ホッカイルソー

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ホッカイルソー
2000年4月30日 京都競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1992年5月2日
マークオブディスティンクション
ホッカイラブリー
母の父 ホッカイダイヤ
生国 日本の旗 日本北海道門別町
生産者 北海牧場
馬主 (有)北海牧場
調教師 田中清隆(美浦
競走成績
生涯成績 28戦5勝
獲得賞金 3億8600万円
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ホッカイルソー日本競走馬1999年オールカマー (GII) に優勝した。全世界的にも数少ないマンノウォー系競走馬、種牡馬である。

※なお、本文中の馬齢は旧表記(数え年)。

戦績

1994年9月11日、中山競馬場のサラ系3歳新馬(芝1600m)にてデビュー、鞍上は岡部幸雄(10着)。その後3度目の出走となる10月2日、中山競馬場のサラ系3歳新馬(芝1600m)にて初勝利をあげる。勝ち時計は1分38秒1。この時の鞍上は蛯名正義であった。 1994年はこのほかにきんもくせい特別3着、府中3歳ステークス1着、ホープフルステークス3着と掲示板にこそ載るが勝ちきれないレースが多かった。

1995年、休養に入ることなく翌年も走り、ジュニアカップを制して次の弥生賞では、馬場状態であったが2着に入った。クラシック戦線では皐月賞4着、東京優駿(日本ダービー)4着、セントライト記念4着をはさんで、菊花賞3着とクラシック皆勤を果たした。菊花賞後は、ディセンバーステークスに出走し2着となり、結局この年は掲示板を外さず、全て4着以上に入線している。

1996年中山金杯ダイヤモンドステークスと連続して3着に入った後、不良馬場となった日経賞で重賞初勝利を飾った。次走の第113回天皇賞(春)にてサクラローレルナリタブライアンに次ぐ3着に入った。ここまでデビュー戦に10着となって以降、全てのレースで4着以内に入線となった。しかし、屈腱炎を発症し休養を余儀なくされた。

1999年3月14日の中山記念 で約3年ぶりに復帰し8着。新潟記念2着を経てオールカマー江田照男騎乗で出走し、2分12秒0というコースレコードで重賞2勝目を挙げた。このときの勝ち時計は2004年コスモバルクの2分10秒1に破られるまで中山競馬場2200mレコードであった。この後、天皇賞(秋)に出走するも13着と大敗し休養に入りした。

2000年大阪杯10着から、中2週でエイプリルステークスに出走し3着、さらに中2週で第121回天皇賞(春)に出走し5着に入ったが、再び屈腱炎を発症し5月31日付けで引退した。

引退後

引退後は種牡馬入りし、当初は生まれ故郷の北海道門別町の北海牧場にて繋養されたが、北海牧場がダーレー・ジャパンに買収された関係から、2006年からは日高町のダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスにて繋養されている。現在の所、中央競馬で勝ち上がった産駒はおらず、2005年以降は種付けを行っていない。ダーレー・ジャパン公式サイトの繋養種牡馬紹介にも掲載されておらず、主に当て馬として供用されている。

エピソード

この馬の配合は母ホッカイラブリーの血統を基準として、パソコンの種付け配合のシミュレーションソフトウェアが弾き出したものであった。当時のマークオブディスティンクションについては、新種牡馬ではあったがそれほどの注目を集めていたわけでもなく、当時の北海牧場の関係者もソフトウェアの結果を見るまではまったくノーマークの存在であった。

競走成績

  • 1994年(3歳・5戦2勝)
    • 1着 府中3歳ステークス
  • 1995年(4歳・7戦1勝)
    • 1着 ジュニアカップ
    • 2着 弥生賞、ディセンバーステークス
    • 3着 菊花賞
  • 1996年(5歳・4戦1勝)
    • 1着 日経賞
    • 3着 中山金杯、ダイヤモンドステークス、天皇賞(春)
  • 1999年(8歳・8戦1勝)
  • 2000年(9歳・3戦0勝)

血統表

ホッカイルソー血統マンノウォー系/Native Dancer5×4=9.38%) (血統表の出典)

*マークオブディスティンクション
Markofdistinction
1986 鹿毛
父の父
Known Fact
1977 鹿毛
In Reality Intentionally
My Dear Girl
Tamerett Tim Tam
Mixed Marriage
父の母
*ギスレイン
Ghislaine
1981 芦毛
Icecapade Nearctic
Shenanigans
Cambretta Roberto
Cambrienne

ホッカイラブリー
1985 鹿毛
ホッカイダイヤ
1970 鹿毛
Waidwerk Neckar
Windstille
*パラモア
Paramour
Molvedo
Prime Honey
母の母
*オプアート
Op Art
1965 芦毛
Ambiopoise Ambiorix
Bull Poise
Art Dancer Native Dancer
Parlo F-No.1-c

主な近親

母の父ホッカイダイヤは西ドイツからの持込馬で、1975年ステイヤーズステークス2着など10勝を挙げた。種牡馬として母ホッカイラブリーの全兄ホッカイペガサス(1984年ダイヤモンドステークス、1985年ステイヤーズステークス)を送り出している。母の半兄ホッカイノーブルは1976年のステイヤーズステークスの勝ち馬。母の半姉ホッカイテスコの産駒には1994年の中山牝馬ステークス府中牝馬ステークスを制したホッカイセレスがいる。

外部リンク