笹沢左保

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笹沢 左保
ペンネーム 笹沢 佐保
誕生 笹沢 勝
1930年11月15日
東京府
死没 2002年10月21日
東京都狛江市
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
ジャンル 時代小説・推理小説・サスペンス小説
代表作 木枯し紋次郎
処女作 『招かれざる客』
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笹沢 左保(ささざわ さほ、1930年11月15日 - 2002年10月21日)は日本小説家。本名は笹沢勝(ささざわ・まさる)。デビュー当時の筆名は笹沢佐保だが、『招かれざる客』の単行本でデビューした翌年から左保と改めた[1]

来歴・人物[編集]

詩人笹沢美明の三男として東京府にて出生。その後、神奈川県横浜市に移った[2]。郵政省勤務時、芝居の台本を執筆しながらチャンスを待っていたのは、余り知られていない。

テレビドラマ化されて大ヒットした『木枯し紋次郎』シリーズの原作者として知られ、推理小説サスペンス小説、恋愛論などのエッセイ他、歴史書等も著し、380冊近くもの著書を残した。筆名の左保は、夫人の名前からとったもの[3]

晩年(1988年以降)は、喧噪からの逃避と療養を兼ねて、紋次郎の出生地三日月村に似た三日月町が実在し、田澤義鋪下村湖人を輩出した青年団運動の中心地佐賀県に移り住んだ。以後その地で旺盛な執筆活動を継続し、九州さが大衆文学賞(笹沢左保賞)の創設・運営にも携わり後進を育てた。2001年に佐賀を離れ、2002年10月21日、東京都狛江市の病院で逝去した。

略歴[編集]

父は貿易商だった祖父の遺産を受け継いだが、財産を使い果たして貧困の中で育つ。子供の頃から探偵小説を愛読し、雑誌『ロック』の懸賞小説にも応募した。1948年関東学院高等部卒業[4]1952年から郵政省東京地方簡易保険局に勤務、労働組合の執行委員なども務めた。

1958年全逓信労働組合の機関誌『全逓新聞』の懸賞小説に応募した「ある犠牲」が入選。同年11月に飲酒運転の自動車に撥ねられ、全治8ヶ月の重傷を負い入院。入院前に探偵小説誌『宝石』の懸賞小説に応募していた短編「闇の中の伝言(のち「伝言」と改題)」「九人目の犠牲者(のち「九人目」と改題)」が、1959年2月増刊号に発表。

1960年、『週刊朝日』『宝石』共同短編小説コンクールに「勲章」が佳作入選。また退院後の療養中に執筆した初長篇『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、改稿版が1960年3月に刊行されて本格的な小説家デビューを果たした。この年には『霧に溶ける』『結婚って何さ』『人喰い』の3長編を矢継ぎ早に発表、また郵政省を退職して作家専業となる。1961年『人喰い』で第14回日本探偵作家クラブ賞を受賞。『空白の起点』『真昼に別れるのはいや』『突然の明日』『暗い傾斜』『盗作の風景』など、ムーディでトリッキーな本格ミステリーの傑作・佳作を次々に発表し、「新本格派の旗手」と謳われる。

1962年発表の短編「六本木心中」で、推理小説的な趣向を廃した現代小説に挑戦、直木賞候補にもなった。(これ以前にも『人喰い』『空白の起点』で直木賞候補になっている)

1970年、『小説現代』の新・股旅小説と銘打たれたシリーズで発表した「見返り峠の落日」で時代小説にも進出。翌年「赦免花は散った」から書き継がれた『木枯し紋次郎』シリーズは中村敦夫主演でテレビドラマ化され、一大ブームを巻き起こすほどの人気作となった。

その後も、現代ものでは、誘拐ミステリーの傑作『真夜中の詩人』、アリバイ崩しと歴史推理を融合した『遥かなりわが愛を』、誘拐ものとタイムリミット・サスペンスを融合した『他殺岬』、密室トリックに新機軸を打ち出した『求婚の密室』、1990年以降も2時間サスペンスドラマでお馴染みのタクシー・ドライバー探偵夜明日出夫が活躍するシリーズ『アリバイの唄』などや、『取調室』シリーズ等、数多くの傑作・話題作を発表。またミステリに官能小説の要素を取り入れた、官能サスペンスの分野を切り開いた。

ミステリー手法を積極的に取り入れた時代小説でも『さすらい街道』『地獄の辰無残捕物控』『半身のお紺シリーズ』『剣鬼啾々』『新大岡政談』『真田十勇士』『宮本武蔵』『夢と承知で』『俳人一茶捕物帖』等、多くの傑作・話題作をものにした。作家活動中の42年間の作品は380作品に達する。

森村誠一は自身のウェブサイトで笹沢左保追悼式の様子をレポートし、サイト内で「笹沢左保特集」も公開した。森村は未完となった『海賊船幽霊丸』の最終章を加筆して、一周忌に刊行した。

ミステリ作品と影響[編集]

最盛期には月産1,500枚に達することもあったほどの多作でありながら、実験的な試みを多くの作品で行っているのは注目に値する。極端に登場人物を少なくした『三人の登場人物』、官能ミステリーの試み『悪魔の部屋』、会話文のみで書かれたミステリー『どんでん返し』『同行者』、作中の犯人が仕掛けるトリックと作者が読者に仕掛けるトリックを融合した『後ろ姿の聖像』、2人の探偵役が毎回異なる推理をぶつけ合い対決する連作『セブン殺人事件』、著者自身が探偵役となって活躍する『真夜中に涙する太陽』、四重交換殺人に挑んだ『霧の晩餐』等、このような作品は枚挙に暇がない。しかも成功作が多いという点でも、多作型の本格推理作家の中では異彩を放っている。

推理小説の特殊性に、強いこだわりを持っていた。小松左京のSF長編『日本沈没』が日本推理作家協会賞候補になった際、選考委員の中で受賞に最も強く反対したのが笹沢であった。笹沢は江戸川乱歩賞の選考委員を務めていた際も、推理小説の枠が拡がりすぎて、本質が見失われつつある現状を憂いたコメントを繰り返している。

2000年に有栖川有栖二階堂黎人綾辻行人ら若手推理作家が中心となって結成された「本格ミステリ作家クラブ」にも、会員として名を連ねた。有栖川は熱心な笹沢ファンで、その心酔ぶりは長編『マジックミラー』中の「アリバイ講義」や、『有栖川有栖の密室探求』などの著書からもよく窺える。笹沢が死去した時には、追悼文も寄稿している。

主な著作[編集]

現代ミステリー[編集]

岬シリーズ[編集]

  • 『他殺岬』1976年
  • 『不倫岬』1978年
  • 『無情岬』1979年
  • 『逃亡岬』1981年
  • 『愛人岬』1981年
  • 『悪魔岬』1985年
  • 『残照岬』1987年

悪魔シリーズ[編集]

  • 悪魔の部屋』1981年
  • 『悪魔の湖畔』1981年
  • 『悪魔の関係』1982年
  • 『悪魔の人質』1982年
  • 『悪魔の沈黙』1983年
  • 『悪魔の誘惑』1983年
  • 『悪魔の処刑』1994年

曜日シリーズ[編集]

  • 『女は月曜日に泣く』
  • 『日曜日には殺さない』
  • 『遅すぎた雨の火曜日』
  • 『闇は水曜日に訪れる』
  • 『さらば土曜日の北風』
  • 『悪女木曜日に死す』

その他[編集]

  • 『招かれざる客』1960年
  • 『霧に溶ける』1960年
  • 『結婚って何さ』1960年
  • 『人喰い』1960年
  • 『空白の起点』(旧題:『孤愁の起点』)1961年
  • 『炎の虚像』
  • 『泡の女』1961年
  • 『真昼に別れるのはいや』1961年
  • 『暗い傾斜』1962年
  • 『突然の明日』1963年
  • 『揺れる視界』1963年
  • 『真夜中の詩人』1972年
  • 『三人の登場人物』1975年
  • 『遥かなりわが愛を』1976年
  • 『遥かなりわが叫び』1977年
  • 『異常者』1978年
  • 『海の晩鐘』1979年
  • 『求婚の密室』1978年
  • 『セブン殺人事件』(短編集)1980年
  • 『どんでん返し』(短編集)1981年
  • 『仮面の月光』1982年
  • 『魔性の月光』1983年
  • 『後ろ姿の聖像』1981年
  • 『日曜日には殺さない』1984年
  • 『ふり向けば霧』1987年
  • 『霧の晩餐』1989年
  • 『アリバイの唄』1990年
  • 『取調室 静かなる死闘』1993年

時代小説[編集]

木枯し紋次郎シリーズ[編集]

  • 『赦免花は散った』1971年 講談社
  • 『女人講の闇を裂く』1971年 講談社
  • 『六地蔵の影を斬る』1972年 講談社
  • 『夜泣き石は霧に濡れた』1972年 講談社
  • 『霧雨に二度哭いた』1976年 講談社
  • 『命は一度捨てるもの』1976年 講談社
  • 『三途の川は独りで渡れ』1977年 講談社
  • 『二度と拝めぬ三日月』1977年 講談社
  • 『奥州路・七日の疾走』1978年 講談社
  • 『無縁仏に明日を見た』1983年 富士見書房
  • 『上州新田郡三日月村』1983年 富士見書房
  • 『木枯しは三度吹く』1983年 富士見書房
  • 『虚空にかけた賽一つ』1984年 富士見書房
  • 『新・木枯し紋次郎 舞って散った峠花』1988年 講談社
  • 『同じく人殺し』1996年 新潮社
  • 『かどわかし』1997年 新潮社
  • 『さらば手鞠唄』1998年 新潮社

帰って来た紋次郎シリーズ[編集]

  • 『帰って来た木枯し紋次郎』1996年 新潮社
  • 『悪女を斬るとき』1999年 新潮社
  • 『最後の峠越え』1999年 新潮社

失脚 徳川幕閣盛衰記[編集]

  1. 『寛永の遺臣たち』1993年12月 祥伝社
  2. 『大老・酒井忠清と堀田正俊の闘い』1994年9月 祥伝社
  3. 『柳沢吉保と新井白石の対立』1995年4月 祥伝社
  4. 『吉宗独裁』1996年3月 祥伝社
  5. 『改新派・田沼意次の深謀』1996年12月 祥伝社
  6. 『黒船と最後の権力者たち』1997年9月 祥伝社
  • 祥伝社文庫版
  1. 『上巻 野望の下馬将軍』2002年1月 祥伝社文庫
  2. 『中巻 将軍吉宗の陰謀』2002年3月 祥伝社文庫
  3. 『下巻 黒船擾乱』2002年5月 祥伝社文庫

宮本武蔵[編集]

  1. 『武蔵敗れたり』1990年1月 文藝春秋
  2. 『われ邪心ありき』1990年2月 文藝春秋
  3. 『汚名晴らすに及ばず』1990年3月 文藝春秋
  4. 『わが威光尊ぶべし』1990年8月 文藝春秋
  5. 『われ死するなり』1991年2月 文藝春秋
  6. 『縁断ちがたし』1991年8月 文藝春秋
  7. 『疑心恐るべし』1992年3月 文藝春秋
  8. 『われに兵法のみ』1992年8月 文藝春秋
  9. 『女人忘れまじ』1993年5月 文藝春秋
  10. 『信為すべし』1994年2月 文藝春秋
  11. 『わが心安からず』1994年7月 文藝春秋
  12. 『殺生に相違なし』1995年2月 文藝春秋
  13. 『ただ独り歩め』1995年7月 文藝春秋
  14. 『おのれも敵もなく』1995年12月 文藝春秋
  15. 『兵法は不滅なり』1996年6月 文藝春秋
  • 文春文庫版
  1. 『天の巻』1996年10月 文春文庫
  2. 『地の巻』1996年10月 文春文庫
  3. 『水の巻』1996年11月 文春文庫
  4. 『火の巻』1996年11月 文春文庫
  5. 『風の巻』1996年12月 文春文庫
  6. 『空の巻』1996年12月 文春文庫
  7. 『霊の巻』1997年1月 文春文庫
  8. 『玄の巻』1997年1月 文春文庫

真田十勇士[編集]

  1. 『天の巻』1980年9月 桃園書房
  2. 『地の巻』1980年11月 桃園書房
  3. 『風の巻』1981年5月 桃園書房
  • 光文社文庫版
  1. 『真田十勇士 巻の1』1989年1月 光文社文庫
  2. 『真田十勇士 巻の2』1989年2月 光文社文庫
  3. 『真田十勇士 巻の3』1989年3月 光文社文庫
  4. 『真田十勇士 巻の4』1989年4月 光文社文庫
  5. 『真田十勇士 巻の5』1989年5月 光文社文庫
  • 双葉文庫版
  1. 『真田十勇士 巻の1 猿飛佐助諸国漫遊』1997年2月 双葉文庫
  2. 『真田十勇士 巻の2 大暴れ三好清海入道』1997年3月 双葉文庫
  3. 『真田十勇士 巻の3 才蔵宮本武蔵を破る』1997年4月 双葉文庫
  4. 『真田十勇士 巻の4 真田幸村大坂城入城』1997年5月 双葉文庫
  5. 『真田十勇士 巻の5 戦場に散った勇士たち』1997年5月 双葉文庫

疫病神捕物帳[編集]

  • 『疫病神呑太』1991年10月 徳間書店
    • 徳間文庫版
  1. 『疫病神捕物帳』1997年2月 徳間文庫
  2. 『降って来た赤ン坊 疫病神捕物帳』1998年7月 徳間文庫

夢と承知で[編集]

  • 『夢と承知で 上 鼠小僧と歴史上の男たち異聞』1985年11月 読売新聞社
  • 『夢と承知で 下 鼠小僧と歴史上の男たち異聞』1985年11月 読売新聞社
    • 光文社文庫版
  • 『夢と承知で 上 鼠小僧と遠山金四郎』1991年11月 光文社文庫
  • 『夢と承知で 下 鼠小僧と遠山金四郎』1991年11月 光文社文庫

地獄の辰[編集]

  1. 『地獄の辰・無残捕物控 首なし地蔵は語らず』1972年 カッパ・ノベルス
  2. 『地獄の辰無残捕物控 続 岡っ引きが十手を捨てた』1972年 カッパ・ノベルス
  3. 『東海道・無頼旅』1976年 カッパ・ノベルス
  • 光文社文庫版
  1. 『地獄の辰・無残捕物控 首なし地蔵は語らず』1985年11月 光文社文庫
  2. 『地獄の辰・無残捕物控 岡っ引きが十手を捨てた』1985年12月 光文社文庫
  3. 『地獄の辰・無残捕物控 明日は冥土か京の夢』1986年6月 光文社文庫
  • 祥伝社文庫版
  1. 『地獄の辰犯科帳』1999年4月 祥伝社文庫
  2. 『地獄の辰無残帳』1999年9月 祥伝社文庫
  3. 『地獄の辰非道帳』1999年12月 祥伝社文庫

半身のお紺[編集]

  1. 『半身のお紺 1 お怨み申しません』1974年 講談社
  2. 『半身のお紺 2 さだめが憎い』1974年 講談社
  3. 『半身のお紺 3 醒めて疼きます』1975年 講談社
  • 光文社文庫版
  1. 『女無宿人・半身のお紺 お怨み申しません』1986年11月 光文社文庫
  2. 『女無宿人・半身のお紺 さだめが憎い』1986年12月 光文社文庫
  3. 『女無宿人・半身のお紺 醒めて疼きます』1987年1月 光文社文庫
  • 祥伝社文庫版
  1. 『半身のお紺 女無宿人非情旅』2000年6月 光文社文庫
  2. 『半身のお紺 女無宿人無残剣』2000年8月 光文社文庫
  3. 『半身のお紺 女無宿人愛憎行』2001年6月 光文社文庫

潮来の伊太郎[編集]

  1. 『潮来の伊太郎 大利根の闇に消えた』1975年 読売新聞社
  2. 『潮来の伊太郎 決闘・箱根山三枚橋』1975年 読売新聞社
  • 光風社出版
  1. 『潮来の伊太郎 大利根の闇に消えた』1982年8月 光風社出版
  2. 『潮来の伊太郎 決闘・箱根山三枚橋』1982年10月 光風社出版
  • 徳間文庫版
  1. 『大利根の闇に消えた』1988年6月 徳間文庫
  2. 『決闘・箱根山三枚橋』1988年7月 徳間文庫

追放者・九鬼真十郎[編集]

  1. 『江戸の夕霧に消ゆ 追放者・九鬼真十郎』1978年8月 桃園書房
  2. 『美女か狐か峠みち 追放者・九鬼真十郎』1979年 桃園書房
  • 徳間文庫版
  1. 『江戸の夕霧に消ゆ』1989年5月 徳間文庫
  2. 『美女か狐か峠みち』1989年6月 徳間文庫

無宿人御子神の丈吉[編集]

  1. 『無宿人御子神の丈吉 上』1972年 講談社
  2. 『無宿人御子神の丈吉 中』1972年 講談社
  3. 『無宿人御子神の丈吉 下の1』1973年 講談社
  4. 『無宿人御子神の丈吉 下の2』1973年 講談社
  • 徳間文庫版
  1. 『無宿人御子神の丈吉 1』1987年10月 徳間文庫
  2. 『無宿人御子神の丈吉 2』1987年11月 徳間文庫
  3. 『無宿人御子神の丈吉 3』1987年12月 徳間文庫
  4. 『無宿人御子神の丈吉 4』1988年1月 徳間文庫

音なし源捕物帳[編集]

  1. 『音なし源捕物帳 連作時代推理小説』1979年2月 光文社
  • 富士見書房
  1. 『音なし源捕物帳 1 花嫁狂乱』1987年12月 時代小説文庫
  2. 『音なし源捕物帳 2 湯治場の女』1988年2月 時代小説文庫
  3. 『音なし源捕物帳 3 盗まれた片腕』1988年3月 時代小説文庫
  4. 『音なし源捕物帳 4 猫の幽霊』1988年4月 時代小説文庫
  5. 『音なし源捕物帳 5 浮世絵の女』1988年5月 時代小説文庫
  • 祥伝社版
  1. 『闇狩り人犯科帳』1996年12月 ノン・ポシェット文庫
  2. 『闇狩り人犯科帳 盗まれた片腕編』1997年7月 ノン・ポシェット文庫
  3. 『闇狩り人犯科帳 嘲笑う墓編』1997年12月 ノン・ポシェット文庫
  4. 『闇狩り人犯科帳 浮世絵の女』1998年6月 ノン・ポシェット文庫

姫四郎流れ旅[編集]

  1. 『東海道つむじ風 姫四郎流れ旅』1980年10月 光風社出版
  2. 『中仙道はぐれ鳥 姫四郎流れ旅』1980年11月 光風社出版
  3. 『甲州道しぐれ笠 姫四郎流れ旅』1981年1月 光風社出版
  4. 『日光道狂い花 姫四郎流れ旅』1981年1月 光風社出版
  5. 『裏街道片われ月 姫四郎流れ旅』1982年7月 光風社出版
  • 姫四郎医術道中
  1. 『嘉永二年の帝王切開』1990年3月 徳間文庫
  2. 『嘉永三年の全身麻酔』1990年4月 徳間文庫
  3. 『嘉永四年の予防接種』1990年5月 徳間文庫
  4. 『嘉永五年の人工呼吸』1990年6月 徳間文庫
  5. 『嘉永六年のアルコール中毒』1990年7月 徳間文庫

俳人一茶捕物帳[編集]

  • 『俳人一茶捕物帳 涙の弥次郎兵衛』1989年9月 光文社
  • 『青い春の雨 新・一茶捕物帳』1991年10月 角川書店
    • 角川文庫版
  • 『新・一茶捕物帳 三日月に哭く』1993年1月 角川文庫
  • 『新・一茶捕物帳 青い春の雨』1993年11月 角川文庫
    • 光文社文庫版
  • 『俳人一茶捕物帳 瘦蛙の巻』1995年5月 光文社文庫
  • 『俳人一茶捕物帳 名月の巻』1996年1月 光文社文庫
    • ケイブンシャ文庫版
  • 『俳人一茶捕物帳 瘦蛙の巻』2001年3月 ケイブンシャ文庫
    • 広済堂文庫版
  • 『俳人一茶捕物帳 瘦蛙の巻』2004年5月 広済堂文庫

玄白歌麿捕物帳[編集]

  • 『玄白歌麿捕物帳』1993年2月 光文社文庫
  • 『地獄の女殺し 玄白歌麿捕物帳』1995年9月 光文社文庫

お助け同心[編集]

  • 『お助け同心巡廻簿』1992年10月 産経新聞生活情報センター
    • ノン・ポシェット文庫版
  • 『八丁堀・お助け同心秘聞 不義密通編』1995年10月 ノン・ポシェット文庫
  • 『八丁堀・お助け同心秘聞 御定法破り編』1996年2月 ノン・ポシェット文庫

その他[編集]

  • 『見かえり峠の落日』1970年
  • 『雪に花散る奥州路』1971年 文藝春秋
  • 『戦乱 日本の歴史』1977年小学館
    • 文春文庫版 1982年1月
  • 『地獄を嗤う日光路』 1972年 文藝春秋
    • 文春文庫版 1982年4月
  • 『さすらい街道』 1972年 講談社
    • 光文社文庫版 1988年8月
  • 『剣鬼啾々』 1976年 文藝春秋
    • 文春文庫版 1987年11月/徳間文庫版 2002年7月
  • 『剣士燃え尽きて死す 人間・沖田総司』1976年 新潮社
    • 新潮文庫版 1984年1月
  • 『新大岡政談』1979年1月 新潮社
    • 新潮文庫版 1984年9月
  • 『大江戸無頼』1980年5月 広済堂出版
    • 『旗本奴一代』(『大江戸無頼』改題)1988年12月 新潮文庫
  • 『同心暁蘭之介 江戸期の法律捕物控』1982年4月 サンケイ出版
    • 『北町奉行・定廻り同心控』(『同心暁蘭之介 江戸期の法律捕物控』改題)1988年11月 ノン・ポシェット文庫
  • 『野望将軍』 上下巻 1984年2月 集英社
  • 『今朝もまた夢 平手造酒外伝』1986年 読売新聞社
  • 『天鬼秘剣』 1988年11月 新潮社
    • 新潮文庫版 1991年9月/双葉社版 1997年5月/徳間文庫版 2002年1月
  • 『寛政・お庭番秘聞』 1988年3月 ノン・ポシェット文庫
  • 『文政・八州廻り秘録』 1988年5月 ノン・ポシェット文庫
  • 『軍師竹中半兵衛』 1988年9月 角川文庫
  • 『文久・清水の小政無頼剣』 1989年4月 ノン・ポシェット文庫
  • 『花落ちる 智将・明智光秀』 1989年9月 新潮文庫
  • 『一千キロ、剣が疾る』1990年10月 光文社
    • 『直飛脚疾る』(『一千キロ、剣が疾る』改題)1999年2月 光文社文庫
  • 『浅井長政の決断 賢愚の岐路』 1990年10月 角川文庫
  • 『狂乱 春の夜の夢 松尾芭蕉と八百屋お七』 1992年10月 光文社文庫
  • 『家光謀殺 東海道の攻防十五日』 1993年3月 文藝春秋
    • 文春文庫版 1996年3月/光文社文庫 2000年5月
  • 『家康誅殺始末記』 1994年12月 双葉社
    • Futaba novels版 1997年5月
  • 『女人切腹』 1995年1月 光文社文庫
  • 『小早川秀秋の悲劇』 1997年10月 双葉社
    • 双葉文庫版 2000年6月
  • 『お不動さん絹蔵捕物帖』 2000年4月 光文社
    • 文春文庫版 1996年3月/光文社文庫 2005年1月
  • 『定廻り同心 謎解き控』 2001年1月 祥伝社文庫
  • 『定廻り同心 最後の謎解き』 2002年12月 祥伝社文庫
  • 『海賊船幽霊丸』 2003年10月 光文社
    • 光文社文庫版 2006年3月

自伝的小説[編集]

  • 『詩人の家』

エッセイ[編集]

  • 『愛し方愛され方の秘密』祥伝社 1978年
  • 『明日はわが身 心ある親のために』いんなあとりっぷ社 1981年
  • 『そんな恋ならやめなさい』『同 Part2』『同 Part3』PHP 1990、91、93年
  • 『無知製造業・日本株式会社』角川書店 1990年
  • 『ガンも自分 いのちを生ききる 僕のガン克服記』海竜社 1994年

映像化作品[編集]

映画[編集]

  • 『木枯し紋次郎』(1972年 東映、主演:菅原文太)
  • 『木枯らし紋次郎 関わりござんせん』(1972年 東映、主演:菅原文太)
  • 『帰って来た木枯し紋次郎』(1993年 東宝、主演:中村敦夫)
  • 『無宿人御子神の丈吉 牙は引き裂いた』(1972年 東宝、主演:原田芳雄
  • 『無宿人御子神の丈吉 川風に過去は流れた』(1972年 東宝、主演:原田芳雄)
  • 『無宿人御子神の丈吉 黄昏に閃光が飛んだ』(1973年 東宝、主演:原田芳雄)
  • 悪魔の部屋』(1982年 にっかつ、主演:中村れい子

TVドラマ[編集]

連続ドラマ[編集]

  • 『木枯し紋次郎』(1972年 フジテレビ)
  • 『続・木枯し紋次郎』(1972-73年 フジテレビ)
  • 『新・木枯し紋次郎』(1977-78年 東京12チャンネル)
  • 『笹沢左保 股旅シリーズ』(1972年 フジテレビ)
  • 地獄の辰捕物控』(1972-73年 日本教育テレビ)
  • 八州犯科帳』(1974年 フジテレビ)
  • 同心暁蘭之介』(1981-82年 フジテレビ)
  • 女無宿人 半身のお紺』(1991年 テレビ東京)
  • お助け同心が行く!』(1993年 テレビ東京)

単発ドラマ[編集]

漫画化作品[編集]

他の活動[編集]

青年塾[編集]

1981年に著作200冊突破記念として書いた日本人論的エッセイ『明日はわが身』の世の中を憂える内容に、大きな共感が寄せられてベストセラーとなり、その主張を実践すべく1982年に「青年塾」を設立した。年内に200回の講演をこなし、各地でそれぞれの青年塾が誕生、総会員数8500人を数え、教育委員会PTAなどの協力による青少年非行非行化防止の運動が推進された。

映画出演[編集]

テレビ出演[編集]

エピソード[編集]

  • 執筆作業は、俯せの姿勢でペンを走らせるスタイルだった。デビュー前の入院中の執筆姿勢が、そのまま習慣になったという。執筆机も、腹ばいのような姿勢になるよう、高く調整されていた。常用するペンは、女性用の細いものだった。原稿用紙は、名前入りを作るのは恥ずかしいとのことでコクヨの400字詰を愛用した。
  • 原稿の締切が迫って徹夜が3日続いた時、眠らないために違い棚を机代わりに、立って執筆した。中島梓のインタビューによると、編集者への嫌味という意味合いもあったという。
  • 元日本テレビアナウンサーの倉持隆夫は学生時代に笹沢の書生を務めていたことがある。

脚注[編集]

  1. ^ 校條剛『ザ・流行作家』p.96
  2. ^ その為、書籍略歴等での「横浜市生まれ」という表記は正確ではない。
  3. ^ 初期は同じ読みで佐保表記、またさおとルビが附されたものもある。『空白の起点』光文社カッパノベルスなど
  4. ^ 校條剛『ザ・流行作家』p.91によると卒業ではなく中退であるという。

外部リンク[編集]