騎士ガンダム

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騎士ガンダム(ナイトガンダム)は、アニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターを二頭身で表現したSDガンダムの一つで、西洋の甲冑を纏った騎士の姿のガンダムのことである。

概要

当時人気であったドラゴンクエストシリーズなどのロールプレイングゲームの要素をSDガンダムに取り入れたもの。SDガンダムのデザインを行っていた横井孝二による騎士風のSDガンダムのイラストが始まりとなり、そこから武者頑駄無同様独立したシリーズとして展開していった。

カードダスによる展開を主体としており、作品の主な舞台も「カードダス」を逆さ読みにした名称の「スダ・ドアカ・ワールド」と設定されている。この他、ガシャポンプラモデル、漫画・アニメ・ゲームなど幅広い展開が行われた。

騎士ガンダムシリーズに登場するガンダムなどのモビルスーツ(ロボット)がモデルとなっているキャラクターは、武者ガンダム同様に機械(ロボット)ではなくあくまで一個の生物として描かれている。しかし、シリーズ途中から「機兵」と呼ばれる巨大ロボットが登場するようになり、これにより「ガンダムがガンダムに乗る」という奇妙な構図が描かれた。

また、武者頑駄無と違い騎士アムロやフラウ姫などガンダムシリーズの登場人物をモデルとしたキャラクターが登場するのも特徴である。ちなみに騎士ガンダムと宿敵のサタンガンダムは、SD戦国伝に登場する武者頑駄無真悪参(マークスリー)が時空を越えて飛ばされ善と悪に分裂したという設定になっていたが、後にスペリオルドラゴンが善と悪に分離したという設定が登場した。この矛盾については、神が地上に降臨する際に、仮の姿として選んだ存在という見方が強い(サタンガンダム(ブラックドラゴン)の場合は、ガンダムではなく竜に宿ったとカードダスハーフの小説内で書かれている)。一方で横井孝二の漫画版においては、スペリオルドラゴンは、「スダ・ドアカ・ワールド」で得た力でパワーアップした武者頑駄無真悪参であるという解釈であった。

物語は一括して「今とは違う時代、どこかにあるという〜」の件から始り、騎士ガンダム物語は過去に起きた出来事であり、「今」の時代に存在する第三者の視点から語られる騎士物語としてストーリーは進行される。

2012年末から新たに再構築された『新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承(スダ・ドアカ・ナイト・サーガ)』が展開中。

シリーズ一覧

SDガンダム外伝

新SDガンダム外伝

新約SDガンダム外伝

その他

世界設定

登場する国家軍は皆、スダ・ドアカワールドと呼ばれる地域に所属している。西洋ファンタジー風の剣と魔法と精霊の世界観で、人間とMS族が暮らしている。

アニメ版『聖機兵物語』にて一瞬スダ・ドアカワールドを表す地図が登場した際はヨーロッパに似た形状の陸地構成となっていた。

大まかに「ユニオン族」と「ジオン族」に分類されているが、これはあくまで対ジオン戦で自身が所属する勢力範囲での名称であり[1]、厳密な意味で所属する国家(軍)の、人間はユニオン族、MSはMSの○○族(ガンダムはMS種に数ある中の一つで、比較的少数なガンダム族として分類されている)と呼称するのが正しい。ユニオン族と分類される国家の紋章には総じて十字の模様(原作における連邦軍のエンブレム)がデザインされている。

武者頑駄無とSDコマンド戦記は同一世界として設定されており、武者ガンダムに登場する武者鷺主はスダ・ドアカワールドからの移住者で、騎士ガンダムシリーズに登場する聖機兵物語のダークキュベレイや下級の忍ガザDは天宮(SD戦国伝の舞台)からの移住者である。

SDコマンド戦記は騎士ガンダムよりもはるか彼方の未来であり、『SDコマンド戦記III SUPER G-ARMS』に登場する海賊騎士キャプテンレッドは『SDガンダム外伝 円卓の騎士編』に登場する麗騎士レッドウォーリアと同じレッドウォーリア一族の流れを汲み、麗騎士の剣と類似するデザインの剣を所持。近年になって、騎士ガンダムよりもなおはるか過去の世界、シリーズとしてはコマンド戦記最終章に含まれる『新ガンダムフォース グレートパンクラチオン』の人物の一人が、後にスダ・ドアカワールドに訪れ移住し、『新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』へと繋がっている事、『SDガンダム聖伝』の世界であるリオン・カージがスダ・ドアカ・ワールドの未来の時間軸に当たる事などが発表された。

人名・地名については武者及びコマンド戦記内で似たような名前・同じ名前の者がいるが、これらについては同族や同姓同名の赤の他人[2]である。

なお、この世界設定はジークジオン編〜鎧闘神戦記の物であり、聖伝・列伝・英雄伝は基礎設定は同じながら世界設定が異なる為に別記する。

神々

世界は創世の後に誕生した十二神と呼ぶ十二の神々によって守護されているとされ、それぞれが信仰の対象であり、神々の力を宿した神器が各地に伝わっている。

神はそれぞれ創生神に倣ってリアル頭身となる独自の思考を持った身体[3]とその身体の操者となる実体を持ち、それに本体である核が一体化することで真の力を発揮する。

また、創生の時代においては神の座や世界の未来を巡る激しい争いがあったことが『黄金神話』や『鎧闘神戦記』にて語られており、強大だがその力は有限の物となっている。

神々はそれぞれ相反する性質を持ち、敵対する事で力のバランスを整えている他、それぞれ持つ世界を導く方針の相違から、時折戦争が起きているという。

なお、この十二神がスダ・ドアカワールドにおける神を指すのか、世界全体の神々を指すのかは不明。[4]

スペリオルドラゴン / 黄金神スペリオルカイザー(Sガンダム
スダ・ドアカワールドを守る黄金神。竜の一族の出[5]であり、正義と信仰の対象としてユニオン族の間で広く崇められている。ガンダム族に酷似した外見を持ち(この為ガンダム族は神の騎士とも言われる)、普段は神の世界から地上を見守っている。
かつて創世の時代、その操者の座をかけて古の勇者ガンダムとマスターガンダムが戦い、勇者ガンダムをその操者として選出した。その後、暗黒卿となったマスターガンダムと後に神の座をかけて戦い、また古代神バロックガンを激戦の末封印している。
古代神との戦いで操者を失ったため、意志・鎧・肉体の3つに分裂。その意志は新たなる操者として頑駄無真悪参を選ぶが、古代神の妨害によって真悪参は善と悪に分裂し、野生の飛竜と化していた自身の肉体と真悪参の悪の部分が融合してしまう。そのため、残った善の部分を転生させて騎士ガンダムが誕生、激しい戦いの末両者は自分達が同じ存在であることを悟り一体化し、スペリオルドラゴンとして復活を果たすこととなる。
ラクロア王国に自身の一部を神器[6]として置いてある他、黄金の騎士の鎧も分裂した核の一部が変化して出来ている。
復活後はスダ・ドアカの危機に際して幾度も自ら姿を現しているが、この時代(ジークジオン編〜鎧闘神戦記)において、伝説の勇者ガンダムがスペリオルドラゴンその人であるという事を知るのはジークジオンと騎士シャアを含めた極少数しかいない。
鎧闘神戦記の後にはスペリオルカイザーZとして正式に12神への復帰を果たし、新たなる神としてサンボーンを生み出した後に異次元へと旅立っていった。
元々の設定では天宮頑駄無真悪参が白銀の盾を盗み味方から追われた際、雷に打たれてスダ・ドアカ・ワールドに転移、良心と悪心に分裂し、善の心が騎士ガンダムになったとされていた。
2006年に発売されたコミックボンボン増刊ガンダムマガジンに横井画伯の『元祖! SDガンダム』が掲載された際も、騎士ガンダムの紹介で真悪参の設定が用いられ『サタンガンダムはスダ・ドアカワールドに転移した際に飛竜と融合していたので、サタンガンダムと再融合したらスペリオルドラゴンになった』と説明、公式であるカードダスの小説でも『真悪参から分裂した片方そのものがガンダムと呼ばれており、ブラックドラゴンと融合した直後に衰弱していた所をジークジオンに洗脳されサタンガンダムが誕生した』とされている。
  • 新SD戦国伝 伝説の大将軍編コミック版=コミックボンボン版の『新SD戦国伝 伝説の大将軍編』ではスペリオルドラゴンが「頑駄無真駆参」を名乗り(正規ストーリーでは頑駄無真悪参の子孫)、かつて頑駄無真悪参が奪った銀の盾を返却するために天宮へ現れ、結晶鳳凰<クリスタルフェニックス>が封印されていた岩を「昇龍の矢」によって破壊。封印を解かれた結晶鳳凰と融合し「真駆参大将軍」となったが、自らには余る力だとしてこれを返上、烈光たちと共に闇軍団と対峙。これにより先祖の汚名を晴らし改めて頑駄無軍団の一員となる。
  • 武者烈伝・零=2006年『武者烈伝・零 銀狼の章』にて、かつて自分が関与した真悪参の名で天宮の国に降臨。
マスターガンダム(マスターガンダム
スペリオルドラゴンと対を成す竜神の一族。
創世の時代において神の資格を賭けて勇者ガンダムと争うも敗れ、その後暗黒卿となって黄金神に再度挑むもまたもや敗北した為封印される。
覇界神バロックガン
太古の昔にスペリオルドラゴンによって封印された12神の1柱。バロックコアを操者、カイザーティーゲルを身体としている。
太古の戦いにおいてスペリオルドラゴン(スペリオルカイザー)にコアを破壊されて封印されてしまうも、オズワルドによって発掘されることで復活している。
封印されてもなおある程度の力を発揮できるらしく、新たな操者を選ぼうとするスペリオルドラゴンに対して妨害を行った他、鎧闘神戦記でも鎧闘神エピオンを目覚めさせるなどして、最終的にはリリーナを新たなコアとして古代神として復活。覚醒後にリリーナを奪還された後も、ドロシーを取り込むことで豪嵐神バロックガンΩとなり、超鎧闘神と激突した。
封印される前のバロックコアはリボーンズガンダムがモチーフとなっており、当初は特にモチーフはない(名前の元ネタはクローバーガンダム)はずなのだが、当初から想定されていたかのような親和性のあるデザインとなっている。
竜であるスペリオルドラゴンに対してこちらは虎がイメージベースとなっている。
サンボーン
鎧闘神戦記の最終決戦において、超鎧闘神ウイングと豪嵐神バロックガンΩが浄化と共に一つになり生まれた新たなる神。
バロックガンに代わって新たな12神の1柱となり、新たに創世された世界の守護神となった。
渦流神ストリームカイザー
「SDガンダムアルティメットバトル」にて登場した12神の1柱。
その他の神々の武装を全身に装備しており、その武装を活性化させて貸し与えることで神々の力の均衡を守るという役目を担っている。
地融神イシュタ(ガンダムGP01
「SDガンダムアルティメットバトル」にて登場した12神の1柱。当時の漫画版「聖機兵物語」では聖機兵ガンレックスを作り出した聖神とされていた。
ガイアスとは兄弟神で、ガイアスの破壊した大地を巨大な弓矢・ゼフィラスで固定し、新たな世界を作り出す創造の神。
黄金神がバロックガンとの戦いで力を失ったことで神が不在となったスダ・ドアカワールドにガイアスと共に干渉、神の力を代行する巨人としてガンレックスを送り込む。
兄弟共に悪戯心が強いが気まぐれな所もあり、ルーンレックスの暴走などによって世界の創造が上手くいかなくなると共に干渉に飽き、ガイアス共々スダ・ドアカワールドを去っている。
武器の名称や兄弟神からもわかるとおり、全体的なモチーフは試作ガンダム1号機フルバーニアン。
地裂神ガイアス(ガンダムGP02
「SDガンダムアルティメットバトル」にて登場した12神の1柱。当時の漫画版「聖機兵物語」では聖機兵ルーンレックスを作り出した邪神とされていた。
巨大なハンマー・サイサスでイシュタが固定するための旧き世界の大地を砕く役割を持つ破壊の神。
イシュタと共にスダ・ドアカワールドに干渉し、自身はさらに操主を不要とする巨人ルーンレックスを送り込むが、意に反する暴走を起こしてしまう。
武器の名称や兄弟神からもわかるとおり、全体的なモチーフは試作ガンダム2号機サイサリスから。
武闘神デュエルカイザー
「SDガンダムアルティメットバトル」にて登場した12神の1柱。
スダ・ドアカ以前の世界を創造した12神の中でも最も古い神でもある。
スダ・ドアカ創世の時代においてスペリオルドラゴンと共に戦った竜使いの一族を創出し、後に雷龍剣の開祖となるドラグナージークに白金のハルバードを授けた。
その姿は後の龍機ドラグーンに酷似しており、デュエルカイザーを模して龍機が造り出されたことが示唆されている。
ちなみに全体的なデザインモチーフはV2アサルトバスターガンダムであり、雷龍剣や嵐虎剣の関係者がその系列モチーフであることへのつながりを思わせるものとなっている。
冥府神アルファハイデス(∀ガンダム
「新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承」にて登場した12神の1柱。
冥府を治めている生と死を司る神で、冥府へとやってきた皇騎士ストライクガンダム及びイージスガンダム兄弟に向けて王の器を試す三門の試練を与えた。
冥光騎士ターンエーガンダムを核としており、自身もまた心を司る門の門番の役割を担っている。

主要舞台国

ラクロア王国(ジークジオン編I・II・IV・黄金神話編・鎧闘神戦記編)
スダ・ドアカワールドでは「伝説の地」としてあがめられている地方。レビル王の治世においてジオン族の脅威に晒されたが、伝説の勇者騎士ガンダムらの活躍により難を逃れた(ジークジオン編)。その後再興したジオン族であるネオジオン族との戦いにおいては、かつて騎士ガンダムと共に戦った騎士アムロが騎士団長として参戦した(聖機兵物語・機甲神伝説)。
その後、レビル13世の治世において太陽の異常膨張に続きデスペリオル族の侵攻を受け、騎士団長ネロスガンダムの離反もあって危機的状況に陥るが、騎士シャインガンダム・騎士ドモンら選ばれし者たちの奮戦により救われた(黄金神話)。
アルガス王国(ジークジオン編III・鎧闘神戦記編)
ノア地方に存在する森林に囲まれた国家。世界各地に存在するガンダム族発祥の地で、国内には世界最古のガンダム族が4家[7]存在する。人間族のブレックス王が統治している時代、少なからずとも敵対していた隣国のムンゾ帝国とはジオン族介入により一触即発の状態となっていたが、王子カミーユがムンゾ帝国のユイリィ姫と恋仲であった事と、偶然訪れたラクロア王国の騎士アムロによって和平を結ぶことが出来た(ジークジオン編III)。
その後、四人のガンダム族が騎士アムロと共に旅立ち帰ってこなかったが、後に彼らの力の宿った神器が国内へと持ち込まれる(鎧闘神戦記編)。
ブリティス王国(円卓の騎士編・鎧闘神戦記編・救世騎士伝承編)
世界でも数少ない(あるいはスダ・ドアカワールド唯一の)MS族による統治国家。国王はガンダム族が務める。「円卓の騎士」と呼ばれる王国騎士団員の選別があり、ブリティス城内深くにある「円卓の間」にある円卓には神秘の力が宿っており、その座にふさわしいものが座ることで人知を超えた力を得る。その為ブリティスは神々の守る国と言われるようなり、国王はMS王という二つ名を持つ。
国内には聖山ロンデニオンがあり、そこにはある神器が安置され、ブリティス王家と円卓の騎士はこの神器の監視を兼ねている。神器を狙った隣国の軍事国家ザビロニア帝国によって、一時期征服された経緯があったが王位継承者である皇騎士ガンダム(後のキングガンダムII世)によって再び平和な統治を迎えている(円卓の騎士編)。
キングガンダムII世は後に婚姻し、王位を息子・キングガンダムIII世へ譲る。皇太子皇騎士ガンダムIII(アルティメットバトル)と共に創世軍オズワルドの侵攻の際ユニオン族最後の砦となった(鎧闘神戦記編)。
ダバード王国(聖機兵物語・機甲神伝説)
スダ・ドアカワールドの地理で辺境(アニメでは地図の北東部がクローズアップされていた)に位置しているラゴル地方の国。国王は女王ニナ。当時としては画期的な「機兵」と呼ばれる人型の巨大人型兵器を製作しており、それを軍の主力としている。これは国内に聖機兵と呼ばれる謎の巨人がおり、それを模倣し発展した為。王国には聖機兵物語という神話が伝わっており、それを事実として裏付ける聖機兵が二体国内で隠されていた(聖機兵物語)。
グラナダ王国(新SDガンダム外伝)
上記国家とは遠くはなれた場所にある。機兵による軍備を整えており、白金のハルバードと呼ばれる機兵用の斧槍を国宝としている。

その他の国家

アルマータ地方レガシム領(聖機兵物語III)
ラゴル地方ダバード王国と隣国又はそれに近い国家の地方領。王国を追われたダバード軍はここに一時陣を張っていた(聖機兵物語III)。領主は対ネオジオン戦に参加した吟遊騎士レッドウォーリアR。出身者に薔薇騎士ロゼッタガンダム(近い血縁で、昔から武勇伝を聞かせていたという事から麗紅騎士レッドウォーリアも含まれる可能性がある)。彼女に関係する資料によれば、レガシムは公国であるとの事。
月の国セレネス(機甲神伝説)
スダ・ドアカワールド上空の宇宙空間を移動する天体・月にかつて存在した国家。そのテクノロジーは鎧闘神戦記時代の最先端テクノロジーを遥かに上回り、機甲神と呼ばれる機兵を製造していた。スダ・ドアカワールドに知的生命体が現れる前、デラーズ王国(ジークジオン)によって壊滅。双子の王子が機甲神7体と共に脱出に成功する。
武者ガンダムシリーズにたびたび登場する月もこのセレネス王国であり、SD頑駄無 武者○伝2に登場する叛多亜武者の出身国という疑惑もある。
アルビオン国(機甲神伝説)
ダバード王国と国交がある国家。実際に国が舞台となった件はない。王子コウは女王ニナの婚約者である。同じ読みの赤流火穏の国については国名を天宮語読みにした時に偶然同じ読み方になっている。
ドレスデン王国(ナイトガンダム物語)
グラナダ王国に近い王国。古代遺跡ドゥームハイロゥの鍵であるロゼッタストーンを守護している。
ジョンウ国・メビウス共和国・カービィ王国・ミリティア国(黄金神話)
ウィナー王国(鎧闘神戦記)
それぞれ主要人物の故郷として登場する国家。名称のみで実際に移動はしない。ミリティア国の王は少年王ウッソ、ウィナー王国の王はカトル王。

敵対国家・勢力

ジオン族(ジークジオン編)
ムーア界と呼ぶ異世界に本拠地を構える、スダ・ドアカワールド制圧を目論む悪しき一族。元々は騎士ジオングなどMS族・ユニオン族がある程度纏まった総称だったが、ジークジオンがスペリオルドラゴンの片割れを当主として操った為に、悪名高い一族として後の世まで浸透することとなった。ムンゾ帝国などを利用するなどして各地へ侵略を繰り返すが、スペリオルドラゴン・騎士アレックス・アルガス騎士団によって本拠地を攻められ敗退する。
ネオジオン族(聖機兵物語編)
デラーズ王国(機甲神伝説)
闇の皇帝ジークジオンによって操られたといっても過言ではない一族と国家。
ネオジオン族は悪しき魔道の力を手にしたダバード王国のロナ家(聖機兵復活の鍵を守り続けていた一族)当主カロッゾを頂点とした集団。ダバード王国の機兵と魔道技術を融合し、世界制覇のため聖機兵を手に入れんと侵攻した。パンゲア界という異次元を本拠地としており、謎の多い組織編制だったがその実態はジークジオンによって操られていた。聖機兵の一つルーンレックスを獲得するも、真聖機兵によって敗退する。
デラーズ王国は最も古くからジークジオンによって操られた国家。国王はエギーユ王。元々は宇宙空間に存在する国家のひとつ又はセレネス王国を占拠した集団と思われる。スダ・ドアカワールドにユニオン族とMS族が誕生する以前に月の王国セレネスを侵攻。王国を壊滅するも王子と機甲神を逃した為にスダ・ドアカワールドへ侵攻する。セレネス滅亡からスダ・ドアカワールド侵攻までの非常に長い空白期間の詳細については分かっていない。
ムンゾ帝国(ジークジオン編)
ノア地方に存在する森林に囲まれた国家。国内には後にアルガス騎士団の力を宿すことになる神器[8]があり、これを利用してかコンスコン王統治の時期にジオン族による乗っ取りが行われ、隣国のアルガス王国と敵対する事になる。コンスコン王の娘ユイリィ姫がアルガス王国のカミーユ王子と恋仲であり、偶然ノア地方を訪れたラクロア王国の騎士アムロの活躍によって和平が結ばれた(ジークジオン編III)。
ザビロニア帝国(円卓の騎士編)
ブリティス王国の隣に位置する強大な軍事国家。実力主義であり、能力がある者ならばどのような出自でも幅広く軍に加えている[9]。複数の生命体を融合させる事で誕生する人造モンスターの魔道技術を所有している。一時はかつてのジオン族をも凌ぐ勢力へとのし上がり、世界への覇を唱えた。
帝王グレートデギン統治の時にブリティス王国へ侵攻を開始。目的はブリティス王国にある聖杯で、ザビロニア帝国の守護神ラフレシアの力によりまたたく間に王国を征服、支配していた。
その後7年の歳月をかけてようやく聖杯の鍵を獲得するが、同年に生き延びていた王子である皇騎士ガンダムが挙兵。新たな円卓の騎士を始めとする数多くの仲間達と共にザビロニア帝国は打倒されることとなる。(円卓の騎士編)
ヘルアクシズ団(ナイトガンダム物語)
グラナダ王国近辺の山を根城とする野盗集団。リーダーは親分ゲモン。ザンスカール族に従っており、ゲモンは嵐虎剣の技を使う事が出来る。
グラナダ王国で行われていた聖騎士選抜会に乱入し、王国に伝わる白金のハルバードを奪おうとしたが魔竜剣士ゼロガンダムに敗北。親分ゲモンはザンスカール族に合流した。
ザンスカール族(ナイトガンダム物語)
嵐虎剣の正統継承者だった騎士ブイツーが、鏡の中の異世界と手を結び結成した一族。
ブイツーは幻魔皇帝アサルトバスターを名乗り、自分と敵対していた雷龍剣の継承者ファルコガンダムを洗脳して幻魔王バイスガンダムにして軍団の指揮を執らせた。最終兵器ドゥームハイロウを使用して邪魔なユニオン族を消し去り、寄生生物バイスタランチュラで世界中の人間を洗脳してスダ・ドアカワールドを完全に征服したが、雷龍剣の最終奥義を会得した聖竜騎士ゼロガンダムによってアサルトバスターは倒され、その野望は潰えた。
デスペリオル族(黄金神話)
スペリオルドラゴンの死によって復活した暗黒卿マスターガンダムが作り上げた闇の勢力。戦力の大半はデビルドラグーンなどが放つ黒の光によって洗脳・破壊衝動を増幅された者達で構成されている。
新たな神の座を狙うマスターガンダムを頂点に、三魔卿と呼ばれる最高幹部と特殊な力を持った異能戦士、ゼロガンダムが乗っていた龍機ドラグーンに酷似した魔龍機デビルドラグーンなどを戦力として使っている。スペリオルドラゴンの遺体を回収して闇の力で染め上げて暗黒神デビルスペリオルとし、ギアナポイントからスダ・ドアカワールドの生命エネルギーを吸収して死の世界にしようとしたが、太陽騎士ゴッドガンダムとシャッフル騎士団の活躍によって阻止された。
創世軍オズワルド(鎧闘神戦記)
古代神バロックガンを復活させた考古学者トレーズが、バロックガンの魔力とロームフェラー家の財力を使って作り上げた軍団。バロックガンによって蘇った古代騎士と従機兵<デ・ドール>と呼ばれる無人機兵を主戦力としており、スダ・ドアカワールドだけでなく天空にある天使族の郷にまで進軍した。バロックガンの完全復活を目論み、封印の鍵である天使族の姫リリーナを狙う。
シャッフル騎士団を封印し、鎧闘神達を何度も追い詰めたが失敗も続いた為にトレーズは見限られ、バロックガンが直接率いるようになった。
近衛騎士団<ゾディロック>(鎧闘神戦記)
創世の時代に古代神バロックガンに従っていた12人の騎士達の集団。かつての戦いの中で5人の騎士が倒れ、1人はユニオン族に寝返り、残り6人はバロックガンと共に封印されていたが、バロックガンの完全復活に呼応して蘇った。

神々の勢力

12神直接の勢力。神々の間の決め事により、直接地上世界に干渉してはいけない。

天界
スペリオルドラゴンが所属する正側の神々の世界。魔界についての存在は不明。同一世界観である天宮主観の天界と魔界についての関連性は不明だが、恐らくは天宮とスダ・ドアカワールドを担当する神々の個人世界(領地)の事を意味しているらしく、スダ・ドアカワールドの天界はスペリオルドラゴンの世界の事。
天使族(鎧闘神戦記)
スペリオルドラゴンの加護を受ける天界の一族。天界の地ピースクラフトに故郷を構えている。頭上にディバイリング(エンジェルハイロウ)を、背中には天使の属性を現す様々な色の翼を持つ。古代神バロックガン封印の役目を担っており、代々巫女が封印の力を受け継いでいる。創世軍オズワルドの奇襲によって壊滅状態になる。
竜神
スペリオルドラゴンの出身である天界の一族。ドラゴンに似た容姿を持っている。スダ・ドアカワールドを守る一族はすでに滅亡寸前の様であり、黄金の竜騎士が最後の一人と予測されている。

その他

  • PS3ゲーム『ガンダム無双3』へ8頭身の姿で初参戦を果たした。SP攻撃時には3種の神器(炎の剣、霞の鎧、力の盾)を装備した姿「フルアーマー騎士ガンダム」に変身する。声優は松本保典。一部のセリフにはOVA版の言い回しや呪文がそのまま使われている。
  • SDガンダムのプラモデルシリーズ『レジェンドBB』(2011年 - )にて2012年に「騎士ガンダム」が発売された。
  • スーパーロボット大戦BXに『SDガンダム外伝』名義で参戦。同シリーズへの参戦はこれが初めてとなる[10]

脚注

  1. ^ 同じ兄弟や肉親でも別れているパターンが多々ある。
  2. ^ 遠縁の戦士リック・ディアスと闘士シュツルムディアス、子孫と祖先である海賊騎士キャプテンレッドと麗騎士レッドウォーリア。読みが同じ駄舞留精太とダブルゼータ。アルビオン国と赤流火穏の国など。
  3. ^ スペリオルドラゴンのカイザーワイバーン、バロックガンのカイザーティーゲルなど。
  4. ^ そのため、解釈によっては同じ世界である武者頑駄無の神である天帝なども十二神として扱われる場合もある。
  5. ^ カードダスハーフ・第2弾第6話<竜の首飾り-その3>より
  6. ^ 三種の神器である炎の剣・力の盾・霞の鎧。
  7. ^ ゼータ家・ダブルゼータ家・ニュー家・アレックス家。このうちゼータガンダムとニューガンダムは従兄弟
  8. ^ 竜の盾・獅子の斧・梟の杖。
  9. ^ 初代円卓の騎士の一員の嵐騎士ガンマガンダムの息子闇騎士ガンダムマークIIがその例。
  10. ^ ABOUT 概要”. スーパーロボット大戦BX公式サイト. 2015年6月18日閲覧。

関連項目