定西市
中華人民共和国 甘粛省 定西市 | |
---|---|
甘粛省中の定西市の位置 | |
簡体字 | 定西 |
繁体字 | 定西 |
拼音 | Dìngx |
カタカナ転写 | ディンシー |
国家 | 中華人民共和国 |
省 | 甘粛 |
行政級別 | 地級市 |
面積 | |
総面積 | 19,609 km² |
人口 | |
総人口(2004) | 291 万人 |
経済 | |
電話番号 | 0932 |
郵便番号 | 743000 |
行政区画代碼 | 621100 |
公式ウェブサイト: http://www.dx.gansu.cn/ |
定西市(ていせい-し)は中華人民共和国甘粛省の中部に位置する地級市。
地理
黄河の支流である渭河が流れ、市内の水源の大部分となっている。降水が僅かな半不毛地帯で、日光が激しいが気候は涼しい。 周囲の地形は黄土の丘が殆どで、北は渓谷、南は高地である。
歴史
歴史は古く、黄河上流文明の重要な発祥地である。新石器時代の馬家窯文化、斉家文化、寺窪文化、辛甸文化などがあった。古よりシルクロードの要衝としてヨーロッパとアジアを結ぶ経路にして、甘粛省の省都蘭州市より僅か98kmで東の入り口として栄えた。
2013年7月の甘粛地震での被害は、少なくとも94人が死亡、500人以上の人が負傷。
行政区画
定西市の地図 |
---|
年表
岷県専区
- 1949年10月1日 - 中華人民共和国甘粛省岷県分区が成立。岷県・臨潭県・漳県・渭源県・会川県・隴西県・チョネ設治局が発足。(6県1設治局)
- 1949年12月 - 岷県分区が岷県専区に改称。(6県1設治局)
- 1950年5月25日
- チョネ設治局が自治区に移行し、チョネ自治区となる。
- チョネ自治区が省直轄県級行政区となる。
- 岷県が武都専区に編入。
- 臨潭県が臨夏専区に編入。
- 渭源県・会川県が定西専区に編入。
- 漳県・隴西県が天水専区に編入。
定西地区
- 1949年12月 - 甘粛省会寧分区が定西専区に改称。(8県)
- 1949年12月5日 - 景泰県が武威専区に編入。(7県)
- 1950年5月25日 (7県)
- 1953年9月12日 - 楡中県の一部が靖遠県に編入。(7県)
- 1953年9月21日 - 天水専区通渭県の一部が会寧県に編入。(7県)
- 1953年9月 - 靖遠県の一部が平涼専区海原県に編入。(7県)
- 1954年3月26日 - 会川県の一部が甘南チベット族自治区チョネ自治区に編入。(7県)
- 1956年1月 - 皐蘭県、天水専区隴西県・通渭県、張掖専区景泰県・永登県を編入。(12県)
- 1956年4月19日 - 皐蘭県の一部が永登県に編入。(12県)
- 1956年4月24日 - 靖遠県の一部が景泰県に編入。(12県)
- 1956年6月12日 (12県)
- 1956年8月20日 - 永登県の一部が張掖専区天祝チベット族自治県に編入。(12県)
- 1956年10月18日 - 皐蘭県の一部が景泰県に編入。(12県)
- 1956年10月20日 - 永登県の一部が張掖専区古浪県に編入。(12県)
- 1956年10月25日 (12県)
- 通渭県の一部(吉川区新土屏郷・金城郷の各一部)が天水専区秦安県に編入。
- 天水専区秦安県の一部(古城郷)が通渭県に編入。
- 1957年5月10日 - 固原回族自治州海原県の一部が靖遠県に編入。(12県)
- 1957年9月25日 - 通渭県の一部が隴西県に編入。(12県)
- 1957年10月16日 - 永登県の一部が張掖専区天祝チベット族自治県に編入。(12県)
- 1958年2月21日 (12県)
- 定西県の一部が隴西県に編入。
- 楡中県の一部が定西県・皐蘭県に分割編入。
- 1958年3月7日 (12県)
- 1958年3月8日 - 景泰県の一部が銀川専区中衛県に編入。(12県)
- 1958年4月4日 (10県)
- 会川県が渭源県、天水専区武山県に分割編入。
- 景泰県が皐蘭県に編入。
- 1958年4月11日 - 皐蘭県・靖遠県の各一部が合併し、地級市の白銀市となる。(10県)
- 1958年6月11日 - 渭源県の一部が天水専区岷県に編入。(10県)
- 1958年7月1日 - 天水専区武山県の一部が渭源県に編入。(10県)
- 1958年7月26日 - 楡中県の一部が蘭州市阿干区に編入。(10県)
- 1958年10月25日 - 白銀市を編入。白銀市が県級市に降格。(1市10県)
- 1958年12月16日 - 天水専区岷県を編入。(1市11県)
- 1958年12月20日 (1市8県)
- 1959年1月23日 - 靖遠県の一部が白銀市に編入。(1市8県)
- 1959年7月14日 - 臨洮県の一部が蘭州市七里河区に編入。(1市8県)
- 1960年11月17日 (7県)
- 白銀市が地級市の白銀市に昇格。
- 靖遠県が白銀市に編入。
- 1961年11月15日 - 臨洮県・岷県が臨洮専区に編入。(5県)
- 1961年12月15日 (5県)
- 隴西県の一部が臨洮専区臨洮県の一部と合併し、臨洮専区渭源県となる。
- 蘭州市七里河区の一部が楡中県に編入。
- 1962年6月9日 - 蘭州市城関区の一部が楡中県に編入。(5県)
- 1963年10月23日 (9県)
- 1964年5月31日 (9県)
- 蘭州市七里河区の一部が楡中県・臨洮県に分割編入。
- 蘭州市白銀区の一部が皐蘭県・靖遠県に分割編入。
- 1964年7月5日 (9県)
- 靖遠県の一部が蘭州市白銀区に編入。
- 蘭州市白銀区の一部が皐蘭県に編入。
- 1965年7月28日 - 蘭州市七里河区の一部が皐蘭県に編入。(9県)
- 1967年9月6日 - 平涼専区静寧県の一部が会寧県に編入。(9県)
- 1969年9月4日 - 定西専区が定西地区に改称。(9県)
- 1970年3月25日 - 楡中県・皐蘭県が蘭州市に編入。(7県)
- 1985年5月14日 (7県)
- 1985年9月2日 - 岷県の一部が甘南チベット族自治州テウォ県に編入。(7県)
- 2003年4月4日 - 定西地区が地級市の定西市に昇格。
臨洮専区
- 1961年11月15日 - 定西専区臨洮県・岷県を編入。臨洮専区が成立。(2県)
- 1961年12月15日 (4県)
- 1963年10月23日
- 臨洮県・渭源県が定西専区に編入。
- 漳県が天水専区に編入。
- 岷県が武都専区に編入。
定西市
- 2003年4月4日 - 定西地区が地級市の定西市に昇格。(1区6県)
- 定西県が区制施行し、安定区となる。
経済
定西の土壌と気候は薬草やジャガイモの成長に極めて適し、漢方薬の材料が300種を超え豊富で党参や岷県の当帰は国内外に名を馳せる。地産のジャガイモは形がよく、質も優れ、持ちがよく、澱粉の含量が高い。日照が足り、昼夜の気温差が大きいため、地産の花は色が鮮やかで、香気もよい。各種キノコの栽培にも適している。
安定区でのヤムイモ栽培量は中国一である。定西のサンショウ、クルミ、アンズ他の果物は乾燥して輸出されており有名。
また、鉱産資源には紅柱石、大理石、花崗岩、金などが比較的多い。水エネルギー資源の蓄積量は87.84万キロワットに達する。
交通
市内は隴海線と310国道、312国道、212国道、316国道が通過し、特にここ数年来宝蘭鉄路の複線化と蘭定高速公路、蘭臨高速公路の完成により、定西は「蘭州の門戸」として地の利が際立ってきている。