脳震盪
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脳震盪(のうしんとう、英: cerebral concussion, brain concussion)は、頭部に衝撃を受けた直後に起こる、一過性の神経機能麻痺である。一般的なものは数分で治るが、外傷性のものもある。名前の「震盪」とは、激しく揺れ動かすという意味である。スポーツ時のものはスポーツ障害にも分類される。
原因
頭部・顎付近に対する衝撃によりおこる、脳欠血による脳機能障害、脳の興奮によるものとされる。
症状
- 意識喪失
- 軽度の一瞬程度のものから、重度のもので数時間に及ぶ場合もある。短時間の場合でも、当人は何が起こったか理解出来ない場合が多い。
- 意識喪失の後によく見られる。前後の記憶が混乱し、直後の記憶がはっきりしないことなどがある。
- めまい・ふらつき
- 意識の混濁や、バランス感覚の麻痺による。
- 軽度のものでは発症しないこともあるが、重度の場合 数ヶ月間に渡り運動に伴い痛むこともある。
対症
動く・動かすことは不適とされ、安静にし氷や濡れタオルで頭部を冷やすことがのぞましい。
気絶するような、中度以上の脳震盪の場合、脳が損傷を負っている可能性がかなり高いため、ボクシングなどのスパーリングや試合を続行することは極めて危険である。脳が完全に回復する前に、再度強い衝撃を受けると、セカンド・インパクト・シンドロームを発症し、脳に障害が残ったり死亡してしまう場合が多いので絶対に行ってはならない。
そのため、中度以上の脳震盪を受けた場合、頭痛が取れ完全に回復するまで最低一週間以上の安静が必要とされている。