李健熙
李健煕 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 이건희 |
漢字: | 李健煕 |
発音: |
イ・ゴニ イ・ゴンヒ |
日本語読み: | り・けんぴ |
ローマ字: | Lee Kun-Hee |
李健煕(イ・ゴンヒ、1942年1月9日 - )は、大韓民国慶尚南道宜寧郡出身の実業家。サムスングループを創業した李秉喆の三男で、サムスングループの2代目の会長である。
長男の李在鎔はサムスングループ専務、長女の李富真はホテル新羅社長、サムスンエバーランド社長、サムスン物産商事部門顧問、次女の李敍顕はサムスングループ第一毛織・第一企画専務。
1993年、ドイツのフランクフルトにおいて「妻と子以外はすべて変えよう」をスローガンに新経営方針を提唱した。
2004年にはフランス政府よりレジオンドヌール勲章コマンドゥールを授与された。
2006年3月時点で、『フォーブス誌』によると、李健煕一家の財産は約66億ドルで、世界で82位。韓国人の中で、100位以内に入るのは彼ただ一人である。
李健熙は韓国きっての愛犬家でもあり、サムスングループが支援し盲導犬の育成などにも当たるなど、社会福祉にも力を入れてきた。
2008年1月に李健熙の自宅とサムスン本社が、借名口座による政界や法曹界への不正資金提供疑惑で韓国当局から強制捜査を受けた。同年4月22日、借名口座による1000億ウォン台の脱税疑惑に関するサムスングループに対する韓国特別検察官の捜査が終結したのを機に経営刷新案を発表、自らも責任を取る形で辞任した。これによりサムスングループの3代目の会長にはイ・スビンが選ばれた。この件で贈与税を回避する形でサムスングループの株式を無償受領したという疑いを受けた長男の李在鎔も最高顧客責任者(CCO、Chief Customer Officer)の役職から退いた。同年7月16日のソウル地裁の判決で、李健熙は譲渡所得税456億円の脱税容疑で懲役3年執行猶予5年、罰金1100億ウォンを宣告された。2009年8月14日にもソウル高等裁判所の判決により脱税、株式市場での違法行為、背任行為に対して有罪判決を宣告された。
2009年12月29日に李明博大統領は平昌オリンピック招致のために李健煕を特別恩赦することを発表した。これを受けて2010年3月24日に会長職に復帰した。ちなみに1997年にも全斗煥・盧泰愚両元大統領への贈賄事件で有罪となるも赦免されている。
略歴
- 1965年 早稲田大学商学部卒業
- 1966年 ジョージ・ワシントン大学経営大学院 MBA課程修了
- 1968年 東洋放送に入社
- 1978年 三星物産副会長
- 1979年 三星グループ 副会長( - 1987年)
- 1981年 韓日経済協会副会長
- 1987年 三星グループ会長( - 2008年)
- 1996年 国際オリンピック委員会委員
- 1996年 大韓レスリング協会会長
- 1997年 全斗煥・盧泰愚両元大統領への贈賄事件で有罪となったが恩赦される
- 1998年 三星電子代表取締役会長
- 2005年 大韓オリンピック委員会名誉委員長
- 2008年 不正資金疑惑に対して有罪判決が下される 三星電子代表取締役会長辞任
- 2009年 李明博大統領により12月31日付で特別恩赦
- 2010年 会長職に復帰
家族
∴ 李秉喆 ┃ ┣━━━┳━━━┓ ┃ ┃ ┃ 長男 次男 李健熙 ┃ ┣━━━┳━━━┓ ┃ ┃ ┃ 李在鎔 李富真 李敍顕
- 父 李秉喆 - サムスングループ創業者
著作
- 『少し考えて世界を見よう』(《생각 좀 하며 세상을 보자》、1997年)