マデレーン (スウェーデン王女)

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マデレーン
Prinssesan Madeleine av Sverige
Hertiginna av Hälsingland & Gästrikland
2013年6月8日の結婚式でのマデレーン王女
続柄 カール16世グスタフ第二王女

全名 Madeleine Thérèse Amelie Josephine
称号 ヘルシングランドおよびイェストリークランド公爵マデレーン王女殿下
身位 Prinsessa(王女)
敬称 Hennes Kunglig Höghet(殿下)
出生 (1982-06-10) 1982年6月10日(41歳)
 スウェーデンストックホルム
配偶者 クリストファー・オニール
子女 レオノール
ニコラス
父親 カール16世グスタフ
母親 シルヴィア王妃
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スウェーデン王室

カール16世グスタフ国王
シルヴィア王妃






マデレーン王女Prinsessan Madeleine, Madeleine Thérèse Amelie Josephine Bernadotte, 1982年6月10日 - )は、スウェーデンベルナドッテ王朝)現国王カール16世グスタフシルヴィア王妃の末子。スウェーデン王位継承順位4番目。公式の称号は Hennes Kunglig Höghet Madeleine, Sveriges Prinsessa, Hertiginna av Hälsingland och Gästrikland(ヘルシングランドおよびイェストリークランド公爵マデレーン王女殿下)。

経歴

姉に王位継承者と定められているヴィクトリア王太子、兄にカール・フィリップ王子がいる。幼少の頃から乗馬に親しんでいる。

2001年6月にスウェーデンの高校を卒業し、ロンドンに語学留学したが、パパラッチに追いかけられ、中途で帰国した。2002年春からストックホルム法律のコースを受講し、夏ごろからデザイン、ファッション、宣伝の分野で実際的な訓練を受けた。2003年1月からストックホルム大学に入学して美術史を専攻している。ドイツ語英語に堪能で、中級程度のフランス語も話せる。

2006年1月より6か月間ニューヨークに住み、ユニセフで働いていたが、現在はボランティア団体“Min Stora Dag”(アメリカの“Make a Wish”に相当)に後援者として携わっているほか、王室の公務などにおいても、父王の代理としての役割を務めているほか、建国記念日、国王誕生日、王太子誕生日の式典やノーベル賞授賞式[1]にも参加している。また2011年にはフィラデルフィアのスウェーデン系アメリカ人博物館のニューギャラリーの開館にスウェーデンを代表して参加している。

世界の王室のなかでも女優クラスの美貌で知られ、ファッション雑誌ELLE(スウェーデンエディション)の2010年1月版のカヴァーモデルになった。

2009年8月11日に、2002年から交際を続けてきた弁護士ヨーナス・ベリストロームとの婚約を発表したが、2010年4月26日までに、ベリストロームとの婚約を解消したことが発表された。スウェーデン王室は理由を明らかにしていないが、ベリストロームの浮気が原因だとの説が同国では浮上している[2]

2012年10月25日、ニューヨーク在住で投資銀行勤務のイギリス人クリストファー・オニールとの婚約を発表した[3]

2013年6月8日にスウェーデンのストックホルム宮殿のチャペルで結婚式が行われた[4]カトリック教徒であるオニール[5]との結婚で、イギリスのヴィクトリア女王の三男コノート公アーサーの子孫であるため保持していたイギリス王位継承権を喪失している[6]。世界屈指の美貌の王女の結婚は曲折を経て結婚した姉ヴィクトリア王女の結婚式と合わせて、スウェーデン王室の人気向上に寄与するものだと言われている[7]

2013年9月3日、マデレーン王女夫妻に第一子が2014年3月に誕生予定であることが発表された[8]

2014年2月20日、マデレーン王女はニューヨークで第一子となる女児を出産した[9]。2月26日、祖父カール16世グスタフ国王より王女の名はレオノール・リリアン・マリア(Leonore Lilian Maria)であることが公にされ、ゴットランド公(hertiginna av Gotland)の称号が授けられた[10][11]。2015年6月15日、第二子となる男児を出産した[12] [13]。6月17日、祖父カール16世グスタフ国王により王子の名がニコラス(Nicholas)であり、オンゲルマンランド公(hertig av Ångermanland)の称号が授けられたと発表された[14]

マデレーン王女の紋章
上位
カール・フィリップ王子
ヴェルムランド公爵
スウェーデン王位継承権者
継承順位第4
下位
レオノール王女
ゴットランド公爵

脚注

  1. ^ 2012年のノーベル賞授賞式後の晩餐会では生理・医学賞受賞者の山中伸弥のエスコートをした。
  2. ^ “スウェーデン王女が婚約解消”. 産経新聞. (2010年4月27日). http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100427/erp1004270904002-n1.htm 2010年4月27日閲覧。 
  3. ^ http://www.svd.se/nyheter/inrikes/vem-ar-chris-oneill_7613170.svd
  4. ^ スウェーデンのマデレーン王女が結婚、ウエディングドレスは「ヴァレンティノ」 AFPBB 2013-6-10
  5. ^ "He does not need to convert from Catholic to Protestant". (in Swedish)
  6. ^ 2011年10月28日にオーストラリアパースで行われた英連邦王国首相会議で、カトリック信徒との結婚による王位継承権の喪失の条項の撤廃また男女の別なく長子先継とする改正が合意された。ただし、この改正は遡及適用はされず、その時点での法定推定相続人であるチャールズ王太子の子孫にのみ適用される。そのため彼女にはこれはあてはまらない。
  7. ^ 『日立 世界ふしぎ発見!』第1283回「恋する夏のスウェーデン 白夜のロイヤルウェディング」TBS、2013年7月27日放送分)
  8. ^ Prinsessan Madeleine och Herr Christopher O'Neill väntar barn”. Kungahuset. 2013年9月3日閲覧。
  9. ^ http://www.kungahuset.se/royalcourt/royalfamily/latestnews/latestnews/announcementfromthemarshaloftherealm.5.19aaa1d3143e3582c02ad3.html
  10. ^ Princess Madeleine gives birth to baby girl”. 2014年3月14日閲覧。
  11. ^ "H.R.H. Princess Leonore Lilian Maria, Duchess of Gotland" (Press release). Royal Court of Sweden. 26 February 2014. 2014年2月16日閲覧
  12. ^ Kommuniké från Riksmarskalken
  13. ^ Prinsessan Madeleine gravid”. 2014年12月19日閲覧。
  14. ^ "Konselj onsdagen den 17 juni 2015" (Press release) (Swedish). Kungahuset.se. 2015年6月16日閲覧

外部リンク