「力王」の版間の差分
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:本実写映画は、原作の第1話 - 第13話を基に制作されている。OVA版と比較して原作に忠実な内容であるが、以下の特徴がある。 |
:本実写映画は、原作の第1話 - 第13話を基に制作されている。OVA版と比較して原作に忠実な内容であるが、以下の特徴がある。 |
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:*力王が国分刑務所に入所した目的が原作(生き別れになった弟の那智に会うため)とは異なる。 |
:*力王が国分刑務所に入所した目的が原作(生き別れになった弟の那智に会うため)とは異なる。 |
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:*暴力描写・スプラッター表現が生々しく、作画担当の猿渡哲也が試写会で気分を悪くしたほどの内容である<ref>[http://asianbeat.com/ja/ |
:*暴力描写・スプラッター表現が生々しく、作画担当の猿渡哲也が試写会で気分を悪くしたほどの内容である<ref>[http://asianbeat.com/ja/feature/issue_artists/selection_20080921_022545.html 日々是精進 ~猿渡哲也~(2006年5月22日掲載分)]より。</ref>。 |
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;スタッフ |
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:脚本/監督:Lam Nai Choi |
:脚本/監督:Lam Nai Choi |
2010年3月15日 (月) 05:30時点における版
力王 RIKI-OH | |
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ジャンル | バイオレンス・アクション |
漫画 | |
原作・原案など | 鷹匠政彦 |
作画 | 猿渡哲也 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | ビジネスジャンプ |
レーベル | ビジネスジャンプ・コミックス |
発表期間 | 1987年13号 - 1990年16号 |
巻数 | 全12巻 ホーム社版は全9巻 |
話数 | 全75話 |
テンプレート - ノート |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『力王 RIKI-OH』(りきおう)は、鷹匠政彦原作・猿渡哲也作画による日本の漫画、およびそれを原作としたOVA、映画作品である。
概要
本作は、『ビジネスジャンプ』(集英社)1987年7月(13号)から1990年7月(16号)まで連載された。単行本は全12巻、ホーム社版は全9巻が刊行されている。集英社1987年度MVP賞受賞・累計発行部数は250万部であり、創刊間もない同誌を『週刊ヤングジャンプ』と並ぶ集英社青年コミック誌の2本柱の1つへと押し上げる推進役を果たした。
本作の連載中には必ず「敗れる方法(すべ)を知らされていない哀しき戦士の物語(ストーリー)」とのキャッチフレーズが掲げられており、近未来に弱肉強食の社会が渦巻く世界の中で、弱者を助け正義を貫く主人公の壮絶な生き様が描かれた。
本作では話数を示す単語を「Violence(バイオレンス=「猛烈」・「暴力」の意)」としており、第1話 - 第74話までは「Violence○○」(○○には話数が入る)、第75話(最終話)は「Last Violence」と記載されている。
また、1989年と1990年にはOVA化(全2巻)され、1991年には香港で実写映画化され日本国内でも公開された。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
近未来の東京。民営化された私立国分刑務所に、雑賀力王という超人的な肉体と不屈の闘志を併せ持ち、右手の甲に六芒星の痣がある若き囚人がいた。囚人を使い捨ての消耗品と見なす刑務所幹部は、弱者を助け正義を貫く力王を亡き者にしようと、四天王と呼ばれる最強の囚人たちを差し向けた。四人の刺客たちを必殺の拳で次々と返り討ちにした力王は、刑務所内で芥子が栽培され麻薬密造が莫大な利益を生んでいる事実を突き止めた。孤立無援の力王の闘いは、抑圧された囚人たちを奮い立たせ暴動へと発展した。ついに黒幕の所長と対決した力王は、同じ師に師事した兄弟子の所長を死闘の末に倒し刑務所を脱走した。
拳法の師・張善鬼のもとへ身を寄せた力王は、張老師の言葉を手掛かりに自らの出生の謎を解くため、北の果ての《岬》と呼ばれる地図にも無い辺境地帯へ潜入した。鷲崎という正体不明の軍人が支配する、全土が血も凍るラーゲリ(強制収容所)である《岬》で、力王は双子の弟・那智と十数年ぶりに再会した。右手に鉤十字の痣がある超能力者の那智が人類滅亡を企図する謎の巨大組織に「滅びの子」として利用されていると知った力王は、鷲崎の野望を阻止すべく立ち上がるが「滅びの子」として覚醒した那智により鷲崎は惨殺され、悲痛な兄弟対決の果てに最愛の弟を自らの手で殺した。人類滅亡計画は力王によって阻止されたかに見えたが、直後に《岬》を震源とする巨大地震が日本全土を襲った。
地震で壊滅し廃墟と化した東京へ舞い戻った力王は、育ての親である雑賀夫妻を訪ね出生の秘密を聞き出そうとした。養父の雑賀道臣は謎の巨大組織の手先により致命傷を負いながらも最後の力を振り絞り、第二次大戦下のヨーロッパから中国・上海へ逃れた亡命ユダヤ人少女ハンナが後の力王と那智の母親だと告白し自身の知っている全てを語って力尽きる。力王は養父が死に際に残した「クリス」という言葉を手掛かりに、巨大組織のアジトである《不老宮》へと向かった。
無界の代理人・姉山が君臨する《不老宮》では死んだはずの那智が生首だけの姿で温存され、人類滅亡のための〈クリスタル計画〉に利用されようとしていた。邪悪な姉山は次々と秘策を繰り出し力王を屈服させようとしたが、力王は9歳の少年・芥の協力を得て姉山の魔手をことごとく粉砕した。窮地に追い込まれた姉山は〈クリスタル計画〉を発動させた。しかし兄・力王の愛により全人類への憎悪を愛情へと転化させた那智は自らを消滅させることで〈クリスタル計画〉を挫折させた。《不老宮》は崩壊し、姉山は醜悪な最期を遂げた。
父親の正体を突き止めようとする力王は、南極へ渡り「無界」という謎の人物に会うため人跡未踏の〈到達不能点〉へと飛んだ。そこは南極だというのに花が咲き乱れる暖かな楽園で、力王は地底湖に一頭の鯨と暮らすヨナという老人から「無界」が謎の巨大組織を操っていた事実を知らさせる。ついに「無界」と対面した力王は、彼が人類滅亡後の未来からやってきた人物で、〈神の計画〉のためハンナを凌辱し力王と那智を産ませた父親である事実を明かされた。力王は呪われた血統を断つため自ら命を絶とうとするが、「無界」は人類への贖罪と息子への愛のため自らの首を切り落とし、ハンナの意志が込められた銃剣を胸に受けて消滅した。力王は鯨の背に乗って「無界」の王国を去り、絶望からの輪廻と再生を予感させて物語は終わる。
登場人物
- 雑賀 力王(さいが りきおう)
- 本作の主人公で、生まれつき右手の甲に六芒星の痣を持つ青年。国分刑務所で出生後まもなく実母と死別し養護施設で育つが、3歳の時に自分だけが貿易商・雑賀道臣の養子となり那智と生き別れになる。18歳の時、水口によって雑賀家が破産し自らも5発の銃弾を受けた末に自身の出生の秘密を知り絶望、実母の墓前で自殺を試みた所を張善鬼に保護される。以後は彼に師事し、超人的な肉体と正義を貫く不屈の闘志を宿して数々の巨悪と戦う事になる。
- 那智(なち)
- 力王の双子の弟で、生まれつき右手の甲に鉤十字の痣を持つ青年で、強大なサイコキネシスを使う超能力者である。3歳の時に力王と生き別れになり、「兄に捨てられた」悲しみと絶望から実父と同じ資質を持つ自分とそれに反発する自分との間で苦悩し、「苦しみの生」を歩む事になる[1]。
- 王 美麗(おう びれい)
- 力王と那智の実母で、「連続乳児殺人犯」の死刑囚として語られており既に故人である。しかし物語後半でその出自がユダヤ人難民の少女で幼名がハンナである事、当時の雑賀家に養女として引き取られるも無界に狙われ逃亡の末に王美麗と名前を変え、後に日本に渡り「秋山久乃」の日本名を名乗り薬剤師を営んでいた事が判明する。さらに連続乳児殺人犯の汚名は無界が彼女を愛するが故に着せた濡れ衣であり、全くの冤罪であった事が明らかになる。そして無界の手に落ち国分刑務所に幽閉された後、無界の子(力王と那智)を出産するが彼女の愛情は無界ではなく2人の子に注がれた。最期は国分刑務所で自ら死刑台に立ち「自分の肉体は征服できても心までは征服できない事と、いつの日か自分の血を受けた者が無界を倒す時が必ず来る事」を告げ、これに激昂した姉山の手で絞首刑に処され波乱の生涯を閉じた[2][3]。
力王に立ちはだかる巨悪
- 国分刑務所・所長
- 私立国分刑務所の所長で、小柄で狡猾なインテリ風の風貌をした男である。実は力王と同じく張善鬼に師事した1人であり、内家拳法の達人でもある(自ら戦う時には、小柄なインテリ風の風貌から強靭な躯体をしたゴリラの様な風貌に変化する)[4]。
- 鷲崎(わしざき)
- 辺境地帯《岬》を支配する元軍人。神の計画の名の下に力王と那智を自らの支配下に置き、世界を破滅に導く最終兵器として利用しようと企む。古代より霊力があると伝えられる鉄隕石刀の使い手で、力王を一撃で倒すほどの実力も併せ持つ。後に《岬》と自分が「あのお方[1]」に見捨てられたと知り発狂し、「この世に未練が無い」と叫びながら大量殺戮を行い那智を殺そうをするが…。格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの登場人物・ベガのモデルとしても有名である[5]。
- オットー・シュタイナー
- 鷲崎の盟友で元軍人にして医学博士。鷲崎と共に神の計画を遂行するが、鷲崎ほど非情にはなれずフェア精神を尊重する性格で鷲崎の娘・舞衣に恋慕を抱いている。神の計画に手を貸した理由も、自身が戦争で糜爛性毒ガスの犠牲となり身体に醜い傷痕と電気ショックを常時与えなければ日常生活すら困難になる障害を負ったゆえの世界に対する復讐である事が明かされた。
- 水口 菊矢(みずぐち きくや)
- 関東最強の暴力団・大亜連合の最強組織「水口組」の組長。かつて雑賀家を破産させ、力王を銃撃した実行犯[1]である。ずる賢く、強きに媚びて弱きを嬲る性格であり自身の出世と欲望を第一に考えている。直属の部下に「三羽ガラス」と切り込み隊長・毒島がいる。
- 岩戸 源治(いわと げんじ)
- 水口組「三羽ガラス」の1人で、禿げ上がった頭に「大往生」の刺青を入れた強面の男。力王の攻撃にビクともしないほどの強靭な頭部を有しており1対1の勝負では情け容赦無い態度で臨むが、その外見とは異なり実際は心優しく子煩悩な性格で、任務の際にも必要以上の被害を出さない様に心掛けており、裏切り者に対しても肉親が存在する事が判れば見逃す一面も持っている。実は水口によって愛娘を人質に取られており、愛娘の安全の為に嫌々ながら従っているだけであった。
- 紅葉次(もみじ)
- 水口組「三羽ガラス」の1人で、水口の板前を務める。背中に紅葉の刺青を入れており、板前仕込みの包丁裁きを得意とする。三羽ガラスの中では彼だけが水口に忠実である。
- マオ
- 水口組「三羽ガラス」の1人で、インディアン風の大男。実は姉山と通じ既に水口を見限っており、姉山の命令に従い水口に制裁を加えて最終的に処刑する。ブーメラン・棘鞭・糸鋸を編み込んだ辮髪を駆使して戦う。
- 毒島 千春(ぶすじま ちはる)
- 水口組の切り込み隊長にして水口の「最後の切り札」であり、マオや姉山が一目置くほどの実力を有している。元々はサーカスの曲芸師で、「凶太郎」・「狂次郎」・「恐三郎」の三身一体の兄弟である。兄弟全員が蛇の様な顔と縦横無尽な身体を駆使し、必殺技の「大蛇固め」と狂次郎の右手に染み込ませた猛毒・テトロドトキシンで力王を苦しめる。
- 姉山(あねやま)
- 無界の代理人[1]で、《不老宮》に住み絶大な権力を振るう白面の男色家にしてサディストの男性。第二次世界大戦当時からナチスと通じており、雑賀道臣の両親を殺害し王美麗を無実の罪で処刑した上、水口を操り雑賀家を破産させ力王殺害の命令を下した張本人である。残虐と狡猾の極みとも言える性格で、その性格の根底は「15歳で嫁に行き、早産で死んだ実姉を想う」故の愛情の裏返しだった事が判明する。実は80歳を越えた老人であり、顔は若さを維持するために整形し、心臓はオリンピック金メダリストのものを移植して生き長らえていた。
- 薔薇木戸(ばらきど)
- 姉山の稚児で、中性的な容姿の美青年。しかしその性格は残忍かつ嫉妬深く、姉山に仕える為ならば力王を生け捕りにするように命令されても抹殺に掛かるほどである。華麗な身のこなしと爪を武器に戦うが、形勢が不利になるとリモコン操作の凧で力王を串刺しにしようとする。
- 小日向(こびなた)博士
- 姉山の側近の初老の学者で、高校中退ながらも大学院博士課程を修了している。あらゆる分野に頭が働くほど有能だが水口と同様にずる賢く、強きに媚びて弱きを嬲る性格の上に酒・女・借金等の度重なる不品行が災いし教授の椅子を目前にしながら大学を放逐された末、姉山に研究の場を与えられて以降は側近を務めている。力王のコピーである人造人間・「悪王」や〈クリスタル計画〉発動のキーを創った張本人である。
- 無界(むかい)
- 物語の黒幕であり、力王と那智の実父でもある。強大な力と不老不死の肉体を有しており、第二次世界大戦当時のナチスを始め多くの者から敬愛と畏怖の対象として崇められると同時に恐れられている。物語終盤で、彼の誕生には悲劇的な歴史の末路が背景にあり、多くの者を操り神の計画を実行させた真の目的も、彼を誕生させる原因になった悲劇的な歴史を繰り返させないためであった。
力王に協力した人物
- 鱶尾 新吉(ふかお しんきち)
- 辺境地帯《岬》編より登場する髭を生やした強面の男。力王以外に存在する張善鬼の7人の弟子のうちの1人で、力王に様々な形で協力する。後に人類を滅亡から救う組織「ロンギヌス」のメンバーである事を自ら明かす[6]が、力王への協力姿勢は以降も変わる事は無かった。しかし力王と那智の死闘において六芒星と鉤十字が重なった事による津波の発生に呑み込まれ命を落とす。
- 鷲崎 舞衣(わしざき まい)
- 鷲崎の娘。父親とは異なり心優しい性格で、父親が行ってきた神の計画による数々の非道も全て知っており心を痛めている。後に父親が発狂し彼女を手に掛けようとした故に力王の下に逃げ延びるが、六芒星と鉤十字が重なった事による津波の発生に呑み込まれ鱶尾と共に命を落とす。
- ソーニャ
- 女中として舞衣に仕える巨漢の大女。女性とは思えない強面の容姿と怪力を有しており力王との初対面では敵意を露にするが、舞衣に対する忠誠心は厚い。鷲崎の発狂後は刃傷を負いながらも身を呈して舞衣を護り、力王に舞衣の後事を託して息絶える。
- 栄作(えいさく)
- 大亜連合「水口組」の傘下・「肥田組」の用心棒で、知能が低くゴリラの様な巨体の男。当初は肥田の命令のままに暴れ放題だったが、力王との戦いにおいて力王の心の悲しみを感じ取ると本来の純真な心を取り戻し、後に大亜連合を離反して力王に協力する様になる。その後水口に捕らえられた力王を救出する為に単身水口の屋敷に乗り込むが、水口組「三羽ガラス」の1人・紅葉次により致命傷を負う。最期は紅葉次を倒し瀕死の状態に陥っている力王を救うために自らの左腕を切り落とし、自分の血を力王に輸血させて息絶えた。
- 芥(あくた)
- 《不老宮》の農場に捕らえられ強制労働に従事させられていた9歳の少年で、生まれる前に父親に逃げられ、その後母親を失い2年前に唯一の肉親だった兄を《不老宮》の農場で処刑された過酷な生い立ちを歩む。姉山により「GNOSIS(グノーシス・神の英知)の裏文字」で力を封じられた力王を助け、鉄パイプを使い「GNOSIS」の封印を解く。その後は最終話まで力王と行動を共にし、力王に協力した人物の中でビルと共に最後まで生き残った。
- ビル・ヒコック
- 「ワイルド・ビル」の異名を持つ飛行機のパイロットで、普段はとぼけた態度を取るが、実際は心優しく芯の強い男である。力王を〈到達不能点〉へ連れて行くために嫌々ながら行動を共にするが、その性格故に力王と芥を放っておけない一面ものぞかせる。その後は最終話まで力王と行動を共にし、力王に協力した人物の中で芥と共に最後まで生き残った。
- ヨナ
- 第一次世界大戦が勃発した1914年から南極の地底湖に一頭の鯨と暮らしている老人で、手をかざすだけで失明した眼を治す等の超能力を持つ。力王に「心の中の無界に負けた」事を指摘し、未来を考える事を説き力王を導く。実は無界と同じく2700年前から続く「神に選ばれた血族(ユダヤ10支族)」の子孫であり、地底湖に住む様になった理由も無界と神の座を争い敗れたためであった。
- 雑賀 道臣(さいが みちおみ)
- 力王の養父。幼少時にハンナを始め多くのユダヤ人を助けていた両親を姉山に殺害され、自らも殺されかけた所を張善鬼によって命を救われる。成人後はハンナの遺児である当時3歳の力王を養護施設から引き取り息子として育てたが、水口によって雑賀家が破産して以後は廃人同然の生活を送る。後に姉山の稚児・薔薇木戸のリモコン凧に串刺しにされ致命傷を負うと同時に正気に戻り、最後の力を振り絞り力王の出生の秘密を含む自身の知っている全てを語った後、力王に看取られながら永遠の眠りに就いた。
- 張 善鬼(ちょう ぜんき)
- 内家拳法の達人で、力王の師匠に当たる人物である。自身の出生の秘密を知って絶望し自殺を試みた力王を保護し、以後は拳法の伝授を含めてあらゆる面で力王を指導した[7]。若い頃は蒋介石のボディーガードを務めており、力王の養父・道臣の命を救った経歴がある。物語後半で力王の命を狙う刺客によって両目を潰され致命傷を負い、力王が「拳法においては自分を超えた」事を見届けると力王の進むべき道を示して永遠の眠りに就いた。
この節の加筆が望まれています。 |
OVA及び実写映画
力王 RIKI-OH 等括地獄
- 概要
- 本OVAは、原作の第1話 - 第13話を基に制作されている。なお、原作とは以下の相違点がある。
- 四天王は鳴海と黄泉が登場するが、白神と北枕は登場しない。
- 原作では黄泉は生死不明だが、OVA版では速乾性コンクリートに呑み込まれて死亡する。
- 力王と所長との兄弟弟子の関係がカットされている。
- スタッフ
- 監督:出崎哲
- 原作:鷹匠政彦 / 猿渡哲也(集英社『ビジネスジャンプ』連載)
- 脚本:小出一巳
- 演出:広川和之
- 作画監督:瀬尾康博
- 美術監督:呉暦喚
- 撮影監督:岡崎英夫
- 音響監督:清水勝則
- 絵コンテ:富永恒雄
- 背景:クローバーアート
- 音楽:中島優貴
- 製作:マジックバス
- 製作販売:集英社 / バンダイ
- キャスト
- 雑賀力王:島田敏
- 黄泉:速水奨
- 鳴海:玄田哲章
- 管理部長杉山:渡部猛
- 刑務所長:上田敏也
- 蛍子:こおろぎさとみ 他
- 備考
- VHSカラー ステレオHi-Fi 45分 1989年発売
力王 RIKI-OH VIOLENCE2 滅びの子
- 概要
- 本OVAは、原作の第14話 - 第30話を基に制作されている。なお、原作とは以下の相違点がある。
- 協力者の鱶尾新吉が登場して間もなく鷲崎によって倒され、死亡する。
- オットー・舞衣・ソーニャの3人は登場しない。
- 原作では鷲崎の右腕は力王に切り落とされるが、OVA版では那智の超能力によって粉砕される。
- エンディングでは以降もOVAが続刊されるかの様な伏線が描かれている。
- スタッフ
- 監督:出崎哲
- 原作:鷹匠政彦 / 猿渡哲也
- 脚本:小出一巳
- 絵コンテ:上村修
- キャラクターデザイン:杉野昭夫、内田裕
- 作画監督:中田雅夫
- 美術監督:石垣努
- 撮影監督:岡崎英夫
- 音響監督:清水勝則
- 製作:マジックバス
- 製作販売:集英社 / バンダイ
- キャスト
- 雑賀力王:島田敏
- 那智:池田秀一
- 鱶尾:小林清志
- 鷲崎:大友龍三郎
- 姉山:大滝進矢
- 美麗:佐々木優子 他
- 備考
- VHSカラー ステレオHi-Fi 48分 1990年発売
力王 RIKI-OH STORY OF RICKY
- 概要
- 本実写映画は、原作の第1話 - 第13話を基に制作されている。OVA版と比較して原作に忠実な内容であるが、以下の特徴がある。
- 力王が国分刑務所に入所した目的が原作(生き別れになった弟の那智に会うため)とは異なる。
- 暴力描写・スプラッター表現が生々しく、作画担当の猿渡哲也が試写会で気分を悪くしたほどの内容である[8]。
- スタッフ
- 脚本/監督:Lam Nai Choi
- 原作:鷹匠政彦 / 猿渡哲也(集英社ビジネスジャンプ刊)
- 製作:Chua Lam
- プロデューサー:Chow Chun Tung
- 撮影:Mak Hoi Man
- 編集:Chung Yiu Chung、Ieung Chuen Tak
- アクション監督:Cheung Jue Luh
- 音楽:Philip Chan
- 製作:ゴールデンハーベスト
- 配給:ヒーローコミュニケーションズ
- キャスト
- 雑賀力王:樊少皇
- 管理部長:何家駒
- 黄泉:大島由加里
- 鳴海:陳治良
- 特別出演
- 蛍子:グロリア・イップ
- 張善鬼:丹波哲郎
- 備考
- 1991年:香港映画、日本公開:新宿シネパトス、他(同年10月)
脚注・補足
- ^ a b c d 本作終盤で、彼らは全員、無界に操られていた事が明らかになる。
- ^ 第47話で「昭和3×年」に死亡したと記述されているが、力王の生年は第2話で「昭和5×年」と記述されており矛盾が生じている。
- ^ 後に彼女の意志が込められた1本の銃剣が墓から発見され、この銃剣は力王の手に戻る事になる。
- ^ 力王以外の7人の弟子の中で最も強く一番弟子の実力であったが、後に「欲に走った」理由により破門されている。
- ^ 『ストリートファイターII Complete file』(発行:カプコン、発売:朝日ソノラマ・1992年刊)及びベガの項目を参照。
- ^ ロンギヌスのメンバーは彼以外は登場しておらず、以降の物語でも彼の語った壮大な背景は全く描かれる事は無かった。
- ^ 本作中盤で、力王以外に7人の弟子が存在する事が明らかにされたが、登場したのはそのうちの2人(国分刑務所・所長、鱶尾新吉)だけである。
- ^ 日々是精進 ~猿渡哲也~(2006年5月22日掲載分)より。