鷲は舞いおりた (映画)
鷲は舞いおりた | |
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The Eagle Has Landed | |
監督 | ジョン・スタージェス |
脚本 | トム・マンキーウィッツ |
原作 | ジャック・ヒギンズ |
製作 |
ジャック・ウィナー デイヴィッド・ニーヴン・ジュニア |
出演者 |
マイケル・ケイン ドナルド・サザーランド ロバート・デュヴァル |
音楽 | ラロ・シフリン |
撮影 | アンソニー・B・リッチモンド |
編集 | アン・V・コーツ |
配給 |
コロンビア映画 東宝東和 |
公開 |
1977年4月2日 1977年8月13日 |
上映時間 | 135分 |
製作国 | イギリス |
言語 |
英語 ドイツ語 ポーランド語 |
製作費 | $6,000,000 (概算) |
『鷲は舞いおりた』(わしはまいおりた、The Eagle Has Landed)は、1976年のイギリスの映画。ジャック・ヒギンズの小説『鷲は舞い降りた』を映画化したもので、ジョン・スタージェス監督の遺作でもある。
ストーリー
1943年9月12日に実施されたムッソリーニ救出作戦の成功に気をよくしたアドルフ・ヒトラーは、同様の作戦で英国首相のウインストン・チャーチルを拉致してドイツへ連れてくる計画を思いつき、国防軍情報部の長官ヴィルヘルム・カナリスにこの計画の可能性評価を命じた。カナリスは非現実的な計画と判断して部下のマックス・ラードル大佐に名目が立つ程度の表面的な調査を命じた。
仕事に取り掛かったラードルの元に英国に居住する工作員からチャーチル首相が英国ノーフォーク郡の東海岸にあるスタドリー村を訪問する予定があることを知らせる情報がもたらされた。この偶然をきっかけにラードルは真剣に作戦計画を練り始め、現地で支援に当たらせる予定でアイルランド独立運動の活動家で現在はベルリンの大学で教鞭をとっているリーアム・デブリンを呼び出し、実行部隊の指揮官にも目星をつけたところでこの作戦に乗り気ではないカナリス長官から作業中止の命令が下った。そのラードルの元を親衛隊の長官ハインリヒ・ヒムラーの部下が訪れた。ラードルが作成した作戦要綱を読んだヒムラーは、ヒトラーの署名入りの作戦実行命令書をラードルに渡しカナリスには内密に計画を進めるように命じた。
ヒトラーの命令書という万能の手札を手にしたラードルは目を付けた実行部隊の指揮官に会うためにドイツ占領下のオルダニー島を訪れた。列車にて移動中、親衛隊によるユダヤ人狩りに遭遇し少女の逃亡に手を貸したとして懲罰部隊でこの島に駐留する元降下猟兵部隊のクルト・シュタイナー大佐とその部下が特殊潜航艇を使用した自殺的作戦任務に従事していた。ラードルから話を聞いたシュタイナーはこの作戦の目的には賛意を示さなかったが、ラードルの「このままみすみす死が待つだけの任務に部下と共に従事するよりは・・・」という説得に応じ、任務を引き受けた。
作戦は、鹵獲したC-47輸送機で現地近くにパラシュート降下し、チャーチルを拉致した後でこれも鹵獲したイギリス海軍の高速魚雷艇で引き揚げるというものであった。デブリンは作戦実行部隊の受け入れ準備を整えるために一足先にスタドリー村に浸透し密かに反英闘争者で現地工作員のグレイ夫人と連絡を取ることに成功。シュタイナーと15名の部下たちはデブリンの調達したイギリス軍空挺部隊の迷彩服と装備を身にまとい、夜陰にまぎれて無事降下し、スタドリー村の村人たちに自分たちがポーランド義勇軍のパラシュート部隊であると信じさせた。
シュタイナーたちがチャーチルの到着を待つ間に村の中で偽装の演習を行っていると、それを見物していた村の子供が用水路に転落してしまい流される先には水車が回っていた。シュタイナーの部下の兵士が水路に飛び込み子供を助け出したが、その兵士は水車に巻き込まれてしまった。兵士の死体は回る水車に引っかかり水路から上がってきたが、はだけた迷彩スモックの下からはドイツ空軍の青い制服が覗いていた。偽装が露呈したシュタイナーと部下は村人を人質に教会へ立てこもる。
しかし、人質となった牧師の妹が監視の目を盗みグレイ夫人に接触、正体のばれた夫人に撃たれ負傷しながらも村に駐留している米軍大尉の婚約者に通報し教会は包囲される。その際実戦経験がなく無能のくせに自己顕示欲の強い米軍指揮官ピット大佐は自らグレイ夫人の逮捕に赴くが返り討ちに合い戦死、しかしグレイ夫人も大佐の部下に射殺される。
教会を包囲した米軍と交戦しつつ降伏勧告を受けたシュタイナー一行はこれを拒否、ポーランド義勇軍の迷彩服を脱ぎ捨てドイツ空軍野戦戦闘服となり人質を解放したところへ秘密の通路を通じデブリンが現れる。 全員で脱出しチャーチル拉致に望みを掛けるシュタイナーだがそれでは失敗するとの部下の言葉に、デブリンと傷ついた副官ノイシュタット大尉を伴い密かに教会を脱出したシュタイナー。残った部下は時間稼ぎのため米軍と銃撃戦を再開するが優勢な火力の前に次々と倒れる。
無事に入江に隠れていた魚雷艇と落ち合えたシュタイナーは副官を乗船させ沖で待機を命じIRA運動のため現地に残るデブリンと別れチャーチル拉致に向かう。 そのころ作戦失敗を恐れたヒムラーはラードルに「反逆的な越権行為」が有ったとして逮捕、銃殺してしまう。 入手した米軍戦闘服を着用しチャーチル警護陣を巧みに突破したシュタイナーは、単身夜陰にまぎれチャーチル首相の宿泊先への潜入に成功、米軍戦闘服を脱ぎドイツ空軍皮ジャンパー姿となりバルコニーへ現れたチャーチルへP38を発射、射殺するが刹那、警備の英軍士官の銃弾を受ける。 倒れたシュタイナーに犬死と呟く英軍士官を訝しがる米軍士官。実は撃たれたのはチャーチルの影武者で田舎周りの役者であった。 本物はテヘラン会談のためイランに赴いていたのだった。
恋仲となった村娘のモリ―に別れの手紙を渡したデブリンは、干潮のため河口で座礁した魚雷艇に背を向け一人立ち去っていった。
キャスト
※()は日本語吹き替え
- クルト・シュタイナー - マイケル・ケイン(広川太一郎)
- リーアム・デヴリン - ドナルド・サザーランド(西沢利明)
- マックス・ラードル - ロバート・デュヴァル(鈴木瑞穂)
- モリー - ジェニー・アガター(戸田恵子)
- ヒムラー - ドナルド・プレザンス(宮内幸平)
- カナリス - アンソニー・クエイル(真木恭介)
- ナレーション - なし(小林清志)
スタッフ
- 監督:ジョン・スタージェス
- 製作:ジャック・ウィナー、デイヴィッド・ニーヴン・ジュニア
- 原作:ジャック・ヒギンズ
- 脚色:トム・マンキーウィッツ
- 撮影:アンソニー・B・リッチモンド
- 音楽:ラロ・シフリン
- 編集:アン・V・コーツ
- 美術:ピーター・マートン
- 衣装:イボンヌ・ブレイク
- 提供:アソシエイテッド・ジェネラル・フィルムズ、ITC
外部リンク
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- The Eagle Has Landed - IMDb(英語)