ピーターと狼

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ピーターと狼』(Петя и волк(ペーチャと狼))作品67は、セルゲイ・プロコフィエフが作曲した子供のための音楽作品で、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」と並ぶポピュラーな作品である。ナレーターと小編成のオーケストラのために書かれている。

作曲の経緯

作品の詳細な経緯は不明な点が多い。しかしこの作品は1936年に作曲され、当時モスクワで設立された中央児童劇場のナタ-リャ・サーツから着想を得たものと一説にいわれている。

彼女はこの際、「人間ばかりではなく、動物も登場する音楽物語は如何ですか。」という提案をして、プロコフィエフがそれに賛成する[1]

プロコフィエフが1933年に祖国に復帰して、より大衆とソヴィエト国家に受け入れやすい平易なスタイルを模索していた時期の作品である。台本はロシアの民話を基にプロコフィエフ自身が書き、ナレーターつきの「子供のための交響的物語」として作曲された。初演は1936年5月2日にモスクワの児童劇場で行われた。

楽器編成

編成表
木管 金管
Fl. 1 Hr. Timp. Vn.1
Ob. 1 Trp. 1 Tr-lo,T-no,P-tti,Cast.,T-ro,Gr.c. Vn.2
Cl. 1 Trb. 1 Va.
Fg. 1 Vc.
Cb.

演奏時間

約20~25分

物語の内容

物語は少年のピーターと小鳥が灰色の狼をどうやって生け捕りするかという内容

物語の登場人物

物語の登場人物はそれぞれがオーケストラの特定の楽器によって受け持たれている。()内は楽器。

脚注

  1. ^ "The Classic Collection" 第105号