コンテンツにスキップ

最終楽章 (コーダ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Gohki (会話 | 投稿記録) による 2011年4月6日 (水) 14:14個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

最終楽章 (コーダ)
レッド・ツェッペリンコンピレーション・アルバム
リリース
録音 1970年1月9日 -
1978年11月21日
ジャンル ロック
時間
レーベル スワンソング・レコード
プロデュース ジミー・ペイジ,
ピーター・グラント
専門評論家によるレビュー
レッド・ツェッペリン アルバム 年表
イン・スルー・ジ・アウト・ドア
(1979)
最終楽章 (コーダ)
(1982)
ボックス・セット
(1990)
テンプレートを表示

最終楽章 (コーダ)(Coda)は、イギリスロックグループ、レッド・ツェッペリンの第9作アルバム。1982年11月19日発売。プロデューサージミー・ペイジ

経緯

1980年9月25日ジョン・ボーナムが急逝し、飛行船の動力とも言うべきドラマーを失ったレッド・ツェッペリンは、同年12月4日、声明を発して解散した。

スワンソング・レコード1974年アトランティック・レコードとの間に「レッド・ツェッペリンのアルバムを5枚リリースする」という内容の契約を交しており、この契約を完了させるためにレッド・ツェッペリンの12年の経歴における様々なセッションからのアウトテイクを集めてアルバム化することとなった。ペイジは1981年夏から編集作業を開始し、ロバート・プラントおよびジョン・ポール・ジョーンズの協力を得て1982年はじめにトラックを完成させた。

題名

コーダ (Coda)」とは「楽章終結部」の意の音楽用語である。レッド・ツェッペリンの活動を締めくくるアルバム、との意味合いで命名されたものと思われる。

厳密に言えば「最終楽章」という邦題は誤訳であるが、訂正されることなく今日に至っている。

ジャケット

ジャケット・デザインはヒプノシスが担当した。淡い灰緑色を基調とした見開きジャケットで、表面には一筆書きを思わせる書体でアルバム名が大きく印刷され、裏面にはレッド・ツェッペリンが発表した9枚のアルバムを象徴する九つの円盤の写真が配置されている。インナー・ジャケットにはレッド・ツェッペリンの全活動期間に撮影されたさまざまな写真が約30枚、コラージュされている。

収録曲

LPレコードの表記をもととする)

Side A

  1. ウィアー・ゴナ・グルーヴ - We're Gonna Groove (Ben E. King & James Bethea) 2:38
  2. プア・トム - Poor Tom (Page & Plant) 3:02
  3. 君から離れられない - I Can't Quit You Baby (Willie Dixon) 4:18
    • 「1970年1月9日、ロイヤル・アルバート・ホールでのリハーサル」とクレジットされているが、実際には同日のコンサート本編から収録されたものであることが判明している。
  4. ウォルターズ・ウォーク - Walter's Walk (Page & Plant) 4:31
    • 1972年5月15日、スターグローヴスで録音。『聖なる館』のアウトテイク。ただしヴォーカルに関しては1982年に改めて録音されたものではないかと言われている。

Side B

  1. オゾン・ベイビー - Ozone Baby (Page & Plant) 3:35
  2. ダーリーン - Darlene (Bonham, Jones, Page & Plant) 5:07
    • 1978年11月16日、ポーラー・スタジオで録音。『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』のアウトテイク。
  3. モントルーのボンゾ - Bonzo's Montreux (Bonham) 4:18
    • 1976年9月12日、ボーナムがモントルーのマウンテン・スタジオで録音したパーカッション・インストゥルメンタルにペイジが電気的処理を施したもの。
  4. ウェアリング・アンド・ティアリング - Wearing and Tearing (Page & Plant) 5:29
    • 1978年11月21日、ポーラー・スタジオで録音。『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』のアウトテイク。

なお1993年9月、『コンプリート・スタジオ・レコーディングス』ボックス・セットが発売された際、上記8曲に加えて次の4曲が本アルバムに一緒に収録された。

  1. ベイビー・カム・オン・ホーム - Baby Come on Home
  2. トラベリング・リバーサイド・ブルース - Traveling Riverside Blues
  3. ホワイト・サマー/ブラック・マウンテン・サイド - White Summer/ Black Mountain Side
    • 1969年6月27日、ロンドンのプレイハウス・シアターで録音。同年8月10日、BBCラジオ・ワンで放送された。
  4. ヘイ・ヘイ・ホワット・キャン・アイ・ドゥ - Hey Hey What Can I Do
    • 1970年、アイランド・スタジオで録音。「レッド・ツェッペリン III」のアウトテイク。シングル「移民の歌」(Immigrant song)のB面曲で発表済だったが、オリジナルアルバムには未収録。

レコード番号

  • (US) Swan Song 79 00511
  • (UK) Swan Song A0051.

チャート・アクション

「最終楽章 (コーダ)」は当初1982年前半にリリースされる予定であったが、同年夏に発売されるプラントのソロ・デビュー作「11時の肖像」と競合しないよう発売が延期され、最終的に11月19日、アメリカで発売された。ビルボードのアルバム・チャートで6位を記録。イギリスでは11月21日に発売され、アルバム・チャート4位を記録している。

パーソナル