交響曲第1番 (團伊玖磨)

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團伊玖磨交響曲第1番(こうきょうきょくだい1ばん)イ調は、團伊玖磨による最初の交響曲である。1950年NHK放送25周年記念事業の一つであった懸賞募集管弦楽曲に応募、特賞(第1位)を受賞した。ちなみに、親友の芥川也寸志も「交響二章」(後に「交響管弦楽のための音楽」に改題)によって、團と共に特賞を受賞している。

作曲の経緯

1948年8月から1949年の1月にかけて作曲された。1956年から1957年にかけて改訂。

初演

1950年3月21日。日比谷公会堂にて、近衛秀麿指揮、日本交響楽団(翌1951年に現在のNHK交響楽団に改称)。

楽器編成

ピッコロ(第3フルート持替え)、フルート2、オーボエ2、イングリッシュ・ホルン(第3オーボエ持替え)、クラリネット2、バス・クラリネット(第3クラリネット持替え)、ファゴット2、コントラファゴットホルン6、トランペット3、トロンボーン3、テューバティンパニトライアングルシンバルタムタム弦五部(第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラチェロコントラバス

構成

演奏時間は約23分。

アンダンテ・マエストーソ ― アレグロの単一楽章ではあるが、一般的な4楽章構成の交響曲と見なすことが出来る。ティンパニによる段階的に細分化されるリズムなど、彼の作品にしばしば見られる要素がこの曲ですでに現れている。