulariales
: モクセイ科 Oleaceae
: トネリコ属 Fraxinus
: ケアオダモ
Fraxinus lanuginose
品種 : アオダモ f. serrata
学名
Fraxinus lanuginosa Koidz. f. serrata (Nakai) Murata
シノニム

Fraxinus lanuginosa Koidz. var. serrata (Nakai) H.Hara

和名
アオダモ(青梻)

アオダモ(青梻、学名:Fraxinus lanuginosa f. serrata)とはモクセイ科トネリコ属落葉広葉樹である[1]雌雄異株。別名:コバノトネリコ[1]アオタゴ

アオダモのアオの由来に関しては、雨上がりに樹皮が緑青色になること、枝を水に浸けて暫くすると水が青を帯びた色になること[2]、高級感を出すために黒墨に加えて青墨を作るための着色剤として利用されたこと、青い染料に利用されたことなど諸説ある。

特徴[編集]

日本では北海道から九州までの山地に広く分布している[1]南千島朝鮮半島にも自生している。街路樹や公園木として植樹されることも多い。

樹高は多くは5mほどだが、樹高が約15m、太さが50-60cm程に達するものもある[2]。成熟した木の樹皮は滑らかだが地衣類が付着し白っぽい斑(まだら)模様ができることが多い[2]。葉は奇数羽状複葉で、3-7枚の小葉が対生する[2]。小葉は4-10cmほどで周囲には鋸歯がある[2]

花は4月から5月にかけて咲く[2]。円錐花序に白い5-6mmの小花を多数つける。両性花には雌蕊と2本の雄蕊、雄花には雌蕊がなく2本の雄蕊がある。

秋には果実が成熟する。長さ2-4cm、幅3-5mmほど、膜状の羽根を持つ翼果で風を利用し遠くまで飛ばす。

トネリコとの判別は立木でも木材でも難しいとされる[2]

利用[編集]

材質は堅く強いが粘りがある。そのため曲げることができ、このような特質を生かしてさまざまな用途で使われた。

日本では木製のスポーツ用品の材料、とくに野球で使われる木製バットの原料として知られる。他にスキー板やテニスラケットなどにも使用される。

通常、アオダモの丸太材からは4本のバットを取ることができる[2]。成長が遅いためバットの素材に加工できるまで数十年かかる[2]。しかし、計画的な植林・伐採が行われてこなかったため、バットに適した高品質な材の確保が困難になっており、輸入材のホワイト・アッシュを利用する割合も大きくなっている。かつてアオダモは日本でバットの素材の主流であったが、2000年代にMLBでバリー・ボンズメイプル材を使うようになるとメイプル材を使用する選手も多くなりアオダモ材を使用する選手は減少した[2]。しかし、イチローなど粘りのあるアオダモ材のバットを好む選手もいる[2]2000年には行政、野球関係者、バット生産者が一体となってアオダモ資源育成の会が発足、資源を確保するための取り組みが行われている[3]

天秤棒、輪樏(わかんじき)などの器具材や機械材、家具材としても使われる。建築材として床柱などにも使用される。資源の枯渇とともにこれらの用途も減少している。

生木でもよく燃えることから猟師が薪として利用した。

枝や樹皮を水に浸すと、水が藍色の蛍光を発する。この水は染料として使われた。また、アイヌ(いれずみ)をするときの消毒に用いた。また、樹皮は民間薬としても利用された。主な成分はクマリン配糖体で消炎解熱作用、止瀉、利尿作用や尿酸を排出する作用があり痛風結石の治療などの効果があるとされる。

ギャラリー[編集]

アオダモの仲間[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 西川栄明 著、小泉章夫 監修『種類・特徴から材質・用途までわかる樹木と木材の図鑑』創元社、2016年、8頁
  2. ^ a b c d e f g h i j k 西川栄明 著、小泉章夫 監修『種類・特徴から材質・用途までわかる樹木と木材の図鑑』創元社、2016年、9頁
  3. ^ バットの森づくりtop 北海道水産林務部 森林環境局 森林活用課ホームページ 2016/09/05閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]