川通り餅
川通り餅(かわどおりもち)とは、広島県広島市東区光町の御菓子処亀屋で製造販売されている和菓子で、広島県の土産菓子として知られる。
爪楊枝を刺して紙に包んだ形状が特徴的な、クルミ入りのきな粉餅である。
直営店舗である本店と広島駅ekie広島店の他、JR広島駅の駅キヨスク、福屋八丁堀本店・福屋広島駅前店・そごう広島店・広島三越・天満屋広島緑井店などの百貨店、ゆめタウン広島などのショッピングセンター、広島空港、山陽自動車道小谷サービスエリア(上り線)・宮島サービスエリア(下り線)などで手に入る。
由来
『芸藩通志』によれば、観応から貞治の間の12月1日、安芸国吉田荘の地頭職であった毛利師親が、石見国での戦いで江の川を渡ろうとした時、鐙(帯、鎧の袖とも)に小石が引っ掛かった。師親は無事に渡河に成功し、先陣として戦って勝利したため、これを神異として、この小石を八幡宮(宮崎神社)[1]の神殿に奉納したという。
これに因み、毎年12月1日にはお祝いとして小石に見立てた餅を食べる習慣が生まれた。この餅を川通り餅(または膝塗餅)と呼び、毛利氏の勢力拡大とともに吉田荘以外にも広まって行った。また、水難除けに効果があるという言い伝えがある。