マジックディスク
『マジックディスク』 | ||||
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ASIAN KUNG-FU GENERATION の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Ki/oon Records | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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ASIAN KUNG-FU GENERATION アルバム 年表 | ||||
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『マジックディスク』(Magic Disk)は、日本のロックバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの6thフルアルバム。2010年6月23日にキューンレコードから発売。
概要
前作『サーフ ブンガク カマクラ』以来1年7ヶ月ぶりのアルバムである。今作の発売は、後藤が自らの日記でフライング発表するという異例の発表の仕方であった。アルバムタイトル・収録曲は先行発表されたものの、発売日の発表は本人たちがラジオで公言するまで見送られた。発売に先行し、スペシャルサイト『マジックディスク』が開設された。
初回限定版は、ニューヨークでのレコーディング風景を収録したDVD付き。6面デジパック仕様で、ジャケットの絵は1周するように繋がっている。この絵の中には、メンバーの名前や、過去の作品名がところどころに書かれている。ディスクはAR仕様で、Webカメラを通じてスペシャルコンテンツが見ることができる。音楽作品にこの仕様を採用したのはamazarashiのミニアルバム『爆弾の作り方』(2010年)に続き、本作が2作目である。
ブラス、ストリングス、パーカッション、シンセなどの楽器がミックスされ、過去の楽曲と比較するとポップな楽曲に仕上がっている。後藤曰く、「このアルバムは、個人史的にはすごい、金字塔だと思う」「ソングライターとしては、曲を書きたいって思ってから15年くらい経ったけど、『あ、ようやくここまで来た』って初めて思った」とのこと[1]。
なお、英語表記は"Magic Disk"であって、"Magic Disc"ではない。これは"Disc"だとCDのみを指すため、円盤全てを指すために"Disk"にしたからである[2]。
収録曲
- 新世紀のラブソング (5:14)
(作詞・作曲:後藤正文)- 13thシングル。
- 後藤はこの曲を「アルバムにしても、ライブのセットリストにしても、一曲目以外に置き場に困る」と語っている。
- マジックディスク (4:36)
(作詞・作曲:後藤正文) - 双子葉 (3:58)
(作詞:後藤正文 作曲:後藤正文・喜多建介)- 双子葉植物と、掛け声の「そうしよう」とのダブルミーニング。
- さよならロストジェネレイション (5:19)
(作詞・作曲:後藤正文) - 迷子犬と雨のビート (4:56)
(作詞・作曲:後藤正文)- 15thシングル。今作の先行シングルである。ゲストミュージシャンとしてBLACK BOTTOM BRASS BANDのホーン隊(KOO、YASSY、IGGY、MONKY)を迎えている。ブラス・アレンジは藤本功一。
- 青空と黒い猫 (4:38)
(作詞・作曲:後藤正文) - 架空生物のブルース (4:18)
(作詞・作曲:後藤正文) - ラストダンスは悲しみを乗せて (3:41)
(作詞・作曲:後藤正文)- 東京スカパラダイスオーケストラのパーカッションである大森はじめが参加している。
- マイクロフォン (3:21)
(作詞・作曲:後藤正文)- タイトルの「マイクロフォン」とは俗に言う「マイク」のことで「携帯電話」のことではない(ちなみに「携帯電話」は「モバイルフォン」である)。
- 最初から最後までコーラスが入っているのが特徴。
- ライジングサン (4:17)
(作詞・作曲:後藤正文)- この年の「RISING SUN ROCK FES.2010」に出演した際にはアンコールで演奏された。この時後藤は「出演が決まった時に周囲から『(ライジングサンは)やるんでしょ?』と聞かれた」と言っていた。
- ニューヨークのStratosphere Soundにてレコーディング。
- イエス (3:16)
(作詞・作曲:後藤正文)- 同じくニューヨークのStratosphere Soundでのレコーディング。
- 橙 (4:13)
(作詞・作曲:後藤正文)- この曲と次曲の間には本編とエキストラトラックの区別をつけるため、かなり長いギャップがある。
- ソラニン (extra track) (4:32)
(作詞:浅野いにお 作曲:後藤正文)- 14thシングル。今作のエキストラトラック扱いで、理由は後藤曰く「アルバムのテーマと世界が異なり、自分が作詞した曲ではないから」。「前までだったらアルバムにすら入れないと思う」とも語っていた。
全編曲:ASIAN KUNG-FU GENERATION
脚注
- ^ ROCKIN'ON JAPAN 2010年7月号 p131-135
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外部リンク