平手打ち
この記事の内容の信頼性について検証が求められています。 |
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
平手打ち(ひらてうち)とは、掌で相手の体を打つ行為、および相撲やプロレスなどの格闘技における殴打技である。一般社会では暴力・暴行行為の一種とされる。特に顔面(主に頬)をめがけて使用する場合は、俗称としてビンタとも呼ばれる。
格闘技術
概要
各種格闘技において打撃技(殴打技)としてよく使用される。 パンチに比べると、拳を痛める心配が少なく、ダメージが大きくない、あるいは大きくしないことが可能な殴打技であることから教育的、訓導的な意味で使われることもある。しかし威力がパンチに劣るとは限らず、相手を失神させたり、相手の耳の鼓膜を破裂させることもある。
種類
プロレス
プロレスでは、しばしば平手打ちが使用される。理由としてはナックルパートによる殴打が反則であるため、当たった瞬間に快音が響き観客へのアピールになるため、タッグパートナーや対戦相手に活を入れるため、などがあげられる。
序盤及び中盤の見せ場として、互いの顔面を張り合う「張り手合戦」が展開される事もある。また、力の入れ方や、決め方によっては大ダメージを与えたり、ノックアウト可能な大技にもなりえ、フィニッシュ・ホールドとしても使用可能である。なお、類似技として掌底打ちがある。
相撲出身レスラーに限らず、多くのレスラーが使用している。代表的な使い手としては、アントニオ猪木、鈴木みのる、力皇猛など。特に猪木はファンに対するサービスとして行う「闘魂ビンタ」も有名である。
暴力行為
概要
- 俗に「ビンタ」と呼ばれ、主に顔の頬の部分を叩く。頬を叩く行為が内包する侮辱はある程度の普遍性があり、打たれたものは往々にして強い感情の激化を引き起こす。逆に興奮しているものを沈めるために頬を叩く例もある。新約聖書・マタイによる福音書にはイエス・キリストの言葉「右の頬を打たれれば左の頬を出せ」が紹介されている。
- 他に、相手の背中を叩く例があり、これは往々に「どやしつける」という。むしろ慰めたり気合いを入れたりという方に使われる。
- なお俗称であるビンタという言葉は鹿児島弁のビンタ(頭部の意)に由来しており、頭部を打つ懲罰行為=ビンタと誤解されて広まったものである。
- なお、殴りかかってくる者に対して、鼓膜を破り激痛を与えることを狙った耳への平手打ちは、後で和解する相手、たとえば配偶者や恋人や職場の同僚および不良客に対して、適度かつ適切な防衛行為といえよう。ただ、日頃からの徒手体操などでの訓練が必要である。
種類
- 通常は手のひらで行われるが、変種もある。
- 往復ビンタ
- 手のひらで相手を叩いた後、返す手の甲で反対側の頬を叩く。通常、数回続けて行われる。
- 片側固定式ビンタ
- 平手が的確にヒットするよう、反対側の頬を手で固定して行うやり方(「片頬固定式ビンタ」と称されることもある。)。主に学校体罰としてのビンタで用いられる。
- 対抗ビンタ(対面ビンタとも)
- ビンタを受ける者が複数の場合、その者同士でお互いに平手打ちを張り合わせる。仲間同士だからといって手加減して叩くと周囲から罵声が飛び、より強くやるよう強いられるため、肉体的苦痛のみならず「仲間を殴った」との精神的苦痛も尾を引くことになる。かつてミツミ電機が新人研修で「元気の無い新人社員に気合をかけるため」と称して対抗ビンタをさせたことが発覚し、物議をかもした。
- サンドイッチビンタ(ダブルビンタとも)
- 両手で両側の頬をはさむように叩く。主に、女教師が体罰として、男子生徒に使う。
事例
罰ゲーム、いじめ、お仕置き・折檻として行う。折檻としての平手打ちはかつては親が子供に対して行うのが普通であったが、最近では児童虐待が社会問題になったため、あまり行われない。小さな子供に対しては、お尻を叩くのが標準であった。他には気合を入れるための儀式にも用いられる。このような叩き手としてはアントニオ猪木が有名である。フィクション作品(映画・テレビドラマ等)では、男女の別れや浮気が発覚したシーン等に、激昂した女性が男性・女性に対して記号的に行う。SMプレイの一種にも平手打ちはある。これは特別にスパンキングと言うこともある。
関連項目