極道めし
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『極道めし』(ごくどうめし)は、土山しげる(協力・大西祥平)による日本の漫画作品。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
概要
料理・グルメ漫画を得意とする作者が、『喰いしん坊!』と並行して、『漫画アクション』(双葉社)2006年6月20日号より連載を開始したグルメ漫画である。『喰いしん坊!』で大食いを主題にしたが、今回は、料理・グルメ漫画にもかかわらず、登場人物たちは、その勝負においては料理はおろか食事すらしない。実際に展開されるのは、刑務所に収監されている受刑者たちによって語られる食に対するエピソードである。
あらすじ
正月まであと1ヶ月となった浪速南刑務所・雑居房204号室では、正月になると特別に出るおせち料理の話で盛り上がる。そこで、部屋の長老格である八戸伍三郎の提案により、今年もおせち料理の争奪戦が開催されることになった。その闘いに勝利すると、部屋の各人のおせちから好きなものを1種類ずつ取れるというもの。その勝負とは、今までに一番旨かった食い物の話をする、その中で一番旨そうな話をした者を勝者とするというもの。クリスマスイブの夜、勝負が始まった。
登場人物
204号房
- 相田俊介(あいだ しゅんすけ)
- ホストクラブを6軒経営する大学生。ホストへの暴行、客の女性を監禁するなどの容疑で逮捕され、浪速南刑務所に収監された。懲役3年。
- 野沢正彦(のざわ まさひこ)
- 33歳。未成年の頃から少年院に収容され、そこでも脱走をするなどしていた。懲役3年。
- 坂井直次(さかい なおつぐ)
- 前科10犯を持つ詐欺グループのリーダー。懲役4年。幼い頃、親の借金が元で和歌山の田舎に住む祖母の元へ預けられていた。
- 小津弘(おづ ひろし)
- とあるメーカーの営業マン。フィリピンパブにはまり、会社から1億円を横領した罪で服役している。懲役2年。
- 南真太(みなみ しんた)
- 福井県出身。パチンコで闇金に借金を作り、遠洋漁船に乗せられたという過去を持つ。懲役5年。
- 荒木健作(あらき けんさく)
- ヤクザ。中学校を卒業後、家出中にスカウトされて16歳で極道の道へ入った。懲役5年。
- 八戸伍三郎(はちのへ ごさぶろう)
- 204号房最年長の受刑者。懲役6年。戦争を経験しており、時折戦時中の体験談を語る。おせち争奪戦では直接参加せず、進行役を務めている。
- 片岡洋(かたおか ひろし)
- 愛知県出身の中学校教師。裏口入学の口利き、積立金の横領などを行っていた。懲役2年。
- 御子柴丈治(みこしば じょうじ)
- 闇金融屋。元は刑事だったが、上層部の罪を被せられ退職に追いやられた過去を持つ。その後闇金融の世界でのし上がって行ったが、やり過ぎたために摘発され、収監された。懲役4年。
映画
極道めし | |
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監督 | 前田哲 |
脚本 |
羽原大介 前田哲 |
原作 | 土山しげる |
出演者 |
永岡佑 勝村政信 落合モトキ ぎたろー(コンドルズ) 麿赤兒 |
音楽 | 吉岡聖治 |
主題歌 | トータス松本『上を向いて歩こう』 |
撮影 | 谷川創平 |
編集 | 高橋幸一 |
製作会社 | ディープサイド |
配給 | ショウゲート |
公開 | 2011年9月23日 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2011年9月23日より公開の、刑務所雑居房を舞台に受刑者が自慢のめしと思い出話を語るハートウォーミング映画。監督は『ブタがいた教室』の前田哲。主演は『津軽百年食堂』の永岡佑。
キャッチコピーは「忘れられないメシがある。忘れられない人がいる。」。
キャスト
- 栗原健太 - 永岡佑
- 通称、新人り。元チンピラ。勝負めしはキャベツ入りインスタントラーメン、ホットケーキ。
- 南真太 - 勝村政信
- 元テキ屋。勝負めしは海鮮バーベキュー。
- 相田俊介 - 落合モトキ
- 元ホスト。勝負めしは黄金めし。
- 元力士の覆面プロレスラー。勝負めしはオムカレボナーラとオッパイプリン。
- 八戸伍三郎 - 麿赤兒
- 通称、八さん。204房のゴッドファーザー。勝負めしはスキヤキ。
- 健太の母。
- 受刑者。
- 相田千鶴 - 木野花
- 相田の母。
- 真里 - 内田慈
- スナックのママ。
- 小谷光晴 - 駿河太郎
スタッフ
- 原作 - 土山しげる(双葉社刊『漫画アクション』連載中)
- 原作協力 - 大西祥平
- 協力 - 渋谷祐介、染谷誠、鈴木祐治、石塚良太、宇田川幸助、箕浦克史
- 監督 - 前田哲
- 脚本 - 羽原大介、前田哲
- 脚本協力 - 茂木克仁
- エグゼクティブプロデューサー - 大月俊倫、百武弘二
- プロデューサー - 春名慶、小河原修、池田慎一
- アシスタントプロデューサー - 山下葉子
- 撮影 - 谷川創平
- 照明 - 金子康博
- 録音 - 加藤大和
- 美術 - 露木恵美子
- 装飾 - 松尾文子
- 編集 - 高橋幸一
- 音楽 - 吉岡聖治
- 音響効果 - 小島彩
- タイトルデザイン・アニエーション - 奥田真也
- フードスタイリスト - せんるいのりこ
- 衣裳 - 高橋さやか
- ヘアメイク - 池田美里
- スチール - 千葉高広
- キャスティング - 田端利江
- 助監督 - 是安祐
- 製作担当 - 田嶋啓次
- 制作 - ディープサイド
- 配給 - ショウゲート
- 製作 - 「極道めし」製作委員会
エンディングテーマ
備考
- 2010年11月1日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話』(漫画・アニメSPの回)で、普段、漫画に興味のない番組司会者・島田紳助にゲストが読んでもらいたい作品を紹介し、その中から紳助が読んでみたいと思わせる漫画を選んでもらうコーナーにおいて、ゲストである精神科医の名越康文が本作を紹介したところ、紳助が最も関心を抱いた作品として第1位に選ばれた(ちなみに第2位は新撰組リアン・関義哉が紹介した『聖☆おにいさん』、第3位は道端アンジェリカが紹介した『君に届け』)。