モーターボート
モーターボート(Motorboat)とは、ボートにエンジンを搭載して水面を走る船舶を指す。
概要
1861年にはルノアールのガスエンジンがボートに搭載され世界初のモーターボートとしてパリのセーヌ川で使われた。ドイツのゴットリープ・ダイムラーが、ボートに 1.5 馬力のガソリンエンジンをつけて走らせたものが世界で最初のガソリンエンジンのモーターボートと言われている[1]。イギリスではフレデリック・ランチェスターが最初に試みた。
モーターボートレースの歴史
- 1904年(明治37年)、イギリスで国際レースが行われる[2]。また、アメリカでも6月23日から25日にかけてニューヨークのハドソン川でモーターボートレースが行なわれたとされる。
- 1905年(明治38年)、アメリカで「第1回ゴールドカップ (Gold Cup)」が開催[2]。
- 1931年(昭和6年)7月26日、日本でアマチュアによる「第1回船外機艇競走大会」が隅田川で開催[2]。
- 1932年(昭和7年)、品川台場を出発、岩淵水門、両国橋を経由して品川台場へと戻ってくる(総距離56.1km)、日本初の長距離耐久レースである「第1回船外機艇マラソンレース」が行われた。
- 1950年(昭和25年)5月、神奈川県逗子海岸と江戸川で日米対抗の「逗子モーターボートレース」を開催。これを元に現在の競艇が構築されたといわれる[2]。
種類
- モーターヨット
- エクスプレスクルーザー
- キャビンクルーザー
- トローラー
- ワークボート
- スポーツフィッシングボート
- フィッシングボート
- パフォーマンスボート
- トウボート
- スポーツボート(ランナバウト (ボート))
- インフレータブルボート
- トレーラブルボート
ギャラリー
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逗子マリーナに陸上保管されるモーターボート
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武装したモーターボート(スリランカの分離独立運動組織LTTE)
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モーターボートを使用するオランダの海兵隊
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クルーザー型大型モーターボート(沖縄)
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個人所有のモーターボート
その他
各都道府県の迷惑防止条例の中には、人間が遊泳したり手漕こぎボート等の小舟が回遊する水面において、モーターボートを用いて推進する舟艇で遊泳者や小舟に乗っている者へ危険を覚えさせることを処罰する規定が存在することがある。
関連項目
脚注
参考文献
- 藤野悌一郎『よくわかる競艇のすべて 改訂新版』三恵書房、2006年。ISBN 4-7829-0353-7。