友寄隆英

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ともより たかひで

友寄 隆英
生誕 1975年????
日本の旗 日本兵庫県[1]
別名 破天荒ナスD
ナスD
職業 テレビプロデューサー
代表作 陸海空 こんな時間に地球征服するなんて 部族アース ナスDの大冒険TV
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ナスDの大冒険YouTube版
YouTube
チャンネル
活動期間 2018年6月18日 -
ジャンル バラエティ
登録者数 118万人
総再生回数 186,775,096回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2022年7月30日時点。
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友寄 隆英(ともより たかひで、1975年 - )は、テレビ朝日総合編成局第2制作部所属のエグゼクティブディレクター・テレビプロデューサー演出家YouTuber兵庫県出身[1]

経歴

1975年兵庫県で生まれる。岡山県岡山白陵高校を経て、大学進学後、劇団に入団。元々は獣医師志望だったが、19歳から『珍プレー好プレー』(フジテレビ)などで製作会社アシスタントディレクターアルバイトを始める。大学卒業後は、オーディションに落ちたためテレビスタッフを志すようになり[2][3]、フリーディレクターを経て2003年にテレビ朝日入社。平城隆司班の河口勇治チーフプロデューサーの元でディレクター、その後、奥川晃弘ゼネラルプロデューサーの下でプロデュース演出などを担当してきた。2010年には、ゼネラルプロデューサーに昇格し一部の番組で担当している(演出兼務の番組もある)[4]

いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日)では、ディレクター(後に演出・プロデューサー→ゼネラルプロデューサー)として裏方を務め、一ヶ月一万円生活や無人島0円生活においてよゐこに無茶をやらせる。その結果、よゐこ濱口曰く「おしゃれでシュールな」芸風を現在の芸風に変えてしまったという。

2017年から2019年まで放送された旅バラエティー番組『陸海空 地球征服するなんて』(テレビ朝日)ではゼネラルプロデューサーとして番組制作を統括する傍ら、部族アースの取材ディレクターも担当。通称「ナスD」として出演。

2020年4月より初の冠番組『ナスD大冒険TV』が放送中である[5]

2020年7月よりエグゼクティブディレクターに昇格。

人物

信条は「演者にやらせる前に自分でやってみる」であり、実際に『いきなり!黄金伝説。』ではロケを行う前に自らロケーションハンティングを行い、無人島生活を実際に行っているため、無人島のことなら日本一詳しいと豪語する。

別番組では、10分近く潜水しながら海産物を獲るという素人離れした芸当も披露した。本人曰く「自宅の風呂場で息止めの練習をして徐々に息を止められる時間を延ばした」という。また、モリを用いた漁も上手く、漁師にスカウトされる程の腕前で、濱口優に「銛の師匠」と言わしめるほどである。一ディレクターがこれほどの技術を持っていることは非常に珍しく、実践することから学んだ知識を自ら出演することになった「地球征服するなんて」や自身のYouTubeチャンネルに生かしている。

以前はスタッフに徹しており、テレビ画面に登場することはなかったが、2017年放送の『陸海空地球征服するなんて』の企画「部族アース」で南米ペルーのアマゾン奥地に住む戦闘部族アワフン族英語版の取材を行った際、撮れ高を狙うため、出演者のU字工事らと友寄らスタッフの二手に分かれて撮影を行ったことでテレビ初出演を果たした。

その後も、現地の川魚を生で食す、川の水をそのまま飲む、高アルコールの酒を飲み干すなどの破天荒な行動が視聴者の間で話題となり、取材ディレクターでありながら、他出演者と同様の扱いを受けるまでになった。同じくペルーのシピボ族英語版が暮すプエルトフィルメーサ村の女性から、絶対に取れないと言われているウィトという果物の汁(現地では刺青の塗料として用いられる)を「美容に良い」と言われ全身に塗ったところ、顔を含め体が真っ黒になってしまい、話題となった。塗った後の肌の色がナスのような黒紫色に見えたことから、番組のスタジオ出演者である生駒里奈に「ナスD」(ナスディレクターの略称)や「破天荒ナスD」と名付けられ、以後その名称で呼ばれることとなった[6]。その後、訪れたロボヤナティバ村に住む女性に、漂白剤で落とせると聞き数日かけて色を落としたため、「元ナスD」と改名されたものの、未だに「破天荒ナスD」という名前で呼ばれることが多い。番組内では他にも多くの無茶を行なっていたが、帰国後の健康診断の結果はなぜか異常なしだった。

無人島生活のロケで獲ったサメ一匹を完食する様子を自身のYouTubeチャンネルで公開するなど、大食漢としても知られており、ある大食い選手権で準優勝をしたことがある。他にも大食いエピソードとして、AD時代に大食い企画の事前ロケハンでマグロを一匹食べ尽くしたことがある。また、昆虫サル肉など、滞在先の部族の村で出された日本人が普段食べないような料理も「部族の人たちが昔から好んで食べているものは不味いわけがない」という理由で全て残さず完食するなど、食や生命に対する思いが非常に強い。逆に現地の人ですら食べないようなものまで食べ、ドン引きされたことすらある。

破天荒な一面ばかり注目されがちだが、料理や絵、弾き語りなど非常に多芸であり、度々訪問先で披露している。また訪問する場所の情報などを事細かく調べノートにまとめるなど、勉強熱心な一面も持っているほか、取材で必要とは言え、特筆すべきほどの並外れたコミュニケーション力と体力も兼ね備えている。

小説家吉本ばななは友寄や『ナスD大冒険TV』のファンであることを公言している一方、友寄自身も吉本のファンであることを明かしている[7]

ナスDの大冒険YouTube版・ナスD大冒険TV

ナスD大冒険TV
ジャンル バラエティ番組/紀行番組
出演者 友寄隆英
バイきんぐ
ナレーター 鈴木勝ほか
製作
製作総指揮 友寄隆英(通称「ナスD」GP、取材D兼務)
プロデューサー 友寄隆英
制作 テレビ朝日
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
ナスD大冒険TV(第1期)
放送期間2020年4月9日 - 2020年9月24日
放送時間木曜2:21 - 2:51
放送分30分分
回数20話
ナスD大冒険TV(第2期)
放送期間2020年10月3日
放送時間土曜0:50 - 1:20
放送分30分
ナスD大冒険TV 特別編
1人ぼっちの無人島生活 2時間SP
放送期間2020年6月14日
放送時間日曜21:00 - 22:54
放送枠日曜プライム
放送分114分
回数1
ナスD大冒険TV 年末4時間半SP
無人島で2泊3日0円生活
放送期間2021年12月29日
放送時間水曜19:00 - 23:30
放送分270分
回数1
番組年表
関連番組陸海空 こんなところでヤバイバル
よゐこの無人島0円生活
天空のヒマラヤ部族 決死の密着取材150日間
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友寄は2018年6月18日にYouTubeチャンネル「ナスDの大冒険YouTube版」を設立。同月21日に投稿を開始した。チャンネル登録者数100万人、総再生回数1億回を超えるチャンネルだが、言わば友寄の趣味でやっているチャンネルであるため、テレビ朝日社内ではあまり評価されていないとのことである。その後、2020年4月からテレビ朝日深夜枠で「ナスDの大冒険YouTube版」のテレビ版である『ナスD大冒険TV』が開始された。異例のテレビディレクターの冠番組として話題になった。

「YouTube版」では「陸海空 地球征服するなんて」の部族取材の様子や無人島生活の未公開シーンなど、テレビ放送ではオンエアできなかったものも含めて投稿している。YouTube版は、友寄自身の「こんなものでお金を取るべきではない」というスタンスから広告は挟んでいない。

「ナスD大冒険TV」ではテレビ朝日開局60周年記念番組として2020年3月8日・12月29日に放送した『天空のヒマラヤ部族 決死の密着取材150日間』の未公開シーンのほか、「陸海空 地球征服するなんて」「ヤバいバル」のディレクターズカット版、芸能人が無人島生活を体験する企画など放送されている。当初は友寄のみの出演であったが、2020年10月24日放送の第二十四話よりバイきんぐが出演し、ワイプでのリアクションやトークが行われるようになった。

主な訪問先

いずれもYouTubeチャンネルに滞在の様子が投稿されている。

主な出演者・スタッフ

  • ゼネラルプロデューサー・ディレクター: 友寄隆英(破天荒ナスD、ゼネラルプロデューサー)
  • ディレクター:寺島直樹(通称:巨漢ディレクター)、前川強、久保田裕介(ADから昇格)
  • 放送作家:なかじまはじめ、三浦智信
  • 撮影:辺見洋(TSP)
  • 音声:星野基幸(TSP)

現在の担当番組

レギュラー
  • ナスD大冒険TV(出演・エグゼクティブディレクター、以前はGP)
特番
  • よゐこの無人島0円生活(ゼネラルプロデューサー・演出)[1] - 2017年12月29日放送の『よゐこの無人島0円生活2017』には、ナスD名義でよゐこと対決する出演者として初参加した。

過去の担当番組

ゼネラルプロデューサー

特番

プロデューサー

レギュラー

ディレクター・演出

レギュラー
特番

脚注

  1. ^ a b c d e 刺激人...友寄隆英ディレクター × 浜田壮瑛 〜WonderNotes Inspire〜”. 株式会社タイズブリック (2010年10月8日). 2015年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月13日閲覧。
  2. ^ アーカイブされたコピー”. 2015年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月13日閲覧。ワンダーノーツ
  3. ^ 「『陸海空 地球征服するなんて』ナスDは “黒魔術師” だった」週刊FLASH 2017年10月17・24日合併号
  4. ^ a b テレ朝、超異色プロデューサーは周囲を魅力する“人ったらし””. オリコン株式会社 ORICON STYLE (2010年10月5日). 2015年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月13日閲覧。
  5. ^ ““ナスD”初の冠番組がスタート テレ朝4月改編発表「大冒険TV」”. デイリースポーツ. (2020年3月12日). https://www.daily.co.jp/gossip/2020/03/12/0013187506.shtml 2020年3月13日閲覧。 
  6. ^ “『イッテQ!』超えも!大反響の深夜バラエティ『陸海空』で芸人より面白い”ナスD”って何者?”. NEWSポストセブン. (2017年7月21日). https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2017/06/08/85986/ 
  7. ^ Twitter, (2021-12-31), https://twitter.com/Nasu_Director/status/1278400481509834752?s=20 

関連項目

外部リンク