メタファイトEX

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メタファイトEX
Blaster Master: Enemy Below
ジャンル アクションシューティング
対応機種 ゲームボーイカラー
ニンテンドー3DS
開発元 アウトバック
発売元 サンソフト
プロデューサー 浅田明弘
ディレクター 東谷浩明
プログラマー のうつよし
やすだてつのり
音楽 すだあきら
美術 KOBEBEAR
人数 1人
メディア ロムカセット
発売日 GBC
日本の旗 2000年2月24日
アメリカ合衆国の旗 2000年9月24日
欧州連合の旗 2000年10月27日
3DS
日本の旗 2011年11月22日
欧州連合の旗 2011年12月8日
アメリカ合衆国の旗 2011年12月15日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI7
コンテンツ
アイコン
ESRB: Mild Animated Violence
PEGI: Violence
その他 型式
日本 CGB-A5MJ-JPN
アメリカ合衆国 DMG-AEHE-USA
ヨーロッパ DMG-AEHP-EUR
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メタファイトEX』 は、2000年2月24日サン電子から発売されたゲームボーイカラー用アクションゲーム。ファミリーコンピュータで発売された『超惑星戦記 メタファイト』(1988年)の続編である。日本国外では『Blaster Master: Enemy Below』(ブラスターマスター - エネミー・ビロウ)のタイトルで発売された。

概要

初代『超惑星戦記 メタファイト』同様、戦闘車両に搭乗しながら進むサイドビューステージと、各地に点在する入り口から進入するトップビューステージを行き来しながらゲームを進めていく。

全8エリアで、ゲームの進行状況はパスワードで記録する事が可能。完全新作というよりは初代のアレンジ移植的な側面があり、ゲーム内容は一作目に準じ、各エリアの特徴(エリア5が水中ステージでエリア6が氷のステージであるなど)も初代と同じであるが、サイドビューステージ及びダンジョンステージの構造は初代と異なっており、その他にも各エリアのダンジョン最深部にいるボスが変更されていたり、新たなアイテムが登場しているなどの違いが見られる。例えば、初代ではパワーアップアイテムはボスを倒して入手するため、ボスの部屋を目指す以外でダンジョンを探索する必要は無かったが、今作ではボスが落とす以外にもアイテムが配置され、探索の意義が生まれた。また、今作は国内版でもオープニングデモが用意されており、エンディングも一枚絵と文章による演出がある。一方、トップビュー時の斜め移動など、初代から削除された要素もある。また、マップの切り替えはスクロールではなく暗転で行われる。

今作も初代と同じく国内版と海外版で世界観とストーリーが異なっている。国内版は初代『超惑星戦記 メタファイト』の世界観を受け継いだ直接の続編となっており、海外シリーズや同年にPlayStationで発売された『ブラスターマスター』との関連性は無い。海外版は初代の海外版『Blaster Master』や日本未発売の『Blaster Master 2』の流れを汲む「Blaster Masterシリーズ」の一作である。日本国内版『メタファイトEX』はGBC専用だが、海外版『Blaster Master: Enemy Below』はそれ以前の仕様であり、GBSGBにも対応している。

ゲーム内容

アイテム

  • POWアイテム - 「P」の文字。メタル・アタッカー及びレオナルドのPOWメーター(ライフ)を1メモリ回復する。ただしサイドビューステージの時にレオナルドが取ると2メモリ回復する。
  • HOVアイテム - 「H」の文字。メタル・アタッカーのHOVメーターを1メモリ回復する。
  • GUNアイテム - ダンジョンステージに出現。レオナルドの銃をパワーアップさせる。敵の攻撃を受けると銃はパワーダウンする。
  • ホーミングミサイルアイテム - ホーミングミサイルの残数が増える。前作のホーミング・ミサイルとほぼ同じだが、ミサイルの弾道がやや異なる。
  • サンダーボルトアイテム - サンダーブレイクの残数が増える。前作のサンダー・ブレイクとほぼ同じ。
  • 3WAYアイテム - 3WAYの残数が増える。前作の多弾頭ミサイルとほぼ同じ。
  • カギ - 各エリアのダンジョンステージに1~2本落ちているカギ。これを全て集めないとボスのいるダンジョンに入る事ができない。

メタル・アタッカーオプションアイテム

前作と同様、メタル・アタッカーのオプションは各エリアのボスを倒すと入手できる。

  • ハイジャンプ - ジャンプの幅や高さが上がる。
  • エンジン - メタル・アタッカーのエンジンの馬力が上がる。特定の場所を走行して進む事ができるようになる。
  • ホバー - HOVメーターを消費してホバリング飛行する事ができる。ゲージが無くなるとホバリングできなくなる。
  • GUN1 - サイドビューステージでのレオナルドの銃攻撃のダメージと射程がアップする。また、サイドビューステージにある特定のブロックを壊す事ができるようになる。
  • ダイブ - メタル・アタッカーで水中を自由に移動できるようになる。
  • ウォール1 - 壁を吸着走行できるようになる。アイテム選択画面で着脱する事ができる。
  • ウォール2 - 天井を吸着走行できるようになる。ウォール1と同じく着脱する事ができる。

ボーナスアイテム

ゲームクリアには必須ではないアイテム。各エリアに隠されている。

  • クラッシャー - メタル・アタッカーの通常攻撃の威力がアップする。
  • H(ハイブリッド)アーマー - メタル・アタッカーのPOWメーターの最大目盛り数が8から10へと増える。
  • GUN2 - レオナルドのGUNメーターの最大目盛り数が3から8へと増える。
  • ランチャー - ダンジョンステージでのレオナルドの手榴弾攻撃がランチャーへとパワーアップし、射程が伸びる。
  • ショットガン - ダンジョンステージでショットガンを使えるようになる。アイテム選択画面で手榴弾(もしくはランチャー)と切り替えて使用する。

ストーリー

  • メタファイトEX

宇宙歴2052年にはじまった「インベム暗黒星団」との戦いはソフィア第三惑星側の勝利に終わり、戦いに勝利をもたらした戦闘万能車両「メタル・アタッカー」はその任を終え、封印されることとなった。

それから55年後の宇宙歴2107年、惑星ソフィアに最も近いラムダ銀河の辺境にある惑星で、謎の墜落事故の痕跡が発見された。それは、200年前に宇宙殖民と動物たちを乗せた輸送シャトル「L-229」が起こしたものであった。彼らは変化しながら生き延びて凶暴化しており、もはやソフィアに危機をもたらすのも時間の問題となっていた。

この事態に惑星ソフィアの衛星ノーラの科学アカデミーは「メタル・アタッカー」の封印を解き、搭乗者として天才少年パイロットのレオナルド・ガードナーを選ぶと、ラムダ銀河へ送り込むのであった。

  • Blaster Master: Enemy Below

何度も世界を救ってきたジェイソン・フラドニックだが、戦いに疲れて遠くの地で新たな生活を始めた。

しかしそんなある日、訪ねて来た謎の女に「I want you to capture - no, kill the creature of darkness we have succeeded in producing.(我々の生み出した闇の生物を捕まえて欲しい…いいえ、殺して下さい)」と依頼される。彼女が話した地下研究施設では、かつてジェイソンが倒した異生物から採取した組織サンプルによって作り出された、機械と生物が融合した有機種が暴走していた。

ジェイソンは戦闘万能車両「ソフィア」の封印を解き、自嘲気味に呟きながら何度目かの戦いに赴く。

登場人物

レオナルド・ガードナー
本作の主人公。かつての戦いの英雄「ケイン・ガードナー」の子孫であり、同じく天才的な操縦センスを持つ少年。ケインと違って茶髪である。
海外版では過去作に続いて「ジェイソン・フラドニック」が主人公となっている。

他機種版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 メタファイトEX 日本 201111222011年11月22日
アメリカ合衆国 201112082011年12月8日
ヨーロッパ 201112152011年12月15日
ニンテンドー3DS アウトバック サンソフト ダウンロード
(バーチャルコンソール
- -

評価

評価
集計結果
媒体結果
GameRankings76% (GBC)[10]
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム4/5stars (GBC)[1]
ファミ通17/40点 (GBC)[2]
ゲーム・インフォーマー8.25/10点 (GBC)[3]
GameSpot8.6/10点 (GBC)[4]
IGN8/10点 (3DS VC)[5]
8/10点 (GBC)[6]
NintendoLife9/10stars (3DS VC)[7]
Nintendo Power7.6/10点 (GBC)[8]
  • ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では合計17点(満40点)となっている[2]

脚注

  1. ^ Thompson, Jon. “Blaster Master: Enemy Below - Review”. Allgame. 2014年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月29日閲覧。
  2. ^ a b メタファイトEX まとめ [ゲームボーイ] / ファミ通.com”. KADOKAWA CORPORATION. 2017年5月20日閲覧。
  3. ^ Fitzloff, Jay (April 2000). “Blaster Master: Enemy Below - Game Boy Color”. Game Informer (84). オリジナルのOctober 25, 2000時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20001025204543/http://www.gameinformer.com/reviews/review_detail.cfm?ITEM_ID=1085 2016年5月29日閲覧。. 
  4. ^ Provo, Frank (2000年9月7日). “Blaster Master Enemy Below Review”. GameSpot. 2016年5月29日閲覧。
  5. ^ Thomas, Lucas M. (2011年12月15日). “Blaster Master: Enemy Below Review (3DS)”. IGN. 2016年5月29日閲覧。
  6. ^ Harris, Craig (2000年9月20日). “Blaster Master: Enemy Below (GBC)”. IGN. 2016年5月29日閲覧。
  7. ^ Dillard, Corbie (2011年12月11日). “Review: Blaster Master: Enemy Below (3DS eShop / GBC)”. Nintendo Life. 2016年5月29日閲覧。
  8. ^ “Blaster Master: Enemy Below”. Nintendo Power 130. (March 2000). 
  9. ^ East, Thomas (2011年12月22日). “Blaster Master: Enemy Below review (3DS)”. Official Nintendo Magazine. 2014年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月29日閲覧。
  10. ^ Blaster Master: Enemy Below for Game Boy Color”. GameRankings. 2016年5月29日閲覧。

外部リンク