白い波紋

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白い波紋
ジャンル テレビドラマ
脚本 佐々木守阿井洋平山浦弘靖山根優一郎宮川一郎
演出 中村登前田陽一井上梅次大槻義一長谷和夫
出演者 司葉子片平なぎさ二谷英明田中健岡本富士太松坂慶子石濱朗稲垣美穂子栗田ひろみ ほか
オープニング 片平なぎさ『私のいちばん美しい時を』
製作
プロデューサー 升本喜年(松竹)、鈴野尚志(TBS)
制作 TBS松竹
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1977年4月15日〜1977年9月30日
放送時間金曜日20:00〜20:55
放送枠TBS金曜8時枠の連続ドラマ
放送分55分
回数23
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白い波紋』(しろいはもん)は、1977年4月15日から同年9月30日まで、TBS系列で放送されたテレビドラマ。放送時間は毎週金曜日20:00 - 20:55。全23話。

『白い』がタイトルに付いているが、本作は田宮二郎主演ではないため、田宮主演の『白いシリーズ』には数えられていない。

内容[編集]

17年前、京友禅染作家の桂木佐和子の元から、子供が連れ去られる誘拐事件が発生。しかしその犯人は死に、子供は行方不明になってしまい、佐和子はこの事件を忘れようと友禅染に打ち込む日々を送っていた。それから17年。北原亮子は高校三年生で、高校では水泳部に所属し、水泳に打ち込んでいた。父・文雄は先代から続く出版社「北原出版」の社長であるが、会社の存続が問われるほど経営状態は良くなかった。しかし亮子は文雄の実の娘ではなく、17年前に北原家の門の前に置き去りにされていたのを拾われ、文雄一人に育てられた。

ある日、亮子は水泳大会の本番の時間に遅れそうになったところを偶然通りかかった柳沢滋にオートバイに乗せてもらい、何とか時間に間に合った。これが亮子と滋の出会いだった。滋も亮子と同じく、実の父に捨てられ、今の育ての父の柳沢耕造に育てられたという過去があった。翌日、亮子が父を訪ねに北原出版へ行くと、出版の相談で会社を訪れていた桂木佐和子と出会った。亮子にとって佐和子はある憧れを抱いていた存在であったが、佐和子は一緒に話をしたいという亮子を連れて会社を出て行った。しかし会社の出口でルポライターの北条朋子が、亮子を連れて出る佐和子を見て驚いた。朋子は17年前の誘拐事件の真相を追っていたのだった…。

親と子の絆をテーマに、北原家、桂木家と、北原出版のライバル出版社「文栄堂」の社長一家である高村家との三つの家庭を巡る数奇な運命、亮子の出生の秘密、北原出版と文栄堂とのしのぎ合い、文雄と佐和子との間の秘められた愛などの出来事を絡め、幸せをつかもうとする亮子のプロセスなどを描いた物語[1]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

サブタイトル[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督
1 1977年4月15日 過去ある青春 佐々木守 中村登
2 1977年4月22日 悲しき記憶
3 1977年4月29日 私のかあさんは誰? 前田陽一
4 1977年5月6日 お父さん、私を離さないで!
5 1977年5月13日 別れに涙を見せないで 井上梅次
6 1977年5月20日 逢いに来て! 私のそばにいて 阿井洋平 中村登
7 1977年6月3日 お母さんと呼んであげて!
8 1977年6月10日 死なないでお父さん! 山浦弘靖
9 1977年6月17日 家を出る私を許して!! 佐々木守
10 1977年6月24日 父の犯した罪は重く… 大槻義一
11 1977年7月1日 嵐の中の二人だけの夜 山根優一郎 長谷和夫
12 1977年7月8日 古都に哀しみと涙のあとが… 井上梅次
13 1977年7月15日 明日なき命に賭ける愛 山浦弘靖 大槻義一
14 1977年7月22日 愛・この小さな命 佐々木守 長谷和夫
15 1977年8月5日 ひとりぼっちの夏の夜 大槻義一
16 1977年8月12日 お願い!!抱きしめてあげて! 山浦弘靖 長谷和夫
17 1977年8月19日 青春を賭けて泳げ!
18 1977年8月26日 この子を誰にも渡したくない! 宮川一郎 前田陽一
19 1977年9月2日 お願いだから生きていて!! 井上梅次
20 1977年9月9日 愛していると云って欲しかった
21 1977年9月16日 ここにも母をさがし求める子が… 大槻義一
22 1977年9月23日 いまわしい過去にさようなら… 山浦弘靖 中村登
23 1977年9月30日 はばたけ!!輝ける未来に向って 宮川一郎

DVD[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 参考:読売新聞朝日新聞毎日新聞北海道新聞京都新聞 各縮刷版週刊TVガイド(1977年4月~1977年9月)
TBS 金曜20時枠
前番組 番組名 次番組
白い波紋